四半期報告書-第34期第1四半期(令和3年11月1日-令和4年1月31日)

【提出】
2022/03/14 15:00
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、経済活動は持ち直しの動きがみられたものの、新型コロナウイルスの新たな変異株の出現による感染再拡大を受け、経済社会活動に対する供給面での制約、原材料価格の動向による景気の下振れリスクへの懸念等も継続していることもあり、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
このような経営環境のもと、当社グループの学生マンション事業では2022年春の最需要時期に向け、『学生会館Uni E’meal 三重大学前』や『学生会館Uni E’meal 富山大学前』など、セキュリティ面の充実した高機能学生マンションの新地域への展開を進めてまいりました。また、盛岡市において、JR東日本盛岡支社、JR東日本東北総合サービス株式会社との連携のもと、盛岡駅西口地方創生賃貸マンション『リビスタ盛岡』の展開にも注力してまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における連結売上高は11,649百万円(前年同期比7.8%増)、経常損失は225百万円(前年同期は経常損失356百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は145百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失304百万円)となりました。
なお、当社グループの主力事業である不動産賃貸管理事業では、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期連結会計期間に新規契約数が増加することから、経営成績は季節的に変動し、売上高は上期、特に第2四半期連結会計期間の割合が大きく、営業利益につきましても第2四半期連結会計期間に偏在する傾向があります。
また、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等の適用により、売上高は149百万円、売上原価は178百万円それぞれ減少し、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益は29百万円それぞれ増加しております。
セグメントごとの経営成績の概況は次のとおりであります。
① 不動産賃貸管理事業
物件管理戸数の増加に伴い、学生マンションの家賃収入をはじめとする各種不動産賃貸関連サービスに係る売上高は概ね計画通りに推移しております。また、前連結会計年度までに実施いたしました、コロナ禍における学生支援特別プランによる売上高の一時的な減少が一巡したこともあり、第1四半期連結累計期間における営業利益率は改善いたしました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響について、当第1四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績への直接的な影響はありません。
以上の結果、売上高10,836百万円(前年同期比8.3%増)、セグメント利益90百万円(前年同期はセグメント損失103百万円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は138百万円、売上原価は167百万円それぞれ減少し、セグメント利益は29百万円増加しております。
② 高齢者住宅事業
当第1四半期連結累計期間におきましては、『地域課題を解決するプラットフォーム』を目指す事業コンセプトのもと、当社運営の高齢者向け住宅「グランメゾン輪舞館 京都羽束師」において、壊れたおもちゃをその場で修理する「おもちゃ病院」の1日限定開院と、古着交換イベントを実施し、地域交流や環境への取り組みを進めてまいりました。
当セグメントの経営成績におきましては、2021年10月にオープンした「グランメゾン迎賓館 豊中刀根山」による売上高の増加はあったものの、コロナ禍における感染拡大傾向への懸念から、高齢者施設に入居する時期を先延ばしにするといった一時的に入居を控える動きもあり、当社の運営する高齢者施設の稼働率は全体的に弱含みの状態で推移いたしました。一方、費用面では人員の増加や派遣社員の利用増加に伴い人件費が増加しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響について、当第1四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績への直接的な影響はありません。
以上の結果、売上高695百万円(前年同期比0.1%増)、セグメント利益62百万円(前年同期比41.3%減)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は11百万円減少しておりますが、売上原価が同額減少しているため、セグメント利益への影響はありません。
③ その他
学生の住まいを提供している企業として、「安心・安全で快適な住まい」だけでなく、「多くの学びや発見・体験」を提供することで、若者の人間力・社会人基礎力の向上に貢献することを目的として新プロジェクト『学びのマンション』を発足し、2022年4月の運用開始を予定しております。本プロジェクトを通じて、入居学生がより豊かで実りのある学生生活を送ることを期待しております。
当セグメントの経営成績におきまして、日本語学校事業では、新型コロナウイルス感染症の断続的な感染再拡大に伴う入国制限の長期化の影響を受け、待機留学生の発生、受け入れ時期の遅延も継続しております。
一方、株式会社スタイルガーデンの運営する第0新卒事業は当初計画を上回る順調なペースで推移しており、学生支援に係る当社グループの従来事業との親和性も高いことから、引き続きグループシナジーの発揮に努めております。
以上の結果、売上高117百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント損失34百万円(前年同期はセグメント損失56百万円)となりました。
(2)財政状態に関する分析
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は52,941百万円となり、前連結会計年度末の50,335百万円から2,606百万円の増加(前期末比5.2%増)となりました。
① 流動資産
流動資産につきましては、16,018百万円となり、前連結会計年度末の14,371百万円から1,647百万円の増加(前期末比11.5%増)となりました。これは、主として現金及び預金が1,707百万円増加したことによるものであります。
なお、収益認識会計基準等の適用により、前連結会計年度において「流動資産」に表示していた「営業未収入金」は、当第1四半期連結会計期間より「営業未収入金及び契約資産」に含めて表示しております。
② 固定資産
固定資産につきましては、36,922百万円となり、前連結会計年度末の35,964百万円から958百万円の増加(前期末比2.7%増)となりました。これは、主として有形固定資産が949百万円増加したことによるものであります。
③ 流動負債
流動負債につきましては、12,946百万円となり、前連結会計年度末の9,245百万円から3,701百万円の増加(前期末比40.0%増)となりました。これは、主として前受金、営業預り金及び契約負債の増加10,594百万円(前連結会計年度末は「前受金及び営業預り金」4,326百万円、「前受収益」902百万円としてそれぞれ表示)、未払法人税等の減少1,062百万円によるものであります。
なお、収益認識会計基準等の適用により、前連結会計年度において「流動負債」に表示していた「前受金及び営業預り金」、「前受収益」は当第1四半期連結会計期間より「前受金、営業預り金及び契約負債」に含めて表示しております。
④ 固定負債
固定負債につきましては、17,411百万円となり、前連結会計年度末の17,890百万円から479百万円の減少(前期末比2.7%減)となりました。これは、主として長期借入金が413百万円減少したことによるものであります。
⑤ 純資産
純資産につきましては、22,584百万円となり、前連結会計年度末の23,199百万円から615百万円の減少(前期末比2.7%減)となりました。これは、主として親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いにより利益剰余金が512百万円減少したこと、その他有価証券評価差額金が104百万円減少したことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備のうち、当第1四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
会社名所在地セグメント
の名称
設備の内容投資総額
(千円)
完了年月
当社
学生会館Uni E’meal 三重大学前
三重県
津市
不動産賃貸
管理事業
賃貸用不動産990,2272022年1月

(注)上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(6)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響に関する仮定について、重要な変更はありません。