有価証券報告書-第25期(2023/07/01-2024/06/30)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績等の概況
①当期の経営成績の概況
(単位:百万円)
当連結会計年度(2023年7月1日から2024年6月30日まで)におけるわが国経済は、外国人観光客の増加、各種国内イベントの再開や人手不足によるDX化の加速がある一方、マイナス金利政策解除による金利の上昇リスクや円安の進行による資材等の調達コストの増加が懸念される等、依然として予断を許さない状況下にあります。
このような状況下で当社グループは、2023年3月17日に発表した中期経営計画を引き続き着実に実行してまいります。当該中期経営計画における中期ビジョン実現のため、新たに「構内インフラ・インテグレーター」としてのサービス提供を推進し、Step1「すべての施設にWi-Fiを」、Step2「通信・再エネが作る未来インフラの実現」の2つのステップを軸とした中期経営目標の達成に取り組んでまいります。
ホームユース事業におきましては、競争の過熱や特定顧客販路での伸び悩みがあったもののストックビジネス積上効果は継続しております。またホームユース事業の成長を牽引するネットワークカメラやインターホン対応システムである「FGスマートコール」等のクロスセル商材は、積極展開もあり売上規模は徐々に拡大しつつあります。
一方で通信設備投資に伴う減価償却費や販売費等の費用も増加傾向であること、フロー売上の一時的な苦戦により利益率は減少傾向にあります。
以上の結果、セグメント売上高10,386百万円(前年同期比8.2%増)、セグメント利益2,910百万円(前年同期比2.0%減)と増収減益になりました。
ビジネスユース事業におきましては、受注から売上計上までのリードタイムの長さがネックとなっておりましたが、これまでの布石効果が発現してきており、従来より注力していた医療介護施設、公共施設、観光施設向けの構内通信インフラサービスの売上が大きく伸長しました。
子会社である株式会社FG-Labにおいても得意先ごとの個別要望に応じた機器の開発案件に関する売上も堅調に推移しております。
また大規模案件や高付加価値サービスの提供機会の増加により、案件ごとの利益率が上昇し、ビジネスユース事業全体としても利益率が増加傾向にあります。
以上の結果、売上高1,675百万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益480百万円(前年同期比65.9%増)と増収増益になりました。
不動産事業におきましては、株式会社FGスマートアセットにおいて複数の不動産販売があったものの、前連結会計年度に物件引渡が集中したことにより、対前年比で売上高及びセグメント利益が減少しております。
以上の結果、売上高523百万円(前年同期比68.7%減)、セグメント利益57百万円(前年同期比58.0%減)と減収減益になりました。
その他事業のうち再生可能エネルギー事業におきましては、北海道東神楽町の複合施設に対して、自家消費型太陽光発電システムの導入に関する売上の計上がありました。
以上の結果、売上高は27百万円(前年同期比221.2%増)、セグメント利益は7百万円(前年同期比286.3%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高12,613百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益2,387百万円(前年同期比2.9%増)、経常利益2,395百万円(前年同期比4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,567百万円(前年同期比5.7%増)となりました。
②当期の財政状態の概況
(資産)
当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度末比311百万円増加の13,076百万円となりました。これは流動資産が220百万円減少したものの、固定資産が532百万円増加したこと等によるものであります。
流動資産の減少は、売掛金が186百万円、商品が29百万円増加したものの、現金及び預金が262百万円、販売用不動産が165百万円減少したことによるものであります。固定資産の増加は繰延税金資産が100百万円減少したものの、当社通信サービス提供用の通信設備が608百万円、建物が28百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末比765百万円減少の7,240百万円となりました。
これは主に、契約負債が321百万円、短期借入金が160百万円及び長期借入金(1年内返済予定含む)が69百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末比1,077百万円増加の5,836百万円となりました。
これは主に自己株式が168百万円増加したものの、利益剰余金が1,262百万円増加したことによるものであります。
③当期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は2,120百万円となり、前連結会計年度末比で262百万円減少しました。
当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は2,833百万円(前連結会計年度は4,296百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が2,304百万円及び減価償却費1,650百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用した資金は2,377百万円(前連結会計年度は2,189百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が2,331百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は723百万円(前連結会計年度は2,027百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が1,050百万円となった一方、長期借入金の返済による支出が1,119百万円、配当金の支払額305百万円、自己株式の取得による支出188百万円があったことによるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b. 受注実績
当社グループで行う主な事業は、提供するサービスの性格上、受注から売上までの期間が短いことから、当該記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における当社グループの販売実績をセグメント毎に示すと、次のとおりであります。
(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
2.当連結会計年度におけるいちごオーナーズ株式会社の販売実績及び総販売実績に対する割合は100分の10未満であるため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析、検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容
