四半期報告書-第16期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/13 16:02
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末における資産合計は5,125,191千円となり、前事業年度末に比べ502,278千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が511,928千円増加したことによるものです。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は3,498,571千円となり、前事業年度末に比べ366,969千円増加いたしました。これは主に、前受収益が337,036千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は1,626,620千円となり、前事業年度末に比べ135,309千円増加いたしました。これは主に、四半期純利益の計上126,381千円があったことによるものです。
(2)経営成績の状況
当社は、「“はたらく”にテクノロジーを実装し、個の力から社会の仕様を変える」というパーパスのもと、テクノロジーによって一人ひとりの個性や才能を理解することで、個人のキャリア形成や働き方が多様化される社会の実現を目指しております。その実現のため、「人材情報を一元化したデータプラットフォームを築く」というビジョンを掲げ、企業の人材情報をクラウド上で一元管理し、データ活用のプラットフォームとなるタレントマネジメントシステム『カオナビ』を提供しております。
生産年齢人口の減少を背景に、生産性の向上、多様な働き方への対応、人材の定着や離職防止、採用の強化など、企業はさまざまな人事課題を抱えております。その解決に向けて、タレントマネジメントシステムの導入ニーズは高まっており、その市場は今後さらなる拡大が見込まれております。
当社は、中期経営方針として、「継続的なARR(注1)の成長」、「収益性の向上」、「非財務的活動の推進」の3つを掲げております。
継続的なARRの成長に向けた施策の一環として、人材データベースを軸にさまざまなサービスと連携して付加価値を高めることで、顧客に最適なUX(顧客体験)を提供する人材データプラットフォームの構築を目指しております。当事業年度においては、既存機能のさらなる改善に加えて、新機能の開発に注力することで、人材データプラットフォームを拡大・進化させていく方針です。
このような方針のもと、当社は顧客体験価値の向上に向けた機能の開発・改善に注力し、人材情報を可視化する「ダッシュボード」の強化をはじめとした様々な機能改善に加えて、新機能としてジョブ型雇用の実現をサポートする「ポジションマッチング」をリリースしました。また、積極的な人材採用や育成をはじめとした組織体制の強化、サービス認知度向上を加速するためのマーケティング活動、既存顧客に対するカスタマーサクセスの取り組みなどにも注力してまいりました。
この結果、当第2四半期会計期間末におけるARRは前年同期比29.1%増の7,151百万円、『カオナビ』の利用企業数は同22.0%増の3,330社、ARPU(注2)は同5.8%増の179千円となりました。また、解約率(注3)の直近12ヶ月平均は0.48%(同0.01ポイント減)となり、低い水準を維持しております。
以上の結果、当第2四半期累計期間における当社の経営成績は売上高3,597,700千円(前年同四半期比27.9%増)、調整後営業利益(注4)365,997千円(同104.9%増)、営業利益274,760千円(同89.6%増)、経常利益272,872千円(同92.3%増)、四半期純利益126,381千円(同34.2%増)となりました。
なお、当社の事業はタレントマネジメントシステム『カオナビ』の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)1.ARR
Annual Recurring Revenueの略で、四半期末のMRR(Monthly Recurring Revenueの略で月額利用料の合計)を12倍して算出しています。なお、MRRは管理会計上の数値です。
2.ARPU
Average Revenue Per Userの略で、四半期末のMRRを利用企業数で除して計算しています。
3.解約率
MRRの解約率を示しており、当月の解約により減少したMRRを前月末のMRRで除して計算しています。
4.調整後営業利益
営業利益+株式報酬費用+M&Aによるのれん償却費+その他一時費用
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ511,928千円増加し、3,911,591千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は593,081千円となりました。これは主に、前受収益の増加額337,036千円、税引前四半期純利益の計上186,116千円等の資金の増加があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は18,581千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出19,069千円の資金の減少があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は62,572千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出63,582千円等の資金の減少があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当社は、タレントマネジメントシステム『カオナビ』のユーザビリティの追求や顧客体験価値の向上を目指し、機能強化や機能拡充を目的とした研究開発活動に取り組んでおります。
当第2四半期累計期間における研究開発費の総額は131,224千円であります。
なお、当社の事業はタレントマネジメントシステム『カオナビ』の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。