四半期報告書-第31期第3四半期(令和1年5月1日-令和1年7月31日)

【提出】
2019/09/12 15:00
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業の経営成績の拡大基調により、雇用・所得環境の改善や設備投資の増加が続く中、輸出や生産に弱さも見られるものの、国内需要を中心に緩やかな回復基調が続いております。一方、米中貿易摩擦や米強硬姿勢による中東での緊張の高まりなどを背景に、中国をはじめとする世界経済の減速感が強まっており、また、国内景気においては、本年10月に予定されている消費税増税の影響など、先行きには不透明感が強まっております。
このような環境の中で、主力の学生マンション事業では物件管理戸数の増加や高水準の入居率の維持に伴い、経営成績は順調に推移しております。また、2019年7月31日に株式会社東京学生ライフをはじめ同社グループ会社の株式取得を決議し、主力事業の総合力強化を図るとともに、中期経営計画に基づいた成長戦略の加速に注力してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における連結売上高は32,656百万円(前年同期比9.1%増)、経常利益は3,403百万円(同11.7%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,292百万円(同6.4%増)となりました。
なお、当社グループの主力事業である不動産賃貸管理事業において、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期連結会計期間に新規契約数が増加することから、経営成績は季節的に変動し、売上高は上期、特に第2四半期連結会計期間の割合が大きく、営業利益につきましても第2四半期連結会計期間に偏在する傾向があります。
セグメントごとの経営成績の概況は次のとおりであります。
① 不動産賃貸管理事業
物件管理戸数の増加(前年同期比3,881戸増 66,064戸※4月末現在)や借上・自社所有物件に係る高水準の入居率(前期99.9% 当期99.9%※4月末現在)維持に伴い、学生マンションの家賃収入をはじめ、各種不動産賃貸関連サービス収入は概ね計画通り順調に推移いたしました。
費用面では人員数の増加に伴う人件費の増加、新基幹システムの本格稼働に伴う減価償却費の増加、また、前述のとおり、当セグメントにおける総合力強化を目的とした、株式会社東京学生ライフをはじめ同社グループ会社の株式取得に向けたM&A関連費用の計上等、費用負担が増加傾向となったため、前年同期と比較して、営業利益率では弱含みの状況(前年同期比0.3%減)で推移いたしました。
その結果、売上高30,618百万円(前年同期比8.6%増)、セグメント利益4,189百万円(同6.1%増)となりました。
② 高齢者住宅事業
当第3四半期連結累計期間では、事業規模の拡大を目的とした積極的なM&Aの展開による先行費用等の負担増加はあったものの、既存拠点の収益力強化やM&Aのシナジー効果顕在化の兆しも見えはじめております。
その結果、売上高1,665百万円(前年同期比22.2%増)、セグメント利益98百万円(同36.3%減)となりました。
③ その他
当第3四半期連結累計期間におきましては、学生向けの企業説明会や就職セミナー情報の提供を通じた各種支援サービスの提供と、外国人留学生向けの日本語学校の運営による教育事業等を進めるとともに、学生マンションの共用部をシェアリングスペースとして活用する等、引き続き独自性のある価値提供へ向けた取り組みを行っております。
以上の結果、売上高372百万円(前年同期比2.9%増)、セグメント損失1百万円(前年同期はセグメント利益4百万円)となりました。
(2)財政状態に関する分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は34,974百万円となり、前連結会計年度末の29,933百万円から5,041百万円の増加(前期末比16.8%増)となりました。
① 流動資産
流動資産につきましては、11,536百万円となり、前連結会計年度末の9,434百万円から2,102百万円の増加(前期末比22.3%増)となりました。これは主として、現金及び預金が2,001百万円増加したことによるものであります。
② 固定資産
固定資産につきましては、23,438百万円となり、前連結会計年度末の20,499百万円から2,939百万円の増加(前期末比14.3%増)となりました。これは主として、有形固定資産が2,458百万円、敷金及び保証金が176百万円増加したことによるものであります。
③ 流動負債
流動負債につきましては、7,104百万円となり、前連結会計年度末の6,599百万円から504百万円の増加(前期末比7.6%増)となりました。これは主として、前受収益が401百万円増加したことよるものであります。
④ 固定負債
固定負債につきましては、12,949百万円となり、前連結会計年度末の10,712百万円から2,237百万円の増加(前期末比20.9%増)となりました。これは主として、長期借入金が2,058百万円増加したことによるものであります。
⑤ 純資産
純資産につきましては、14,920百万円となり、前連結会計年度末の12,621百万円から2,299百万円の増加(前期末比18.2%増)となりました。これは主として、利益剰余金が2,104百万円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
会社名
事業所名
所在地セグメントの
名称
設備の内容投資総額
(千円)
完了年月
当社
学生会館Uni E'meal京都高野
京都市
左京区
不動産賃貸
管理事業
賃貸用不動産1,331,0092019年2月
当社
学生会館Uni E'meal草津野路
滋賀県
草津市
不動産賃貸
管理事業
賃貸用不動産1,004,3252019年3月

(注)上記の金額には消費税等は含まれておりません。