有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/11/15 15:00
【資料】
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【項目】
103項目

(1) 分析の前提
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、当社グループの連結財務諸表に基づいて実施されております。当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
連結財務諸表の作成にあたっては一部に見積りによる金額を含んでおりますが、見積りにつきましては、過去実績や状況に応じ合理的と考えられる要因等に基づいており、妥当性についての継続的な評価を行っています。しかしながら、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社グループはAP事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
本項に記載した将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(2) 当社グループの事業に影響を与える経営環境に対する評価
第4期連結会計年度(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)
機械(コンピュータやロボット)に関する先端技術領域において、AP(人工知覚)は、AI(人工知能)と同等に重要な技術の一つと考えております。AP(人工知覚)は、機械(コンピュータやロボット)の自動制御、次世代コンピュータのユーザインターフェースとなるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)の空間認識の要となる技術であり、さらにはAI(人工知能)と融合が進むことで今後幅広い産業での応用と普及を見込んでおります。
このような状況下、当社はAP(人工知覚)の基幹技術の一つであるSLAMの独自開発を続けております。当連結会計年度中には、SLAMをソフトウェアライセンス化したKudanSLAMの様々な先端技術企業への提供を開始致しました。後述の通り、当社グループの経営成績に寄与致しましたが、将来のAP(人工知覚)の普及と応用可能性から、引続き成長が見込まれると考えております。
第5期第2四半期連結累計期間(自 平成30年4月1日 至 平成30年9月30日)
機械(コンピュータやロボット)に関する先端技術領域において、AP(人工知覚)は、AI(人工知能)と同等に重要な技術の一つと考えております。AP(人工知覚)は、機械(コンピュータやロボット)の自動制御、次世代コンピュータのユーザインターフェースとなるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)の空間認識の要となる技術であり、さらにはAI(人工知能)と融合が進むことで今後幅広い産業での応用と普及を見込んでおります。
このような状況下、当社はAP(人工知覚)の基幹技術の一つであるSLAMの独自開発を続けております。前連結会計年度中には、SLAMをソフトウェアライセンス化したKudanSLAMの様々な先端技術企業への提供を開始致しました。後述の通り、当社グループの経営成績に寄与致しましたが、将来のAP(人工知覚)の普及と応用可能性から、引続き成長が見込まれると考えております。
(3) 経営成績に関する分析
第4期連結会計年度(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)
当連結会計年度の売上高は204,668千円(前期比116,152千円増)、売上総利益は195,051千円(前期比126,743千円増)となりました。これは主に、当連結会計年度から提供を開始した「KudanSLAM」によるものであります。
販売費及び一般管理費は、198,118千円(前期比56,183千円増)となりました。これは主に、業務拡大に伴う人員増及び諸経費の増加(それぞれ、前期比16,253千円増、6,469千円増)、研究開発活動の強化に伴う研究開発費の増加(前期比33,463千円増)によるものであります。
この結果、営業損失は3,066千円(前期は73,626千円の営業損失)となりました。
経常利益は4,179千円(前期は90,212千円の経常損失)となりました。これは主に、昨今の急激な為替変動による為替差益は7,080千円(前期は15,159千円の損失)によるものであります。
また、税金等調整前当期純利益は3,991千円(前期は90,212千円の税金等調整前当期純損失)となりました。
以上の結果、当期純利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は3,678千円(前期は92,700千円の当期純損失及び親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
当社グループの販売実績、主要な顧客に関する情報は、次のとおりであります。なお、生産実績、受注実績については、当社グループは生産に関する事項が無く、また、受注生産を行っていないため、記載はしておりません。
(単位:千円)
セグメントの名称販売高前年同期比(%)
AP事業204,668131.2
合計204,668131.2

(単位:千円)
顧客前連結会計年度当連結会計年度
販売高割合販売高割合
Magic Leap. Inc.77,95538.1%
Line Plus Corporation29,01014.2%
XLsoft Corporation27,71513.5%
株式会社enish30,00033.9%
Mindmaze SA11,07912.5%

