四半期報告書-第78期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 9:21
【資料】
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【項目】
41項目

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものである。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され徐々に経済活動が再開されたものの、感染者数が再び増加に転じる等、新型コロナウイルス感染症の終息までの見通しは立っておらず、今後の経済への影響についての予測が困難な状況が続いている。国内建設市場においても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による民間投資マインドの低下が引き続き見られ、先行き厳しい見通しとなっている。
このような状況のもと、当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。
なお、当第2四半期連結会計期間末現在における新型コロナウイルス感染症が当社グループの業績等に与える影響等については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 追加情報」に記載の通りである。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、資産は、事業用不動産投資等による現金預金22億円の減少、JV工事支出金他社出資分の回収等による流動資産その他21億円の減少等及び不動産開発仕掛額の増加等による開発事業等支出金等11億円の増加等これらに起因する流動資産の減少並びに有形固定資産10億円の増加等に起因する固定資産の増加により、前連結会計年度末比28億円減の1,189億円となった。
負債は、支払手形・工事未払金等61億円の減少、JV工事代金の他社配分等による預り金35億円の減少、前期末計上分未払法人税等の納付等による流動負債その他17億円の減少等並びにタームローンのリファイナンスによる短期から長期への振替えを除いた借入金95億円の純増等により、前連結会計年度末比28億円減の794億円となった。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益11億円の計上及び2020年3月期株式配当金9億円の支払い並びにその他有価証券評価差額金1億円の減少等により、前連結会計年度末比31百万円増の395億円となった。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末比0.8ポイント増の33.2%となった。
今後も自己資本の充実を図りつつ新規事業を含めた事業投資を行うことで、将来的な収益基盤の拡充に向けた戦略推進を加速させていく。
(経営成績)
当第2四半期連結累計期間の連結業績については、売上高は585億円(前年同四半期連結累計期間比8.6%減)、営業利益は19億円(前年同四半期連結累計期間比38.3%減)、経常利益は16億円(前年同四半期連結累計期間比41.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億円(前年同四半期連結累計期間比40.6%減)となった。
なお、当社グループの売上高は、下半期、特に第4四半期連結会計期間に集中する傾向があることから、業績に季節的変動がある。
報告セグメント別の業績は、次のとおりである。
(土木事業)
土木事業については、完成工事高は334億円(前年同四半期連結累計期間比10.6%減)、セグメント利益は29億円(前年同四半期連結累計期間比14.3%減)となった。
(建築事業)
建築事業については、事業戦略上の一時的な先行投資等(デジタルトランスフォーメーション等)に伴うコストの増加等により、完成工事高は215億円(前年同四半期連結累計期間比6.3%減)、セグメント損益は1億円の損失(前年同四半期連結累計期間は6億円の利益)となった。
(開発事業等)
開発事業等については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等に伴う一部連結子会社の売上高減があったものの、M&A費用の減少等により、開発事業等売上高は35億円(前年同四半期連結累計期間比2.6%減)、セグメント利益は1億円(前年同四半期連結累計期間比57.2%増)となった。
(注) 報告セグメント別の記載において、売上高については「外部顧客への売上高」の金額を記載しており、セグメント損益については四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っている。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の四半期末残高は、前連結会計年度末に比べ22億円減少し、208億円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期連結累計期間に比較して未収入金の減少等の資金増加項目はあるものの、主に不動産開発仕掛額の増加等による開発事業等支出金等の増加11億円(前年同四半期連結累計期間は7億円の減少)及び仕入債務の減少61億円(前年同四半期連結累計期間は48億円の減少)、JV工事代金の他社配分等による預り金の減少35億円(前年同四半期連結累計期間は15億円の増加)等といった資金減少項目等により89億円の資金減少(前年同四半期連結累計期間は104億円の資金減少)となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出14億円(前年同四半期連結累計期間は3億円)等により17億円の資金減少(前年同四半期連結累計期間は34億円の資金減少)となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増81億円(前年同四半期連結累計期間は84億円)、長期借入れによる収入119億円(前年同四半期連結累計期間は5億円)及び長期借入金の返済による支出105億円(前年同四半期連結累計期間は20億円)等により85億円の資金増加(前年同四半期連結累計期間は58億円の資金増加)となった。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はない。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は286百万円であった。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について重要な変更はない。