有価証券報告書-第19期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度(2018年4月1日から2019年3月31日まで)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな回復基調が続いているものの、通商問題の動向が世界経済に与える影響や海外経済の不確実性の懸念等により、景気は依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社が属する出版業界におきましては、引き続き厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、2018年(1月から12月まで)の紙の出版物の推定販売金額は、前年同期比5.7%減となる1兆2,921億円となりました。その内訳は、「書籍」が同2.3%減となる6,991億円、「雑誌」は同9.4%減の5,930億円となっており、「雑誌」が特に厳しい状況となっております。一方、電子出版物については、同11.9%増の2,479億円となり、堅調に成長を続けております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。
当事業年度における書籍のジャンル別の概況は、次のとおりであります。
(ライトノベル)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を下回る208点(前事業年度比17点減)となりました。各書籍の売行きにつきましては、『ゲート SEASON2』や『とあるおっさんのVRMMO活動記』等をはじめとした人気シリーズの続巻が堅調に推移したことに加え、当社Webサイトへの投稿作品である『追い出された万能職に新しい人生が始まりました』等の新シリーズが軒並み好調なスタートを切り、売上を大きく伸ばしました。
また電子書籍におきましても、親和性の高い女性向け小説を中心に好調を維持するとともに、当社Webサイトにて展開しているレンタルサービスの拡大等が売上増加に寄与いたしました。
以上の結果、ライトノベルの売上高は、前事業年度を上回り、過去最高を更新いたしました。
(漫画)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を大幅に上回る91点(前事業年度比16点増)となりました。各書籍の売行きにつきましては、『Re:Monster』や『THE NEW GATE』などの既存の人気シリーズの続巻が引続き順調であったことに加え、『いずれ最強の錬金術師?』等のライトノベルのヒット作の新規コミカライズが好調に推移いたしました。
また、当ジャンルにつきましては、積極的な刊行を計画、実施する等、戦略的に注力してきたことにより、出荷タイトル数及び発行部数は大幅に増加し、それに比例して当ジャンルと親和性の高い電子書籍販売につきましても大きく売上を伸ばす結果となりました。
以上の結果、漫画の売上高は前事業年度を大きく上回り、ライトノベルと同様に過去最高を更新いたしました。
(文庫)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を上回る147点(前事業年度比18点増)となりました。人気シリーズの『居酒屋ぼったくり』や『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』の文庫版が好調な売行きとなり、業績を牽引いたしました。
また、キャラ文芸小説の『あやかし蔵の管理人』や時代小説の『居残り方治、憂き世笛』等、取扱いジャンルの拡大を企図した幅広い分野にわたる刊行を積極的に行ってまいりました。
以上の結果、文庫の売上高は前事業年度を上回る金額で着地いたしました。
(その他)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を下回る23点(前事業年度比1点減)となりました。シリーズ発行部数累計92万部を突破した『居酒屋ぼったくり』の単行本を刊行し、当該タイトルが売上を大きく牽引いたしました。
しかしながら、その他の刊行書籍の発行部数は前事業年度には及ばず、その他ジャンルにおける売上高は前事業年度を下回る結果となりました。
以上の活動の結果、当事業年度の売上高は4,977,585千円(前事業年度比18.1%増)、営業利益は1,358,223千円(同79.3%増)、経常利益は1,357,170千円(同79.2%増)、当期純利益は842,346千円(同64.1%増)となり、売上高、利益ともに過去最高を更新いたしました。
また、当事業年度末における資産合計は6,878,137千円(前事業年度末比22.0%増)、負債合計は1,609,303千円(同32.6%増)、純資産合計は5,268,834千円(同19.0%増)となりました。
なお、2018年1月に実施した当社ゲーム事業の譲渡に伴い、当事業年度より、報告セグメントを「出版事業」の単一セグメントに変更したため、セグメント別の記載を省略しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は前事業年度末より1,060,682千円増加し、4,213,620千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは1,052,884千円の収入(前事業年度は731,293千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益の計上、減価償却費及び未払金の増加によるものであります。また、主な減少要因は、売上債権の増加、たな卸資産の増加、返品調整引当金の減少及び法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,664千円の支出(前事業年度は12,567千円の支出)となりました。これは出資金の回収による収入5,586千円があった一方で、敷金及び保証金の差入による支出6,200千円が発生したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは9,462千円の収入(前事業年度は43,822千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出39,085千円があった一方で、長期借入れによる収入50,000千円が発生したことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社は出版事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
受注生産を行っておりませんので、受注状況に関する記載はしておりません。
c.販売実績