当連結会計年度の業績は、売上高12,613百万円(前連結会計年度比1.4%減)となりました。売上原価は6,795百万円(前連結会計年度比3.7%減)、販売費及び一般管理費は3,430百万円(前連結会計年度比0.3%増)となり、営業利益2,387百万円(前連結会計年度比2.9%増)、経常利益2,395百万円(前連結会計年度比4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,567百万円(前連結会計年度比5.7%増)となりました。
a. 売上高
売上高は12,613百万円(前連結会計年度比1.4%減)となりました。ホームユース事業及びビジネスユース事業は引き続き堅調に推移しているものの、前連結会計年度において不動産の物件引渡が集中したことにより、不動産の売上高が減少したことによるものであります。
b. 売上原価、売上総利益
売上原価は6,795百万円(前連結会計年度比3.7%減)となりました。ホームユース事業及びビジネスユース事業の売上増加や通信設備の減価償却費の増加及び通信トラフィックの増加による通信費の増加がある一方で、ビジネスユース事業における大規模案件や高付加価値サービスの提供機会の増加により、案件ごとの利益率が上昇しており、売上総利益率は上昇傾向にあります。この結果、売上総利益5,817百万円(前連結会計年度比1.3%増)となりました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
販売費及び一般管理費は3,430百万円(前連結会計年度比0.3%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴い販売手数料等が増加したことによるものであります。この結果、営業利益2,387百万円(前連結会計年度比2.9%増)となりました。
d. 営業外収益、営業外費用及び経常利益
営業外収益及び営業外費用につきましては、重要な発生はありません。この結果、経常利益2,395百万円
(前連結会計年度比4.6%増)となりました。
e. 特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益
特別利益は当連結会計年度の発生はありませんでした(前年同期は24百万円)。前連結会計年度は固定資産の売却益が24百万円ありました。
特別損失は91百万円(前年同期比36.8%減)となりました。これは主に利用が終了した通信設備の除却損の計上及び投資有価証券の評価損の計上によるものであります。この結果、税金等調整前当期純利益は2,304百万円(前連結会計年度比6.2%増)となり、法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は1,567百万円(前連結会計年度比5.7%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概況 ③当期のキャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。
b. 資金需要
当社グループの運転資金需要の主要なものは、売上高増加による仕入債務の支払いと売上債権の回収のサイトの差から発生するもの、通信機器及び販売用不動産などの棚卸資産の増加によるもの、及び有形固定資産である通信設備機器の取得に係る支払であります。その他、業容の拡大及び管理体制の充実による人件費の増加をはじめとした販売費及び一般管理費も資金需要増加要因の一つであります。
c. 財務政策
当社グループにおける増加運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの借入金により資金を調達することとしております。
③ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。
この連結財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表」の「注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容、法的規制等様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当該リスクを分散・低減すべく、市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保育成し、ユーザーのニーズを的確に捉え最適な製品やサービスを最適なタイミングで提供してまいります。
⑤ 経営戦略の現状と見通し
当社グループは、ニッチな市場を自ら創出し、構内インスラ・インテグレーターとして市場占有率を高めることによってプライスメーカーとなるという経営方針の下、ホームユース事業、ビジネスユース事業を中心に事業拡大に取り組んでまいりました。
当社グループ事業の継続的な発展を実現するため、今後もパートナー企業を含めた営業体制を強化するとともに、サービス運用及び顧客サポートからのフィードバック情報に基づいた 新商品・新サービスの開発による差別化・高付加価値化の推進を強化し、さらなる拡販による事業拡大を図ってまいります。
これらの経営戦略方針の下、持続的な成長を目指すとともに、当社グループが成長・発展を指向する過程で、構内インフラ市場の発展に寄与したいと考えております。
⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループが今後の業容を拡大し、よりよいサービスを継続的に提供していくためには、経営者は「第2事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は常に各種ニーズや事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。
(1)経営成績等の概況
①当期の経営成績の概況
(単位:百万円)
| 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1株当たり当期純利益(円、銭) | |
| 当連結会計年度 | 12,613 | 2,387 | 2,395 | 1,567 | 77.20 |
| 前連結会計年度 | 12,795 | 2,320 | 2,290 | 1,482 | 72.70 |
| 前年同期間増減率(%) | △1.4 | 2.9 | 4.6 | 5.7 | 6.2 |
当連結会計年度(2023年7月1日から2024年6月30日まで)におけるわが国経済は、外国人観光客の増加、各種国内イベントの再開や人手不足によるDX化の加速がある一方、マイナス金利政策解除による金利の上昇リスクや円安の進行による資材等の調達コストの増加が懸念される等、依然として予断を許さない状況下にあります。
このような状況下で当社グループは、2023年3月17日に発表した中期経営計画を引き続き着実に実行してまいります。当該中期経営計画における中期ビジョン実現のため、新たに「構内インフラ・インテグレーター」としてのサービス提供を推進し、Step1「すべての施設にWi-Fiを」、Step2「通信・再エネが作る未来インフラの実現」の2つのステップを軸とした中期経営目標の達成に取り組んでまいります。
