四半期報告書-第19期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/10 15:12
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25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、消費増税の駆け込みによる個人消費の反動減が長期化するものの、緩やかな回復基調で推移しました。一方、住宅・不動産業界においては駆け込み需要の反動減に加え、12月に消費増税の先送りが決定されるなど、需要回復のきっかけをつかめない状況が続きました。
当社はこのような中、コーポレートスローガン「For the best life」の下、住まいと暮らしのあらゆるニーズにお応えできるハード、ソフト、サービスを整備し、「Best Life コンシェルジュ」営業を展開しております。
他社とのアライアンスによる創造的なビジネスモデルの構築もその一環であり、日立コンシューマ・マーケティング株式会社(平成26年4月提携、株式会社日立製作所100%子会社)、株式会社リクルート住まいカンパニー(平成26年4月より連携開始)、かんでんEハウス株式会社(平成26年7月提携、関西電力株式会社100%子会社)各社と連携し、新たな販売ルートの開拓を進めてまいりました。
また、総合「住生活」提案企業としてグループの総合力を活かした大規模・複合開発の街づくりに取り組んでまいりました。「サンフォーリーフタウン」ブランドの下、平成26年12月には第1弾プロジェクトとして、マンション・戸建・商業施設を組み込んだ「サンフォーリーフタウン宝塚(兵庫県宝塚市・マンション188戸、戸建57戸)」を発表し、続く平成27年1月にはファミリー世帯とシニア世帯が共存する、日本初の多世代共生型マンション「サンフォーリーフタウン桜ノ宮(大阪市都島区・287戸)」を発表し、それぞれ平成27年1月よりプレ販売を開始しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績については、売上高は28,204百万円(前年同期比9.3%減)、営業損失は719百万円(前年同期比643百万円の悪化)、経常損失は774百万円(前年同期比546百万円の悪化)となり、四半期純損失については540百万円(前年同期比353百万円の悪化)となりました。
(セグメント別の概況)
①住宅事業
住宅事業全体のシナジー効果創出のため、本年度年間を通じて「Best Life コンシェルジュキャンペーン」を開催し、新築からリフォーム・住み替えまで幅広い見込み顧客の獲得を推進しております。
特に平成27年1月の相続税・贈与税改正は、住宅の購入者や土地オーナーに関心が高まり、住宅購入者に対しては「節税・省コスト・理想の暮らし」を実現する独自の2世帯住宅提案を、土地オーナーに対しては効果的な資産活用提案により、需要喚起を図っております。
また日立コンシューマ・マーケティング株式会社と営業面だけでなく、商品開発の面においても連携を図り、日立グループのリソースを活用した新型HEMS(Home Energy Management System)「スマe HEMS」の開発と、「スマe HEMS」を搭載した新商品を平成27年1月より販売を開始いたしました。
平成27年1月には当社が全国に展開する「スマeタウン」の新プロジェクトとして、東京都足立区初のタウンハウス「スマeタウン竹ノ塚 ~芽ぐみの杜~」を発表し、全40戸に「スマe HEMS」を標準搭載しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の住宅事業の経営成績につきましては、売上高15,936百万円(前年同期比7.1%減)、営業損失641百万円(前年同期は営業利益147百万円)となりました。
②マンション事業
当第3四半期連結累計期間のマンション事業におきましては、平成26年12月に熊本県で当社初となる「サンメゾン水前寺公園ゲート(熊本県熊本市・30戸)」、用地取得が困難な京都市内で「サンメゾン京都二条月光町ゲート(京都府京都市・49戸)」をそれぞれ販売開始し、関東エリアでは「サンメゾン浦和高砂エルド(埼玉県さいたま市・41戸)」のプレ販売を平成27年1月より開始しました。加えて上記大規模・複合開発「サンフォーリーフタウン」の開発に注力しております。
また新築分譲だけでなく、リノベーションマンションの分譲にも取り組み、企業社宅から分譲マンションへリノベーションを行った「サンリーノ逆瀬川野上(兵庫県宝塚市・89戸)」、賃貸マンションから分譲マンションとした「サンリーノ市谷砂土原町(東京都新宿区・7戸)」を平成26年10月より販売しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間のマンション事業の経営成績につきましては、売上高12,026百万円(前年同期比13.1%減)、営業利益644百万円(前年同期比5.0%増)となりました。
③その他
生活支援サービス等が中心となっているその他の売上高は241百万円(前年同期比177.3%増)、営業損失21百万円(前年同期は営業利益13百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産額は、45,742百万円となり、前連結会計年度末と比較し897百万円の減少となりました。主な要因は、現金及び預金3,900百万円、受取手形・完成工事未収入金等1,654百万円の減少、不動産事業支出金4,973百万円の増加等によるものです。
負債総額は31,392百万円となり、前連結会計年度末と比較し170百万円の減少となりました。主な要因は、支払手形・工事未払金等6,607百万円、未払法人税等838百万円の減少、借入金・社債合計7,429百万円の増加等によるものです。
純資産総額は、14,349百万円となり、前連結会計年度末と比較し726百万円の減少となりました。要因は、利益剰余金728百万円の減少等によるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において当社グループが対処すべき課題について重要な変化はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は93百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において研究開発活動の状況に重要な変化はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因はありません。現在、当社は、これまでの事業を加速する重点プロジェクトとして「ライフサポート」、「リニューアル流通」、「シルバー・フレンドリー」、「エコ・エネルギー」、「サスティナブルコミュニティー開発」を推進しております。本取組みにより、社会が必要とする『オンリーワンカンパニー』を目指し、『For the best life』を実践してまいります。