四半期報告書-第79期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものである。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首より適用しているが、収益認識会計基準等の適用が財政状態及び経営成績に与える影響の詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更等)及び(セグメント情報等) セグメント情報 3 報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりである。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、これまでで最大規模の新型コロナウイルス感染症第5波の影響があったものの、ワクチン接種が進んだこともあり、急激に感染者数が減少し、4月に発出された緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が9月30日をもって全都道府県で解除されるなど、通常の経済活動再開に向け、明るい兆しが見えてきた。一方、国内建設市場においては、海外市場の停滞に伴う国内回帰により、競争が激化しつつあり、引き続き先行き厳しい見通しとなっている。
当社グループは2019年5月に策定した「中期5ヵ年計画(2019~2023)」の施策を推進し、建設業の枠を拡げ、社会に潜在する多様なニーズや未解決の課題を読み取り、それらを解決する能力(スマートソリューションサービス)を備えた事業を数多く展開することで、新たな未来社会「Society 5.0」を多様な人々と共に創っていくためのプラットフォーム「New Business Contractor」の形成を目指している。
このような状況のもと、当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、資産は、現金預金49億円の減少等並びに完成工事高の増加等による受取手形・完成工事未収入金等36億円の増加等により、前連結会計年度末比3億円減の1,212億円となった。
負債は、未成工事受入金11億円の減少及びJV工事代金の他社配分等による預り金54億円の減少等並びに借入金76億円の純増等により、前連結会計年度末比6億円減の794億円となった。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益11億円の計上及び2021年3月期株式配当金9億円の支払い等により、前連結会計年度末比2億円増の418億円となった。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末比0.3ポイント増の34.5%となった。
今後も自己資本の充実を図りつつ新規事業を含めた事業投資を行うことで、将来的な収益基盤の拡充に向けた戦略推進を加速させていく。
(経営成績)
当第2四半期連結累計期間の連結業績については、売上高は553億円(前年同四半期連結累計期間比5.5%減)、営業利益は16億円(前年同四半期連結累計期間比14.6%減)、経常利益は15億円(前年同四半期連結累計期間比10.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億円(前年同四半期連結累計期間比0.0%増)となった。
なお、当社グループの売上高は、下半期、特に第4四半期連結会計期間に集中する傾向があることから、業績に季節的変動がある。
報告セグメント別の業績は、次のとおりである。
(土木事業)
土木事業については、前年同期と比べ最盛期を迎えた工事が少ないこと等により、完成工事高は297億円(前年同四半期連結累計期間比11.1%減)、セグメント利益は18億円(前年同四半期連結累計期間比35.2%減)となった。
(建築事業)
建築事業については、工事が順調に進捗し、完成工事高は219億円(前年同四半期連結累計期間比1.9%増)、セグメント利益は7億円(前年同四半期連結累計期間は1億円の損失)となった。
(開発事業等)
開発事業等については、保有資産の売却等により、開発事業等売上高は36億円(前年同四半期連結累計期間比2.4%増)、セグメント利益は2億円(前年同四半期連結累計期間比109.1%増)となった。
(注) 報告セグメント別の記載において、売上高については「外部顧客への売上高」の金額を記載しており、セグメント利益については四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っている。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の四半期末残高は、前連結会計年度末に比べ49億円減少し、202億円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期連結累計期間に比較して税金等調整前四半期純利益の計上等の資金増加項目はあるものの、主に売上債権の増加36億円(前年同四半期連結累計期間は7億円の減少)、未収消費税等の増加12億円(前年同四半期連結累計期間は1億円の減少)及び未成工事受入金の減少11億円(前年同四半期連結累計期間は9億円の減少)、JV工事代金の他社配分等による預り金の減少54億円(前年同四半期連結累計期間は35億円の減少)等といった資金減少項目等により114億円の資金減少(前年同四半期連結累計期間は89億円の資金減少)となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出4億円(前年同四半期連結累計期間は14億円)等により7億円の資金減少(前年同四半期連結累計期間は17億円の資金減少)となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増額84億円(前年同四半期連結累計期間は81億円)、長期借入れによる収入17億円(前年同四半期連結累計期間は119億円)及び長期借入金の返済による支出21億円(前年同四半期連結累計期間は105億円)等により71億円の資金増加(前年同四半期連結累計期間は85億円の資金増加)となった。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はない。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は446百万円であった。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について重要な変更はない。