四半期報告書-第11期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/12 13:08
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
1.経営成績の分析
(単位:百万円)
売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属
する四半期純利益
1株当たり
四半期純利益
(円 銭)
当第2四半期
連結累計期間
618,07747,57348,73331,862219.68
前第2四半期
連結累計期間
611,97143,84043,87338,316264.23
前年同期比
(%)
101.0108.5111.183.2-

当社グループは「2020中期経営計画」の2年目を迎え、基本コンセプト「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」に基づき、「コア事業での高シェア・高収益の実現」「海外市場での成長基盤の確立に向けた積極的な事業拡大」「健康を軸とした新たな価値領域での仕掛け」「構造改革の継続的な実行と個別事業課題の克服」「経営基盤の進化とサステナビリティの推進」に向けた取り組みを進めております。
2020年3月期は、食品セグメントでは個人消費動向が不安視され、医薬品セグメントでは2019年10月に続き2020年4月にも薬価改定の実施が予定されるなど厳しい環境下ではありますが、両セグメントともにコア領域・成長領域に経営資源を重点的に投下することで着実に計画を推進しています。
当第2四半期連結累計期間の売上高は 6,180億77百万円(前年同期比 1.0%増)、営業利益は 475億73百万円(同 8.5%増)、経常利益は 487億33百万円(同 11.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 318億62百万円(同 16.8%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(単位:百万円)
報告セグメント合計
食品医薬品
前第2四半期連結累計期間当第2四半期連結累計期間増減前第2四半期連結累計期間当第2四半期連結累計期間増減前第2四半期連結累計期間当第2四半期連結累計期間増減
売上高524,829523,222△1,60687,60095,3907,789612,430618,6126,182
セグメント
利益
39,00539,5485435,1158,2273,11144,12047,7753,655

(注)売上高、セグメント利益はセグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
セグメントの業績の詳細は、次のとおりです。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は、前第2四半期連結累計期間並みとなりました。菓子事業、栄養事業、海外事業は前第2四半期連結累計期間を上回りましたが、加工食品事業が前第2四半期連結累計期間並みとなり、発酵デイリー事業はプロバイオティクスやヨーグルトの減収により前第2四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は、チョコレートや乳幼児ミルクの増収のほか、価格改定の影響により前第2四半期連結累計期間を上回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
売上高は、「ザバスミルクプロテイン」シリーズがラインアップの強化により大幅に伸長しましたが、ヨーグルトやプロバイオティクスが減収となった結果、前第2四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、減収の影響や原材料調達コストの増加により前第2四半期連結累計期間を下回りました。
■加工食品事業
売上高は、アイスクリームが天候不順の影響を受け減収となりましたが、「明治北海道十勝チーズ」シリーズが好調に推移したことから、全体では前第2四半期連結累計期間並みとなりました。
営業利益は、2019年3月から実施したアイスクリームの価格改定の影響などにより前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■菓子事業
売上高は、「チョコレート効果」や「きのこの山・たけのこの里」シリーズが好調に推移したことにより前第2四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、物流費などが増加した一方で、「チョコレート効果」等の増収により前第2四半期連結累計期間を上回りました。
■栄養事業
売上高は、乳幼児ミルクがインバウンド需要の影響を受けて好調に推移したほか、スポーツプロテイン「ザバス」シリーズや流動食「明治メイバランス」シリーズの増収などにより前第2四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、主要製品の増収により前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■海外事業
売上高は、中国子会社が伸長したことから前第2四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、中国子会社の増収により前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■その他国内子会社
売上高は、畜産品子会社や物流子会社等の減収により前第2四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、畜産品子会社や物流子会社等の減収の影響により前第2四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は、前年度第2四半期から連結したKMバイオロジクスの第1四半期実績が計上されたことに加え、インフルエンザワクチンの増収や海外子会社の増収により前第2四半期連結累計期間を上回りました。
セグメント利益は、海外子会社の増収に加えて経費の減少や原価低減の取り組みなどが寄与し、前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■国内事業
売上高は、抗うつ薬「リフレックス」が特許切れの影響で大幅な減収となったものの、インフルエンザワクチンや抗菌薬「タゾピペ静注用明治」が大幅に伸長したことから、前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、経費の減少や原価低減の取り組みにより前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■海外事業
売上高は、インド子会社が好調に推移し前第2四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、インド子会社の増収やインド子会社ののれん償却費の減少により前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■KMバイオロジクス
売上高は、主力のインフルエンザワクチンが大幅に伸長したことに加え、血漿分画製剤も好調に推移したことにより、前第2四半期連結累計期間を大幅に上回りました。なお、前年度第2四半期より連結子会社となったことから、当期の第1四半期実績は純増となりました。
営業利益は、当期から新たに取り込んだ第1四半期において営業損失を計上したことから、前第2四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
2.財政状態の分析
[資産]
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は 1兆12億41百万円となり、前連結会計年度末に比べて 29億2百万円減少しました。これは商品及び製品が 74億36百万円、建設仮勘定が 63億62百万円が増加した一方、受取手形及び売掛金が 111億52百万円、投資有価証券が 24億76百万円、現金及び預金が 23億円、繰延税金資産が 10億9百万円減少したことなどによるものです。
[負債]
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は 4,216億31百万円となり、前連結会計年度末に比べて 218億80百万円減少しました。これは短期借入金が 102億32百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が 189億58百万円、未払法人税等が 58億67百万円、長期借入金が 44億62百万円、未払費用が 26億43百万円減少したことなどによるものです。
[純資産]
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は 5,796億9百万円となり、前連結会計年度末に比べて 189億78百万円増加しました。これは為替換算調整勘定が 17億34百万円減少した一方で、利益剰余金が 204億84百万円増加したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 54.5%(前連結会計年度末は 52.5%)となりました。
3.キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円)
区 分前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー38,34734,007△4,339
投資活動によるキャッシュ・フロー△60,228△36,31423,914
財務活動によるキャッシュ・フロー16,610787△15,822
現金及び現金同等物に係る換算差額△263△364△100
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)△5,534△1,8833,651
現金及び現金同等物の期首残高26,91324,481△2,431
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額43-△43
現金及び現金同等物の四半期末残高21,42222,5981,175

営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少や負ののれん発生益の減少や減価償却費の増加の一方で、仕入債務の減少や税金等調整前四半期純利益の減少やたな卸資産の増加やのれん償却額の減少などにより、前第2四半期連結累計期間より 43億39百万円収入減の 340億7百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の売却による収入の減少や有形固定資産の取得による支出の増加の一方で、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出の減少などにより、前第2四半期連結累計期間より 239億14百万円支出減の 363億14百万円の支出となりました。
これにより、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計額)は前第2四半期連結累計期間より 195億74百万円支出減の 23億6百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出の減少や短期借入金の増加の一方で、長期借入れによる収入の減少や非支配株主からの払込みによる収入の減少やコマーシャル・ペーパーの減少などにより、前第2四半期連結累計期間より 158億22百万円収入減の 7億87百万円の収入となりました。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は 225億98百万円となりました。
4.経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
5.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
6.研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は145億9百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
7.従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。
8.生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
9.主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。