四半期報告書-第155期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/10 9:09
【資料】
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【項目】
37項目
(1) 経営成績等
① 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は7,654億39百万円で、前連結会計年度末と比べて133億1百万円減少しました。流動資産は、現金及び預金が増加しましたが、ゾフルーザなどの季節性品目に係る売掛金の回収が進んだことなどによる受取手形及び売掛金の減少及び余資運用の有価証券の減少等により、前連結会計年度末より6億41百万円少ない4,611億2百万円となりました。固定資産は、主に株価の下落及び売却により投資有価証券が減少したことから前連結会計年度末より126億60百万円少ない3,043億36百万円となりました。
負債合計は759億62百万円で、前連結会計年度末と比べて303億49百万円減少しました。流動負債は、主に法人税等の納付により未払法人税等が減少したことにより、前連結会計年度末より297億47百万円少ない593億59百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末より6億1百万円減少し、166億2百万円となりました。
純資産合計は6,894億77百万円で、前連結会計年度末と比べて170億47百万円増加しました。株主資本は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金の支払並びに自己株式の取得の結果、前連結会計年度末より309億50百万円多い6,833億21百万円となりました。その他の包括利益累計額は、主として株価の下落によるその他有価証券評価差額金の減少により、前連結会計年度末より95億55百万円少ない55億75百万円となりました。また、新株予約権は前連結会計年度末より88百万円減少し4億38百万円、非支配株主持分は前連結会計年度末より42億58百万円減少し1億41百万円となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間において株式会社UMNファーマの株式を取得し、連結子会社としておりますが、当第3四半期連結会計期間末においては取得原価の配分が完了していないため、暫定的な会計処理を行っております。
② 経営成績
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,535億14百万円、営業利益992億49百万円、経常利益1,148億99百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益908億44百万円となりました。
売上高につきましては、前年同期比4.4%の減収となりました。国内医療用医薬品の売上高につきましては、戦略品であるサインバルタ及びインチュニブの売上高が拡大したものの、ゾフルーザの売上高が本格的な販売初年度であった前年同期に比べて大きく減少したため、前年同期比7.2%の減収となりました。海外子会社及び輸出の売上高につきましては、米国において、第3四半期連結累計期間にバイオデリバリー・サイエンシズ・インターナショナル社とのSymproicの共同販売活動に関する業務提携に伴い一時金を受領しましたが、前年同期にパデュー社からSymproicに関する業務提携解消に伴う一時金を受領した影響が大きく、前年同期比9.8%の減収となりました。中国におきましては、ラベプラゾールの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比24.7%の増収となり、海外子会社及び輸出の売上高は、前年同期比8.4%の増収となりました。製造受託による売上高につきましても、主にロシュ社からのゾフルーザの受注増により、前年同期比30.5%の増収となりました。ロイヤリティー収入につきましては、為替変動により収入の一部に影響を受けた一方で、ヴィーブ社によるテビケイ、トリーメク及びジャルカのグローバル販売の拡大により、同社からのロイヤリティー収入が前年同期比5.2%の増収となりました。また、当第3四半期にゾフルーザのグローバル開発に伴うマイルストンをロシュ社より受領しましたが、前年同期にも同マイルストンをロシュ社より受領しており、ロイヤリティー収入全体では前年同期比8.1%の減収となりました。
利益面では、前述の売上高の減少に加えて、製造受託の増加により売上原価が増加したことにより、売上総利益は前年同期比で5.5%減少しました。営業利益につきましては、前期に実施した戦略的事業投資の影響により研究開発費が減少した結果、前年同期比1.9%の増加となりました。経常利益につきましては、ヴィーブ社からの受取配当金の減少及び為替変動により、前年同期比0.6%の減少となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前年同期比3.7%の減少となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は、345億57百万円となり、売上高に対する比率は13.6%となりました。
(4)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容完成年月
シオノギファーマ㈱※金ケ崎工場岩手県 胆沢郡医薬品事業生産設備2019.5
塩野義製薬㈱本社兵庫県 尼崎市医薬品事業管理設備2019.12

※ 当該資産は、2019年4月1日付けで当社から100%子会社であるシオノギファーマ㈱へ分割しております。