四半期報告書-第24期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/12 16:00
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により、極めて厳しい状況が続いております。政府の緊急事態宣言発令に伴う経済活動の「自粛」は、企業収益を急速に減少させ、宣言の解除後も、国内外各地の感染状況とそれが消費者マインドに与える影響によっては、景気をさらに下振れさせるリスクをはらんでいます。
学校教育を取り巻く環境としては、政府の「GIGAスクール構想」により、児童生徒向けの1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークの一体的な整備が進められています。新型コロナウイルス感染拡大の影響でその整備は加速している一方、学校現場は一斉休校による授業遅れのフォローや、教育課程全般における感染対策の実施など例年にない対応に追われており、特に受験・進路指導は先の見通せない状態にあります。
このような市場動向のもと、当第1四半期連結累計期間の売上高は658,961千円(前年同期比387,725千円増)、営業損失は47,744千円(前年同期は営業損失147,755千円)、経常損失は29,646千円(前年同期は経常損失118,521千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は19,144千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失81,993千円)となりました。
なお当社の業績の特性として、第2四半期及び第4四半期において、売上高及び営業利益が偏重する傾向があります。
セグメントごとの経営成績は、次の通りであります。
(学習部門)
学習部門においては、高校・大学向けのCALLシステム(※)「CaLaboEX」が、リプレースを着実に受注したことで、売上は前年比で大きく増加しました。また、株式会社VERSION2が提供するeラーニングシステム「Glexa」も前期に引き続き受注を伸ばすなどした結果、売上高は229,251千円(前年同期比87.3%増)、セグメント利益は27,481千円(前年同期はセグメント損失36,183千円)となりました。
(進路部門)
進路部門においては、売上高は262,348千円、セグメント損失は1,774千円となりました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、3月以降に予定されていた進学相談会の多くが開催の延期または中止となり、大きな影響を受けました。
(情報基盤部門)
情報基盤部門においては、統合ID管理システム「ExtraConsole」など大学や専門学校の環境構築・設定支援が受注を伸ばしました。製品別では、無線LAN最適化ソリューション「Tbridge」、リカバリソフト「WinKeeper」等が前年同期比で増加し、売上高は167,362千円(前年同期比12.5%増)、セグメント利益は14,311千円(前年同期比130.4%増)となりました。
(※)CALL(Computer Assisted Language Learning)システム
コンピュータを活用して語学学習を支援するシステムのこと。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における資産の額は、2,907,311千円(前連結会計年度末は3,031,414千円)となり、124,103千円減少しました。これは主に、現金及び預金が88,342千円増加、商品が32,211千円増加した一方で、売掛金が258,991千円減少したことによるものです。
負債の額は、1,310,483千円(前連結会計年度末は1,399,103千円)となり、88,619千円減少しました。これは主に、未払法人税等37,098千円の減少、買掛金35,276千円の減少によるものです。
純資産の額は、1,596,827千円(前連結会計年度末は1,632,311千円)となり、35,483千円減少しました。これは主に利益剰余金が34,615千円減少したことによるものです。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は630千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。