(注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(注)株式会社出版デジタル機構と株式会社メディアドゥは2019年3月1日をもって合併し、株式会社出版デジタル機構は株式会社メディアドゥに社名を変更しております。上記の株式会社メディアドゥの売上高には株式会社出版デジタル機構の売上高を含めております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.合計欄における前年同期比の計算基礎となる前年同期の売上高には、2018年1月に譲渡したゲーム事業に係る売上高が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表」の「注記事項(重要な会計方針)」に記載しているとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当事業年度末の流動資産は、前事業年度末と比較して1,245,321千円増加し、6,672,297千円となりました。これは主に、事業が好調であったことに伴う現金及び預金の増加(前事業年度末比1,060,682千円増)並びに売掛金の増加(同139,882千円増)によるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比較して7,301千円減少し、205,839千円となりました。これは主に、繰延税金資産が増加(同13,420千円増)した一方で、無形固定資産に含まれるソフトウェアの償却を行ったことにより、無形固定資産が減少(同18,862千円減)したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べ380,946千円増加し、1,571,772千円となりました。これは主に、返品率の改善に伴い返品調整引当金が減少(前事業年度末比33,925千円減)した一方で、事業の好調により未払法人税等が増加(同353,418千円増)したこと及び未払印税の増加等により未払金が増加(同57,703千円増)したことによるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ14,727千円増加し、37,530千円となりました。これは主に、運転資金の調達に伴い長期借入金が増加(同16,180千円増)したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ842,346千円増加し、5,268,834千円となりました。これはすべて当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は4,977,585千円となり、前事業年度に比べ764,039千円の増加となりました。これは主に、当社投稿サイト発の新シリーズの売行きが軒並み好調であったことに加え、電子書籍の販売体制強化により電子書籍売上が大幅に伸長したことによるものであります。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は1,358,223千円となり、前事業年度に比べ600,643千円の増加となりました。これは主に、売上高の増加に加え、前事業年度に苦戦していたゲーム事業の費用が当事業年度では含まれていないことによるものであります。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は842,346千円となり、前事業年度に比べ329,187千円の増加となりました。
c.経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
d.資本の財源及び資金の流動性について
当社の運転資金需要のうち主なものは、出版事業に係わる製造費(印刷費、印税など含む。)、販売費及び一般管理費等の営業費であります。投資を目的とした資金需要は、当社ビジネスモデルの基幹となる投稿サイトに対する開発費となります。
当社は、運転資金及び投資を目的とした資金につきましては、内部資金または借り入れにより資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における借入金の残高は、64,644千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、4,213,620千円となっております。
当事業年度における、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度(2018年4月1日から2019年3月31日まで)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな回復基調が続いているものの、通商問題の動向が世界経済に与える影響や海外経済の不確実性の懸念等により、景気は依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社が属する出版業界におきましては、引き続き厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、2018年(1月から12月まで)の紙の出版物の推定販売金額は、前年同期比5.7%減となる1兆2,921億円となりました。その内訳は、「書籍」が同2.3%減となる6,991億円、「雑誌」は同9.4%減の5,930億円となっており、「雑誌」が特に厳しい状況となっております。一方、電子出版物については、同11.9%増の2,479億円となり、堅調に成長を続けております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。
当事業年度における書籍のジャンル別の概況は、次のとおりであります。
(ライトノベル)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を下回る208点(前事業年度比17点減)となりました。各書籍の売行きにつきましては、『ゲート SEASON2』や『とあるおっさんのVRMMO活動記』等をはじめとした人気シリーズの続巻が堅調に推移したことに加え、当社Webサイトへの投稿作品である『追い出された万能職に新しい人生が始まりました』等の新シリーズが軒並み好調なスタートを切り、売上を大きく伸ばしました。
また電子書籍におきましても、親和性の高い女性向け小説を中心に好調を維持するとともに、当社Webサイトにて展開しているレンタルサービスの拡大等が売上増加に寄与いたしました。
以上の結果、ライトノベルの売上高は、前事業年度を上回り、過去最高を更新いたしました。
(漫画)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を大幅に上回る91点(前事業年度比16点増)となりました。各書籍の売行きにつきましては、『Re:Monster』や『THE NEW GATE』などの既存の人気シリーズの続巻が引続き順調であったことに加え、『いずれ最強の錬金術師?』等のライトノベルのヒット作の新規コミカライズが好調に推移いたしました。
また、当ジャンルにつきましては、積極的な刊行を計画、実施する等、戦略的に注力してきたことにより、出荷タイトル数及び発行部数は大幅に増加し、それに比例して当ジャンルと親和性の高い電子書籍販売につきましても大きく売上を伸ばす結果となりました。
以上の結果、漫画の売上高は前事業年度を大きく上回り、ライトノベルと同様に過去最高を更新いたしました。
(文庫)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を上回る147点(前事業年度比18点増)となりました。人気シリーズの『居酒屋ぼったくり』や『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』の文庫版が好調な売行きとなり、業績を牽引いたしました。
また、キャラ文芸小説の『あやかし蔵の管理人』や時代小説の『居残り方治、憂き世笛』等、取扱いジャンルの拡大を企図した幅広い分野にわたる刊行を積極的に行ってまいりました。
以上の結果、文庫の売上高は前事業年度を上回る金額で着地いたしました。
(その他)
当事業年度の刊行点数は前事業年度を下回る23点(前事業年度比1点減)となりました。シリーズ発行部数累計92万部を突破した『居酒屋ぼったくり』の単行本を刊行し、当該タイトルが売上を大きく牽引いたしました。
しかしながら、その他の刊行書籍の発行部数は前事業年度には及ばず、その他ジャンルにおける売上高は前事業年度を下回る結果となりました。
以上の活動の結果、当事業年度の売上高は4,977,585千円(前事業年度比18.1%増)、営業利益は1,358,223千円(同79.3%増)、経常利益は1,357,170千円(同79.2%増)、当期純利益は842,346千円(同64.1%増)となり、売上高、利益ともに過去最高を更新いたしました。
