四半期報告書-第155期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)

【提出】
2019/08/07 9:02
【資料】
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【項目】
32項目
(1)経営成績等
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,546億31百万円で、前連結会計年度末と比べて241億9百万円減少しました。流動資産は、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザなどの季節性品目に係る売掛金の回収が進んだことなどにより、前連結会計年度末より182億7百万円少ない4,435億35百万円となりました。固定資産は、主に株価の下落及び為替の影響により投資有価証券が減少し、前連結会計年度末より59億1百万円少ない3,110億96百万円となりました。
負債合計は826億77百万円で、前連結会計年度末と比べて236億33百万円減少しました。流動負債は、主に法人税等の納付により未払法人税等が減少したことにより、前連結会計年度末より242億52百万円少ない648億55百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末より6億18百万円多い178億22百万円となりました。
純資産合計は6,719億54百万円で、前連結会計年度末と比べて4億75百万円減少しました。株主資本は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金の支払などの結果、前連結会計年度末より89億60百万円多い6,613億32百万円となりました。その他の包括利益累計額は、株価の下落によるその他有価証券評価差額金の減少及び為替の影響による為替換算調整勘定の減少などにより、前連結会計年度末より93億70百万円少ない57億60百万円となりました。また、新株予約権は前連結会計年度末より88百万円減少し4億38百万円、非支配株主持分は前連結会計年度末より23百万円多い44億23百万円となりました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高792億25百万円、営業利益289億57百万円、経常利益324億1百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益244億18百万円となりました。
売上高につきましては、前年同期比10.5%の減収となりました。国内医療用医薬品の売上高につきましては、戦略品であるサインバルタ及びインチュニブの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比5.0%の増収となりました。海外子会社及び輸出の売上高につきましては、米国において、当第1四半期連結累計期間にバイオデリバリー・サイエンシズ・インターナショナル社とのSymproicの共同販売活動に関する業務提携に伴い一時金を受領しましたが、前年同期にパデュー社からSymproicに関する業務提携解消に伴う一時金を受領した影響が大きく、前年同期比14.0%の減収となりました。中国におきましては、ラベプラゾールの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比61.1%の増収となり、海外子会社及び輸出の売上高は、前年同期比7.4%の増収となりました。ロイヤリティー収入につきましては、ヴィーブ社による抗HIV薬テビケイ、トリーメク及びジャルカのグローバル販売の順調な拡大を受け、同社からのロイヤリティー収入が前年同期比21.4%の増収となりました。一方で、前年同期に抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザのグローバル開発に伴うマイルストンをロシュ社より受領したことにより、ロイヤリティー収入全体では前年同期比23.6%の減収となりました。
利益面では、国内医療用医薬品の売上高並びにヴィーブ社からのロイヤリティー収入が増加したものの、前述のロシュ社からのマイルストン収入の影響が大きく、売上総利益は前年同期比13.2%の減少となりました。営業利益につきましては、前期に実施した戦略的事業投資の影響により研究開発費が減少した結果、前年同期比4.7%の増加となりました。経常利益につきましては、ヴィーブ社からの受取配当金の減少及び為替変動により、前年同期比14.6%の減少となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前年同期比23.4%の減少となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は、118億78百万円となり、売上高に対する比率は15.0%となりました。
(4)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第1四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容完成年月
シオノギファーマ㈱金ケ崎工場岩手県 胆沢郡医薬品事業生産設備2019.5

※ 当該資産は、2019年4月1日付けで当社から100%子会社であるシオノギファーマ㈱へ分割しております。