四半期報告書-第40期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ。)が判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、一部地域において、夏場に相次いだ自然災害の影響がみられましたが、全体として企業収益の向上や雇用情勢の改善を背景に緩やかな回復傾向を維持しています。しかしながら、消費者マインドは力強さを欠いた状況が続き、また、将来の家計負担増等の不安から、節約・低価格志向は根強いこともあり、企業間における価格競争が一層増すなど厳しい経営環境が続いております。
このような環境の下、当社グループは、「コンプライアンス経営」、「品質・安全の追求」、「研究開発の強化」、「海外市場の開拓」に取り組みを推し進めるなか、食品事業及び水産事業の商品に対する信頼性向上やグローバル化した社会で通用する食品安全規格「ISO22000」認証取得に向けた取り組みを開始しております。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高97億56百万円(前年同期比13.3%減)、営業利益5億円(前年同期比25.3%減)、経常利益6億2百万円(前年同期比16.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億85百万円(前年同期比8.9%減)と減収減益になりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりです。
①水産事業
水産事業における養魚用配合飼料の販売におきましては、エビ飼料類は、天候不順や養殖池の老朽化等の影響から生産不調の煽りを受けるなどして販売が伸びず前年同期を下回りました。また、魚飼料類のヒラメ飼料類及びトラフグ飼料類は、既存客先のシェアアップにより前年同期を上回りましたが、ハマチ飼料類及びマダイ飼料類は、受託生産販売の大幅な落ち込みがあり前年同期を大きく下回りました。なお、受託製品の販売数量は大きく落ち込みましたが、比較的利益率が高い自社製品の販売数量は前年同期を若干上回りました。
子会社におきましては、マリンテック株式会社(水産用飼料製造販売及び魚介類種苗生産販売)は前年同期を下回りましたが、永屋水産株式会社(生鮮魚介類の卸売販売)及び奄美クルマエビ株式会社(エビの養殖生産販売)は順調に推移し前年同期を上回りました。
その結果、売上高は61億34百万円(前年同期比19.5%減)、セグメント利益は5億79百万円(前年同期比14.6%減)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、即席めん類は、海外販売の展開が足踏み状態で伸びず、皿うどん類は、一部商品が終売となったことや特売企画販売が減少したことなどから前年同期を下回りました。また、そうめん類は、前年同期並みに推移しましたが、うどん類及びそば類は、前年同期を下回るなど、近年乾麺類は、食の多様化や少子高齢化等により乾麺離れが進む傾向にあり厳しい環境が続いております。一方、棒状ラーメンは、顧客ブランドの受託生産(OEM生産)が順調に推移し、カップ商品(体にやさしい五穀スープ、カップ皿うどん)は、新規取り扱い店も増加したことなどから前年同期を上回りました。
子会社におきましては、コスモ食品株式会社(カレールー・調味料等の製造販売)及び株式会社向井珍味堂(穀粉・香辛料等の製造販売)は前年同期を下回りましたが、なかしま株式会社(冷凍食品の製造販売)は順調に推移し前年同期を上回りました。
その結果、売上高は36億22百万円(前年同期比0.4%減)、セグメント利益は3億円(前年同期比3.8%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ24億27百万円増加し143億74百万円となりました。これは、主として現金及び預金が4億91百万円増加したことや季節的要因により受取手形及び売掛金が11億55百万円増加、たな卸資産が5億74百万円増加となったほか、生産設備等の増強により有形固定資産が3億2百万円増加したことなどによるものです。
負債は、前連結会計年度末と比べ23億56百万円増加し81億49百万円となりました。これは、主として買掛金が2億99百万円増加、短期借入金が12億90百万円増加、長期借入金が7億66百万円増加したことなどによるものです。
純資産は、前連結会計年度末と比べ70百万円増加し62億24百万円となりました。これは、主として利益剰余金が3億42百万円増加した一方、資本効率向上のため、自己株式2億28百万円を取得したことなどによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
前事業年度の有価証券報告書に記載のとおり、引き続き「コンプライアンス経営」、「品質・安全の追求」、「研究開発の強化」、「海外市場の開拓」に取り組んでまいります。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間のグループ全体の研究開発費の総額は1億87百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、水産部門の養魚用配合飼料の生産、受注及び販売の実績が著しく減少しております。これは、主要な販売先であったフィード・ワン株式会社からの受託生産の減少によるものです。なお、同社においては、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」(4)主要な顧客についての項をご参照ください。