また、当事業年度末における資産合計は6,878,137千円(前事業年度末比22.0%増)、負債合計は1,609,303千円(同32.6%増)、純資産合計は5,268,834千円(同19.0%増)となりました。
なお、2018年1月に実施した当社ゲーム事業の譲渡に伴い、当事業年度より、報告セグメントを「出版事業」の単一セグメントに変更したため、セグメント別の記載を省略しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は前事業年度末より1,060,682千円増加し、4,213,620千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは1,052,884千円の収入(前事業年度は731,293千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益の計上、減価償却費及び未払金の増加によるものであります。また、主な減少要因は、売上債権の増加、たな卸資産の増加、返品調整引当金の減少及び法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,664千円の支出(前事業年度は12,567千円の支出)となりました。これは出資金の回収による収入5,586千円があった一方で、敷金及び保証金の差入による支出6,200千円が発生したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは9,462千円の収入(前事業年度は43,822千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出39,085千円があった一方で、長期借入れによる収入50,000千円が発生したことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社は出版事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
| 事業区分 | 当事業年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 出版事業(千円) | 3,525,025 | 100.6 |
| 合計(千円) | 3,525,025 | 100.6 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
受注生産を行っておりませんので、受注状況に関する記載はしておりません。
c.販売実績
| 事業区分 | 当事業年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 出版事業(千円) | 4,977,585 | 128.4 |
| 合計(千円) | 4,977,585 | 118.1 |
(注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 当事業年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 株式会社星雲社 | 2,299,252 | 54.6 | 2,334,868 | 46.9 |
| 株式会社メディアドゥ | 1,352,471 | 32.1 | 2,319,201 | 46.6 |
(注)株式会社出版デジタル機構と株式会社メディアドゥは2019年3月1日をもって合併し、株式会社出版デジタル機構は株式会社メディアドゥに社名を変更しております。上記の株式会社メディアドゥの売上高には株式会社出版デジタル機構の売上高を含めております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.合計欄における前年同期比の計算基礎となる前年同期の売上高には、2018年1月に譲渡したゲーム事業に係る売上高が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表」の「注記事項(重要な会計方針)」に記載しているとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当事業年度末の流動資産は、前事業年度末と比較して1,245,321千円増加し、6,672,297千円となりました。これは主に、事業が好調であったことに伴う現金及び預金の増加(前事業年度末比1,060,682千円増)並びに売掛金の増加(同139,882千円増)によるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比較して7,301千円減少し、205,839千円となりました。これは主に、繰延税金資産が増加(同13,420千円増)した一方で、無形固定資産に含まれるソフトウェアの償却を行ったことにより、無形固定資産が減少(同18,862千円減)したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べ380,946千円増加し、1,571,772千円となりました。これは主に、返品率の改善に伴い返品調整引当金が減少(前事業年度末比33,925千円減)した一方で、事業の好調により未払法人税等が増加(同353,418千円増)したこと及び未払印税の増加等により未払金が増加(同57,703千円増)したことによるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ14,727千円増加し、37,530千円となりました。これは主に、運転資金の調達に伴い長期借入金が増加(同16,180千円増)したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ842,346千円増加し、5,268,834千円となりました。これはすべて当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は4,977,585千円となり、前事業年度に比べ764,039千円の増加となりました。これは主に、当社投稿サイト発の新シリーズの売行きが軒並み好調であったことに加え、電子書籍の販売体制強化により電子書籍売上が大幅に伸長したことによるものであります。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は1,358,223千円となり、前事業年度に比べ600,643千円の増加となりました。これは主に、売上高の増加に加え、前事業年度に苦戦していたゲーム事業の費用が当事業年度では含まれていないことによるものであります。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は842,346千円となり、前事業年度に比べ329,187千円の増加となりました。
c.経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
d.資本の財源及び資金の流動性について
当社の運転資金需要のうち主なものは、出版事業に係わる製造費(印刷費、印税など含む。)、販売費及び一般管理費等の営業費であります。投資を目的とした資金需要は、当社ビジネスモデルの基幹となる投稿サイトに対する開発費となります。
当社は、運転資金及び投資を目的とした資金につきましては、内部資金または借り入れにより資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における借入金の残高は、64,644千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、4,213,620千円となっております。