四半期報告書-第11期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
1.経営成績の分析
(単位:百万円)
当社グループは「2020中期経営計画」の2年目を迎え、基本コンセプト「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」に基づき、「コア事業での高シェア・高収益の実現」「海外市場での成長基盤の確立に向けた積極的な事業拡大」「健康を軸とした新たな価値領域での仕掛け」「構造改革の継続的な実行と個別事業課題の克服」「経営基盤の進化とサステナビリティの推進」に向けた取り組みを進めています。
2020年3月期は、食品セグメントでは個人消費動向が不安視され、医薬品セグメントでは2019年10月に続き2020年4月にも薬価改定の実施が予定されるなど厳しい環境下ではありますが、両セグメントともにコア領域・成長領域に経営資源を重点的に投下することで着実に計画を推進しています。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は 9,511億83百万円(前年同期比 0.1%増)、営業利益は 803億48百万円(同 0.9%増)、経常利益は 818億2百万円(同 1.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 524億61百万円(同 15.2%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
セグメントの業績の詳細は、次のとおりです。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は、前第3四半期連結累計期間並みとなりました。加工食品事業、菓子事業、栄養事業、海外事業は前第3四半期連結累計期間を上回りましたが、発酵デイリー事業はプロバイオティクスやヨーグルトの減収により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は、前第3四半期連結累計期間並みとなりました。栄養事業の主力品の増収や価格改定等により、プロバイオティクスやヨーグルトの減収影響をカバーしました。
事業別の概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
売上高は、「明治おいしい牛乳」が堅調に推移したことに加えて、「ザバスミルクプロテイン」がラインアップの強化により大幅に伸長しましたが、プロバイオティクスやヨーグルトが減収となった結果、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、減収の影響や原材料調達コストの増加により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
■加工食品事業
売上高は、アイスクリームが夏場の天候不順の影響を受けて減収となりましたが、10月に燻製タイプの新商品を発売した「明治北海道十勝カマンベールチーズ」が大幅増収となったことなどが寄与し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、主要商品の増収に加え、2019年3月に実施したアイスクリームの価格改定の影響などにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
■菓子事業
売上高は、「チョコレート効果」や「きのこの山・たけのこの里」が好調に推移したことにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、物流費や販売促進費などが増加した影響により、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
■栄養事業
売上高は、乳幼児ミルクがインバウンド需要の影響を受けて好調に推移したほか、スポーツプロテイン「ザバス」や流動食「明治メイバランス」の増収などにより前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、主要商品の増収により前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■海外事業
売上高は、中国子会社が伸長したことにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、中国子会社の増収により、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■その他国内子会社
売上高は、畜産品子会社や物流子会社等の減収により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、畜産品子会社や物流子会社等の減収の影響により前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は、2019年10月に実施された薬価改定の影響がありましたが、前年度第2四半期から連結したKMバイオロジクスの実績が計上されたことに加え、インフルエンザワクチンや海外子会社の増収により前第3四半期連結累計期間を上回りました。
セグメント利益は、インフルエンザワクチンや海外子会社の増収に加えて、インド子会社ののれん償却費の減少が寄与し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■国内事業
売上高は、抗うつ薬「リフレックス」が特許切れの影響で大幅な減収となったものの、インフルエンザワクチンや抗菌薬「タゾピペ静注用明治」が大幅に伸長したことから、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、抗うつ薬「リフレックス」の大幅な減収や2019年10月に実施された薬価改定の影響などにより、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
■海外事業
売上高は、インドやスペインの子会社が伸長したことにより前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、海外子会社の増収に加えて、インド子会社ののれん償却費の減少により前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■KMバイオロジクス
売上高は、前年度第2四半期から連結子会社となったため、当期の第1四半期実績が純増となり、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、当期から新たに取り込んだ第1四半期において営業損失を計上した影響などにより、前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
2.財政状態の分析
[資産]
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は 1兆347億61百万円となり、前連結会計年度末に比べて 306億18百万円増加しました。これは建設仮勘定が 87億2百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が 176億79百万円、建物及び構築物(純額)が 169億18百万円、現金及び預金が 45億74百万円増加したことなどによるものです。
[負債]
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は 4,428億83百万円となり、前連結会計年度末に比べて 6億29百万円減少しました。これはコマーシャル・ペーパーが 130億円増加した一方、未払法人税等が 134億68百万円減少したことなどによるものです。
[純資産]
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は 5,918億78百万円となり、前連結会計年度末に比べて 312億48百万円増加しました。これは利益剰余金が 309億28百万円増加したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 53.8%(前連結会計年度末は 52.5%)となりました。
3.経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
4.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
5.研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は 227億94百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
6.従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。
7.生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
8.主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。
1.経営成績の分析
(単位:百万円)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属 する四半期純利益 | 1株当たり 四半期純利益 (円 銭) | |
当第3四半期 連結累計期間 | 951,183 | 80,348 | 81,802 | 52,461 | 361.67 |
前第3四半期 連結累計期間 | 950,698 | 79,604 | 80,903 | 61,893 | 426.80 |
前年同期比 (%) | 100.1 | 100.9 | 101.1 | 84.8 | - |