(※) 当第3四半期連結累計期間は、「第4 経理の状況」において四半期連結キャッシュ・フロー計算書を掲げていないため、キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容は記載しておりません。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、一部地域において、夏場に相次いだ自然災害の影響がみられましたが、全体として企業収益の向上や雇用情勢の改善を背景に緩やかな回復傾向を維持しています。しかしながら、消費者マインドは力強さを欠いた状況が続き、また、将来の家計負担増等の不安から、節約・低価格志向は根強いこともあり、企業間における価格競争が一層増すなど厳しい経営環境が続いております。
このような環境の下、当社グループは、「コンプライアンス経営」、「品質・安全の追求」、「研究開発の強化」、「海外市場の開拓」に取り組みを推し進めるなか、食品事業及び水産事業の商品に対する信頼性向上やグローバル化した社会で通用する食品安全規格「ISO22000」認証取得に向けた取り組みを開始しております。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高97億56百万円(前年同期比13.3%減)、営業利益5億円(前年同期比25.3%減)、経常利益6億2百万円(前年同期比16.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億85百万円(前年同期比8.9%減)と減収減益になりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりです。
①水産事業
水産事業における養魚用配合飼料の販売におきましては、エビ飼料類は、天候不順や養殖池の老朽化等の影響から生産不調の煽りを受けるなどして販売が伸びず前年同期を下回りました。また、魚飼料類のヒラメ飼料類及びトラフグ飼料類は、既存客先のシェアアップにより前年同期を上回りましたが、ハマチ飼料類及びマダイ飼料類は、受託生産販売の大幅な落ち込みがあり前年同期を大きく下回りました。なお、受託製品の販売数量は大きく落ち込みましたが、比較的利益率が高い自社製品の販売数量は前年同期を若干上回りました。
子会社におきましては、マリンテック株式会社(水産用飼料製造販売及び魚介類種苗生産販売)は前年同期を下回りましたが、永屋水産株式会社(生鮮魚介類の卸売販売)及び奄美クルマエビ株式会社(エビの養殖生産販売)は順調に推移し前年同期を上回りました。
その結果、売上高は61億34百万円(前年同期比19.5%減)、セグメント利益は5億79百万円(前年同期比14.6%減)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、即席めん類は、海外販売の展開が足踏み状態で伸びず、皿うどん類は、一部商品が終売となったことや特売企画販売が減少したことなどから前年同期を下回りました。また、そうめん類は、前年同期並みに推移しましたが、うどん類及びそば類は、前年同期を下回るなど、近年乾麺類は、食の多様化や少子高齢化等により乾麺離れが進む傾向にあり厳しい環境が続いております。一方、棒状ラーメンは、顧客ブランドの受託生産(OEM生産)が順調に推移し、カップ商品(体にやさしい五穀スープ、カップ皿うどん)は、新規取り扱い店も増加したことなどから前年同期を上回りました。
子会社におきましては、コスモ食品株式会社(カレールー・調味料等の製造販売)及び株式会社向井珍味堂(穀粉・香辛料等の製造販売)は前年同期を下回りましたが、なかしま株式会社(冷凍食品の製造販売)は順調に推移し前年同期を上回りました。
その結果、売上高は36億22百万円(前年同期比0.4%減)、セグメント利益は3億円(前年同期比3.8%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ24億27百万円増加し143億74百万円となりました。これは、主として現金及び預金が4億91百万円増加したことや季節的要因により受取手形及び売掛金が11億55百万円増加、たな卸資産が5億74百万円増加となったほか、生産設備等の増強により有形固定資産が3億2百万円増加したことなどによるものです。
負債は、前連結会計年度末と比べ23億56百万円増加し81億49百万円となりました。これは、主として買掛金が2億99百万円増加、短期借入金が12億90百万円増加、長期借入金が7億66百万円増加したことなどによるものです。
純資産は、前連結会計年度末と比べ70百万円増加し62億24百万円となりました。これは、主として利益剰余金が3億42百万円増加した一方、資本効率向上のため、自己株式2億28百万円を取得したことなどによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
前事業年度の有価証券報告書に記載のとおり、引き続き「コンプライアンス経営」、「品質・安全の追求」、「研究開発の強化」、「海外市場の開拓」に取り組んでまいります。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間のグループ全体の研究開発費の総額は1億87百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、水産部門の養魚用配合飼料の生産、受注及び販売の実績が著しく減少しております。これは、主要な販売先であったフィード・ワン株式会社からの受託生産の減少によるものです。なお、同社においては、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」(4)主要な顧客についての項をご参照ください。
(※) 当第3四半期連結累計期間は、「第4 経理の状況」において四半期連結キャッシュ・フロー計算書を掲げていないため、キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容は記載しておりません。