ホームユース事業におきましては、競争の過熱や特定顧客販路での伸び悩みがあったもののストックビジネス積上効果は継続しております。またホームユース事業の成長を牽引するネットワークカメラやインターホン対応システムである「FGスマートコール」等のクロスセル商材は、積極展開もあり売上規模は徐々に拡大しつつあります。
一方で通信設備投資に伴う減価償却費や販売費等の費用も増加傾向であること、フロー売上の一時的な苦戦により利益率は減少傾向にあります。
以上の結果、セグメント売上高10,386百万円(前年同期比8.2%増)、セグメント利益2,910百万円(前年同期比2.0%減)と増収減益になりました。
ビジネスユース事業におきましては、受注から売上計上までのリードタイムの長さがネックとなっておりましたが、これまでの布石効果が発現してきており、従来より注力していた医療介護施設、公共施設、観光施設向けの構内通信インフラサービスの売上が大きく伸長しました。
子会社である株式会社FG-Labにおいても得意先ごとの個別要望に応じた機器の開発案件に関する売上も堅調に推移しております。
また大規模案件や高付加価値サービスの提供機会の増加により、案件ごとの利益率が上昇し、ビジネスユース事業全体としても利益率が増加傾向にあります。
以上の結果、売上高1,675百万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益480百万円(前年同期比65.9%増)と増収増益になりました。
不動産事業におきましては、株式会社FGスマートアセットにおいて複数の不動産販売があったものの、前連結会計年度に物件引渡が集中したことにより、対前年比で売上高及びセグメント利益が減少しております。
以上の結果、売上高523百万円(前年同期比68.7%減)、セグメント利益57百万円(前年同期比58.0%減)と減収減益になりました。
その他事業のうち再生可能エネルギー事業におきましては、北海道東神楽町の複合施設に対して、自家消費型太陽光発電システムの導入に関する売上の計上がありました。
以上の結果、売上高は27百万円(前年同期比221.2%増)、セグメント利益は7百万円(前年同期比286.3%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高12,613百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益2,387百万円(前年同期比2.9%増)、経常利益2,395百万円(前年同期比4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,567百万円(前年同期比5.7%増)となりました。
②当期の財政状態の概況
| 前連結会計年度末 | 当連結会計年度末 | 増減率(%) | ||
| 総資産 | (百万円) | 12,764 | 13,076 | 2.4 |
| 純資産 | (百万円) | 4,758 | 5,836 | 22.6 |
| 自己資本比率 | (%) | 36.8 | 44.3 | 20.3 |
| 1株当たり純資産額 | (円) | 230.12 | 285.59 | 24.1 |
(資産)
当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度末比311百万円増加の13,076百万円となりました。これは流動資産が220百万円減少したものの、固定資産が532百万円増加したこと等によるものであります。
流動資産の減少は、売掛金が186百万円、商品が29百万円増加したものの、現金及び預金が262百万円、販売用不動産が165百万円減少したことによるものであります。固定資産の増加は繰延税金資産が100百万円減少したものの、当社通信サービス提供用の通信設備が608百万円、建物が28百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末比765百万円減少の7,240百万円となりました。
これは主に、契約負債が321百万円、短期借入金が160百万円及び長期借入金(1年内返済予定含む)が69百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末比1,077百万円増加の5,836百万円となりました。
これは主に自己株式が168百万円増加したものの、利益剰余金が1,262百万円増加したことによるものであります。
③当期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
| 前期 | 当期 | 増減率(%) | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,296 | 2,833 | △34.1 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △2,189 | △2,377 | △8.6 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △2,027 | △723 | 64.3 |
| 現金及び現金同等物の増減額 | 78 | △262 | △432.6 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 2,303 | 2,382 | 3.4 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 2,382 | 2,120 | △11.0 |
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は2,120百万円となり、前連結会計年度末比で262百万円減少しました。
当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は2,833百万円(前連結会計年度は4,296百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が2,304百万円及び減価償却費1,650百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用した資金は2,377百万円(前連結会計年度は2,189百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が2,331百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は723百万円(前連結会計年度は2,027百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が1,050百万円となった一方、長期借入金の返済による支出が1,119百万円、配当金の支払額305百万円、自己株式の取得による支出188百万円があったことによるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b. 受注実績
