四半期報告書-第96期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 9:56
【資料】
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【項目】
19項目
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、前年同四半期連結累計期間(以下、前年同期)に比べ、売上
収益は、主に第1四半期における新型コロナウイルス感染拡大に伴う稼働停止影響などにより、1,344億円
(△12.7%)減少の9,236億円となりました。利益につきましては、中国での増産や、諸経費の効率化などによる
増益要因があったものの、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減産影響が大きく、営業利益は、前年同期に比べ
60億円(△15.2%)減少の338億円、税引前利益は、前年同期に比べ76億円(△18.6%)減少の333億円となりま
した。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期に比べ51億円(△29.1%)減少の124億円となりまし
た。
また、当第3四半期末の財政状態につきましては、資産は、現金及び現金同等物並びに営業債権の増加などに
より、前連結会計年度末に比べ378億円増加の8,185億円となりました。一方、負債は、前連結会計年度末に比べ
253億円増加し、4,843億円となりました。主な要因は、借入金の増加などによるものです。資本は、前連結会計年
度末に比べ124億円増加し、3,341億円となりました。主な要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上に
よる利益剰余金の増加などによるものです。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①日本
当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減産影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ
713億円(△12.2%)減少の5,113億円となり、営業利益につきましては、79億円(△64.9%)減少の42億円とな
りました。
②北中南米
当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減産影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ362億円(△17.2%)減少の1,742億円となりました。営業損失につきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴
う減産影響があったものの、新製品立ち上げに伴う生産準備費用の減少、為替の影響などにより、前年同期に比べ
1億円減少の2億円となりました。
③アジア・オセアニア
当地域におきましては、中国での増産影響はありましたが、タイやインドネシアなどアジア諸国での新型コロナ
ウイルス感染拡大に伴う減産影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ308億円(△11.4%)減少の2,387億円
となり、営業利益につきましては、前年同期に比べ9億円(△3.5%)減少の271億円となりました。
④欧州・アフリカ
当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減産影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ
90億円(△13.7%)減少の570億円となりました。営業利益につきましては、減産影響があったものの、前年度
に、欧州子会社における資金流出事案に伴う見積り損失を計上したことなどもあり、前年同期に比べ26億円増加の
27億円となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ266億円(16.3%)増加の1,900億円となりました。
営業活動の結果、前連結会計年度末に比べ増加した現金及び現金同等物は434億円となりました。これは主に
営業債権の増加182億円などによる資金の減少があった一方で、税引前四半期利益333億円、減価償却費及び償却費
298億円などによる資金の増加があったことによるものであります。
投資活動の結果、前連結会計年度末に比べ減少した現金及び現金同等物は366億円となりました。これは主に
定期預金の払戻による収入105億円などによる資金の増加があった一方で、有形固定資産の取得による支出388億
円、定期預金の預入による支出53億円などによる資金の減少があったことによるものであります。
財務活動の結果、前連結会計年度末に比べ増加した現金及び現金同等物は179億円となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出90億円、配当金の支払額67億円、非支配持分への配当金の支払額48億円などによる資金の減少があった一方で、長期借入による収入406億円などによる資金の増加があったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、305億円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。