第5期第2四半期連結累計期間(自 平成30年4月1日 至 平成30年9月30日)
当第2四半期連結累計期間の売上高は321,211千円、売上総利益は311,942千円となりました。「KudanSLAM」のライセンス提供数は増加し、大口の契約の締結もありました。
販売費及び一般管理費は、105,221千円となりました。主な内容は、人件費37,421千円、経費および償却費38,734千円、研究開発費29,065千円であります。
この結果、営業利益は206,720千円となりました。
経常利益は203,142千円となりました。これは主に、昨今の急激な為替変動による為替差損3,002千円によるものであります。
以上の結果、税金等調整前四半期純利益は203,142千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は196,392千円となりました。
当社グループの販売実績、主要な顧客に関する情報は、次のとおりであります。なお、生産実績、受注実績については、当社グループは生産に関する事項が無く、また、受注生産を行っていないため、記載はしておりません。
(単位:千円)
セグメントの名称販売高前年同期比(%)
AP事業321,211
合計321,211

(単位:千円)
顧客当第2四半期連結累計期間
販売高割合
株式会社ザクティ75,00023.3%
国際航業株式会社75,00023,3%
株式会社ニコン36,50011.4%


(4) 資本の財源及び流動性に関する分析
① 資金政策に関する基本方針
当社グループは、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保と財務の健全性・安定性維持を資金政策の基本方針とし、事業展開および研究開発に係る資金需要に対して機動的に対応できるだけの十分な現金及び現金同等物の保有を図っております。
② キャッシュ・フローに関する分析
第4期連結会計年度(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは25,737千円の資金支出となり、前期の62,508千円の資金支出から、36,771千円の資金支出の減少となりました。主な要因は下記のとおりです。
税金等調整前当期純利益は3,991千円となりました(前期は90,212千円の税金等調整前当期純損失)。
為替差益は7,120千円となりました(前期は15,613千円の為替差損)。
営業活動に係る資産・負債(売上債権、たな卸資産、仕入債務)の増減により14,755千円の資金支出となり、前期の2,063千円の資金獲得から16,818千円の資金支出の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,175千円の資金支出となり、前期の2,407千円の資金支出から、1,232千円の資金支出の減少となりました。当期は有形固定資産の取得による支出1,175千円がありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローはありません。前期は201,848千円の資金獲得がありました。
以上の他、為替の換算による902千円の増加もあり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ26,010千円減少し167,896千円となりました。
第5期第2四半期連結累計期間(自 平成30年4月1日 至 平成30年9月30日)
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは222,255千円の資金獲得となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益203,142千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは231千円の資金支出となりました。有形固定資産の取得による支出231千円がありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは157,795千円の資金獲得となりました。株式の発行による収入157,795千円がありました。
以上の他、為替の換算による1,583千円の増加もあり、当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は549,299千円となりました。
(5) 財政状態に関する分析
第4期連結会計年度(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は201,587千円(前期比2,028千円減)となりました。これは主に、現金及び預金が減少(同26,011千円減)、売掛金が増加(同20,354千円増)したことによるものであります。
また、固定資産は5,132千円(前期比138千円増)となりました。
以上の結果、資産合計は206,720千円(前期比1,889千円減)となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は16,490千円(前期比400千円増)となりました。
以上の結果、負債合計は16,490千円(前期比400千円増)となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、190,229千円(前期比2,288千円減)となりました。これは、当期包括利益によるものであります。
第5期第2四半期連結累計期間(自 平成30年4月1日 至 平成30年9月30日)
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は585,542千円(前期末比383,955千円増)となりました。これは主に、現金及び預金が増加(同381,403千円増)、売掛金が増加(同6,985千円増)したことによるものであります。
また、固定資産は4,903千円(前期末比229千円減)となりました。
以上の結果、資産合計は590,445千円(前期末比383,725千円増)となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は40,790千円(前期末比24,300千円増)となりました。
以上の結果、負債合計は40,790千円(前期末比24,300千円増)となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、549,655千円(前期末比359,426千円増)となりました。これは、株式発行に伴う資本金および資本剰余金の増加(同158,400千円増)及び四半期包括利益によるものであります。