当社グループで行う主な事業は、提供するサービスの性格上、受注から売上までの期間が短いことから、当該記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における当社グループの販売実績をセグメント毎に示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| ホームユース事業 | 10,386 | 8.2 |
| ビジネスユース事業 | 1,675 | 10.8 |
| 不動産事業 | 523 | △68.7 |
| その他 | 27 | 221.2 |
| 合計 | 12,613 | △1.4 |
(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) | 当連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| 株式会社 USEN-NEXT LIVING PARTNERS | 1,996 | 15.6 | 2,669 | 21.2 |
| いちごオーナーズ株式会社 | 1,581 | 12.4 | - | - |
2.当連結会計年度におけるいちごオーナーズ株式会社の販売実績及び総販売実績に対する割合は100分の10未満であるため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析、検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容
当連結会計年度の業績は、売上高12,613百万円(前連結会計年度比1.4%減)となりました。売上原価は6,795百万円(前連結会計年度比3.7%減)、販売費及び一般管理費は3,430百万円(前連結会計年度比0.3%増)となり、営業利益2,387百万円(前連結会計年度比2.9%増)、経常利益2,395百万円(前連結会計年度比4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,567百万円(前連結会計年度比5.7%増)となりました。
a. 売上高
売上高は12,613百万円(前連結会計年度比1.4%減)となりました。ホームユース事業及びビジネスユース事業は引き続き堅調に推移しているものの、前連結会計年度において不動産の物件引渡が集中したことにより、不動産の売上高が減少したことによるものであります。
b. 売上原価、売上総利益
売上原価は6,795百万円(前連結会計年度比3.7%減)となりました。ホームユース事業及びビジネスユース事業の売上増加や通信設備の減価償却費の増加及び通信トラフィックの増加による通信費の増加がある一方で、ビジネスユース事業における大規模案件や高付加価値サービスの提供機会の増加により、案件ごとの利益率が上昇しており、売上総利益率は上昇傾向にあります。この結果、売上総利益5,817百万円(前連結会計年度比1.3%増)となりました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
販売費及び一般管理費は3,430百万円(前連結会計年度比0.3%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴い販売手数料等が増加したことによるものであります。この結果、営業利益2,387百万円(前連結会計年度比2.9%増)となりました。
d. 営業外収益、営業外費用及び経常利益
営業外収益及び営業外費用につきましては、重要な発生はありません。この結果、経常利益2,395百万円
(前連結会計年度比4.6%増)となりました。
e. 特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益
特別利益は当連結会計年度の発生はありませんでした(前年同期は24百万円)。前連結会計年度は固定資産の売却益が24百万円ありました。
特別損失は91百万円(前年同期比36.8%減)となりました。これは主に利用が終了した通信設備の除却損の計上及び投資有価証券の評価損の計上によるものであります。この結果、税金等調整前当期純利益は2,304百万円(前連結会計年度比6.2%増)となり、法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は1,567百万円(前連結会計年度比5.7%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概況 ③当期のキャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。
b. 資金需要
当社グループの運転資金需要の主要なものは、売上高増加による仕入債務の支払いと売上債権の回収のサイトの差から発生するもの、通信機器及び販売用不動産などの棚卸資産の増加によるもの、及び有形固定資産である通信設備機器の取得に係る支払であります。その他、業容の拡大及び管理体制の充実による人件費の増加をはじめとした販売費及び一般管理費も資金需要増加要因の一つであります。
c. 財務政策
当社グループにおける増加運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの借入金により資金を調達することとしております。
③ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。
この連結財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表」の「注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容、法的規制等様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当該リスクを分散・低減すべく、市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保育成し、ユーザーのニーズを的確に捉え最適な製品やサービスを最適なタイミングで提供してまいります。
⑤ 経営戦略の現状と見通し
当社グループは、ニッチな市場を自ら創出し、構内インスラ・インテグレーターとして市場占有率を高めることによってプライスメーカーとなるという経営方針の下、ホームユース事業、ビジネスユース事業を中心に事業拡大に取り組んでまいりました。
当社グループ事業の継続的な発展を実現するため、今後もパートナー企業を含めた営業体制を強化するとともに、サービス運用及び顧客サポートからのフィードバック情報に基づいた 新商品・新サービスの開発による差別化・高付加価値化の推進を強化し、さらなる拡販による事業拡大を図ってまいります。
これらの経営戦略方針の下、持続的な成長を目指すとともに、当社グループが成長・発展を指向する過程で、構内インフラ市場の発展に寄与したいと考えております。
⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループが今後の業容を拡大し、よりよいサービスを継続的に提供していくためには、経営者は「第2事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は常に各種ニーズや事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。