四半期報告書-第32期第1四半期(令和1年11月1日-令和2年1月31日)

【提出】
2020/03/13 15:00
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、製造業での設備投資の鈍化、世界経済の減速を受けて輸出や生産を中心に弱さが長引く等、景況感の悪化は見られたものの、雇用・所得環境の改善されるなど緩やかな回復基調で推移しております。
一方、世界経済においては、米国の保護主義政策による貿易摩擦や、英国のEU離脱に加え、中東情勢の不安定化や、中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルス肺炎の感染拡大に伴う世界経済への影響が懸念されるなど、先行き不透明な状態が続いております。
このような経営環境のもと、当社グループの学生マンション事業では、2020年3月1日運営開始予定として、入居者間の交流や留学生との国際交流をコンセプトに企画した、シェアハウス仕様の『ロイヤル周船寺南(ロイヤルスセンジミナミ)』を福岡県福岡市にて計画いたしました。
また、当社グループの運営する食事付き学生マンションの食堂内で、食堂のトレイを利用し、一人暮らしの学生をターゲットとした広告活動を全国の管理物件にて展開するなど、今春の最需要時期の顧客獲得に向けた新たな取り組みを進めてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における連結売上高は9,826百万円(前年同期比11.9%増)、経常損失は314百万円(前年同期は経常損失332百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は229百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失242百万円)となりました。
例年同様、最需要時期へ向けた準備期間である第1四半期連結累計期間は損失計上を見込んいるものの、当第1四半期連結累計期間では当初計画の進捗や前年同期実績比較においては、比較的順調に推移しているものと考えております。
なお、当社グループの主力事業である不動産賃貸管理事業において、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期連結会計期間に新規契約数が増加することから、業績は季節的に変動し、売上高は上期、特に第2四半期連結会計期間の割合が大きく、営業利益につきましても第2四半期連結会計期間に偏在する傾向があります。
セグメントごとの経営成績の概況は次のとおりであります。
① 不動産賃貸管理事業
物件管理戸数の増加を受けた家賃収入の増加、メンテナンス関連売上をはじめとした各種不動産賃貸関連サービス収入は概ね計画通りに進捗いたしました。費用面におきましても、前連結会計年度に刷新した基幹システムの運用に係る一時的な人件費増加負担が一巡したこともあり、計画通りに進捗しております。
以上の結果、売上高9,060百万円(前年同期比11.2%増)、セグメント損失70百万円(前年同期はセグメント損失73百万円)となりました。
② 高齢者住宅事業
2019年10月にオープンした『グランメゾン迎賓館大津大将軍』では、事業開始直後の状況ではあるものの、足もとでの稼働率では当初計画を上回る状況で推移しております。そのため、新規オープン直後の原価負担を補うこととなり、比較的良好な運営環境で推移しております。また、その他の既存施設においても、営業力強化や損益改善施策等、各種取り組みにより、当セグメント全体の事業収益は順調に推移しております。
以上の結果、売上高648百万円(前年同期比24.5%増)、セグメント利益73百万円(前年同期比507.2%増)となりました。
③ その他
当事業区分の事業方針である主力事業の後方支援を担う位置づけから、引き続き学生向けの企業説明会や就職セミナー情報の提供を通じた各種学生支援サービスの提供と、外国人留学生向けの日本語学校の運営による教育事業等を進めてまいりました。
また、前連結会計年度より開始している、マンション施設内の共有スペースを利用するといった、シェアリングをテーマとした各種取り組みも積極的に進めており、引き続き独自性のある価値提供を行ってまいります。
以上の結果、売上高117百万円(前年同期比4.4%増)、セグメント損失3百万円(前年同期はセグメント損失4百万円)となりました。
(2)財政状態に関する分析
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は37,820百万円となり、前連結会計年度末の34,578百万円から3,242百万円の増加(前期末比9.4%増)となりました。
① 流動資産
流動資産につきましては、11,299百万円となり、前連結会計年度末の10,074百万円から1,225百万円の増加(前期末比12.2%増)となりました。これは、主として現金及び預金が1,189百万円増加したことによるものであります。
② 固定資産
固定資産につきましては、26,521百万円となり、前連結会計年度末の24,503百万円から2,017百万円の増加(前期末比8.2%増)となりました。これは、主として有形固定資産が1,683百万円及び敷金及び保証金が175百万円それぞれ増加したことによるものであります。
③ 流動負債
流動負債につきましては、10,650百万円となり、前連結会計年度末の6,999百万円から3,650百万円の増加(前期末比52.2%増)となりました。これは、主として前受金及び営業預り金の増加4,433百万円、未払法人税等の減少588百万円によるものであります。
④ 固定負債
固定負債につきましては、13,083百万円となり、前連結会計年度末の12,785百万円から298百万円の増加(前期末比2.3%増)となりました。これは、主として長期借入金が340百万円増加したことによるものであります。
⑤ 純資産
純資産につきましては、14,086百万円となり、前連結会計年度末の14,793百万円から706百万円の減少(前期末比4.8%減)となりました。これは、主として親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いにより利益剰余金が493百万円減少したこと、また、自己株式の取得により自己株式が249百万円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。