当社グループは「2020中期経営計画」の2年目を迎え、基本コンセプト「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」に基づき、「コア事業での高シェア・高収益の実現」「海外市場での成長基盤の確立に向けた積極的な事業拡大」「健康を軸とした新たな価値領域での仕掛け」「構造改革の継続的な実行と個別事業課題の克服」「経営基盤の進化とサステナビリティの推進」に向けた取り組みを進めています。
2020年3月期は、食品セグメントでは個人消費動向が不安視され、医薬品セグメントでは2019年10月に続き2020年4月にも薬価改定の実施が予定されるなど厳しい環境下ではありますが、両セグメントともにコア領域・成長領域に経営資源を重点的に投下することで着実に計画を推進しています。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は 9,511億83百万円(前年同期比 0.1%増)、営業利益は 803億48百万円(同 0.9%増)、経常利益は 818億2百万円(同 1.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 524億61百万円(同 15.2%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(単位:百万円)
報告セグメント | 合計 | ||||||||
食品 | 医薬品 | ||||||||
前第3四半期連結累計期間 | 当第3四半期連結累計期間 | 増減 | 前第3四半期連結累計期間 | 当第3四半期連結累計期間 | 増減 | 前第3四半期連結累計期間 | 当第3四半期連結累計期間 | 増減 | |
売上高 | 803,176 | 796,672 | △6,504 | 148,299 | 155,448 | 7,149 | 951,476 | 952,121 | 644 |
セグメント 利益 | 64,922 | 65,148 | 225 | 15,157 | 15,605 | 447 | 80,080 | 80,754 | 673 |
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
セグメントの業績の詳細は、次のとおりです。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は、前第3四半期連結累計期間並みとなりました。加工食品事業、菓子事業、栄養事業、海外事業は前第3四半期連結累計期間を上回りましたが、発酵デイリー事業はプロバイオティクスやヨーグルトの減収により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は、前第3四半期連結累計期間並みとなりました。栄養事業の主力品の増収や価格改定等により、プロバイオティクスやヨーグルトの減収影響をカバーしました。
事業別の概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
売上高は、「明治おいしい牛乳」が堅調に推移したことに加えて、「ザバスミルクプロテイン」がラインアップの強化により大幅に伸長しましたが、プロバイオティクスやヨーグルトが減収となった結果、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、減収の影響や原材料調達コストの増加により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
■加工食品事業
売上高は、アイスクリームが夏場の天候不順の影響を受けて減収となりましたが、10月に燻製タイプの新商品を発売した「明治北海道十勝カマンベールチーズ」が大幅増収となったことなどが寄与し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、主要商品の増収に加え、2019年3月に実施したアイスクリームの価格改定の影響などにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
■菓子事業
売上高は、「チョコレート効果」や「きのこの山・たけのこの里」が好調に推移したことにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、物流費や販売促進費などが増加した影響により、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
■栄養事業
売上高は、乳幼児ミルクがインバウンド需要の影響を受けて好調に推移したほか、スポーツプロテイン「ザバス」や流動食「明治メイバランス」の増収などにより前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、主要商品の増収により前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■海外事業
売上高は、中国子会社が伸長したことにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、中国子会社の増収により、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■その他国内子会社
売上高は、畜産品子会社や物流子会社等の減収により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、畜産品子会社や物流子会社等の減収の影響により前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は、2019年10月に実施された薬価改定の影響がありましたが、前年度第2四半期から連結したKMバイオロジクスの実績が計上されたことに加え、インフルエンザワクチンや海外子会社の増収により前第3四半期連結累計期間を上回りました。
セグメント利益は、インフルエンザワクチンや海外子会社の増収に加えて、インド子会社ののれん償却費の減少が寄与し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■国内事業
売上高は、抗うつ薬「リフレックス」が特許切れの影響で大幅な減収となったものの、インフルエンザワクチンや抗菌薬「タゾピペ静注用明治」が大幅に伸長したことから、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、抗うつ薬「リフレックス」の大幅な減収や2019年10月に実施された薬価改定の影響などにより、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
■海外事業
売上高は、インドやスペインの子会社が伸長したことにより前第3四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、海外子会社の増収に加えて、インド子会社ののれん償却費の減少により前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■KMバイオロジクス
売上高は、前年度第2四半期から連結子会社となったため、当期の第1四半期実績が純増となり、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、当期から新たに取り込んだ第1四半期において営業損失を計上した影響などにより、前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
2.財政状態の分析
[資産]
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は 1兆347億61百万円となり、前連結会計年度末に比べて 306億18百万円増加しました。これは建設仮勘定が 87億2百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が 176億79百万円、建物及び構築物(純額)が 169億18百万円、現金及び預金が 45億74百万円増加したことなどによるものです。
[負債]
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は 4,428億83百万円となり、前連結会計年度末に比べて 6億29百万円減少しました。これはコマーシャル・ペーパーが 130億円増加した一方、未払法人税等が 134億68百万円減少したことなどによるものです。
[純資産]
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は 5,918億78百万円となり、前連結会計年度末に比べて 312億48百万円増加しました。これは利益剰余金が 309億28百万円増加したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 53.8%(前連結会計年度末は 52.5%)となりました。
3.経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
4.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
5.研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は 227億94百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
6.従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。
7.生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
8.主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。