四半期報告書-第155期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
(1)経営成績等
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は7,784億67百万円で、前連結会計年度末と比べて2億73百万円減少しました。流動資産は、主としてゾフルーザなどの季節性品目に係る売掛金の回収が進んだことなどにより受取手形及び売掛金が減少しましたが、現金及び預金が増加したことにより、前連結会計年度末より185億56百万円多い4,803億円となりました。固定資産は、売却及び為替変動により投資有価証券が減少したことなどから前連結会計年度末より188億30百万円少ない2,981億67百万円となりました。
負債合計は863億29百万円で、前連結会計年度末と比べて199億81百万円減少しました。流動負債は、主に法人税等の納付により未払法人税等が減少したことにより、前連結会計年度末より195億95百万円少ない695億11百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末より3億85百万円少ない168億18百万円となりました。
純資産合計は6,921億37百万円で、前連結会計年度末と比べて197億7百万円増加しました。株主資本は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金の支払などの結果、前連結会計年度末より365億19百万円多い6,888億90百万円となりました。その他の包括利益累計額は、為替の影響による為替換算調整勘定の減少などにより、前連結会計年度末より165億82百万円少ない△14億51百万円となりました。また、新株予約権は前連結会計年度末より88百万円減少し4億38百万円、非支配株主持分は前連結会計年度末より1億40百万円減少し42億59百万円となりました。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,608億77百万円、営業利益581億61百万円、経常利益653億5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益516億16百万円となりました。
売上高につきましては、前年同期比4.4%の減収となりました。国内医療用医薬品の売上高につきましては、戦略品であるサインバルタ及びインチュニブの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比4.9%の増収となりました。海外子会社及び輸出の売上高につきましては、米国において、Mulpletaの売上貢献に加え、当第2四半期連結累計期間にバイオデリバリー・サイエンシズ・インターナショナル社とのSymproicの共同販売活動に関する業務提携に伴い一時金を受領しましたが、前年同期にパデュー社からSymproicに関する業務提携解消に伴う一時金を受領した影響が大きく、前年同期比8.0%の減収となりました。中国におきましては、ラベプラゾールの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比42.7%の増収となり、海外子会社及び輸出の売上高は、前年同期比13.9%の増収となりました。製造受託による売上高につきましても、主にロシュ社からのゾフルーザの受注増により、前年同期比75.7%の増収となりました。ロイヤリティー収入につきましては、為替変動により収入の一部に影響を受けた一方で、ヴィーブ社によるテビケイ、トリーメク及びジャルカのグローバル販売の拡大により、同社からのロイヤリティー収入が前年同期比7.1%の増収となりました。一方で、前年同期にゾフルーザのグローバル開発に伴うマイルストンをロシュ社より受領したことにより、ロイヤリティー収入全体では前年同期比18.7%の減収となりました。
利益面では、国内医療用医薬品の売上高並びにヴィーブ社からのロイヤリティー収入が増加したものの、前述のロシュ社からのマイルストン収入の影響が大きく、加えて、製造受託の増加により売上原価が増加したことから、売上総利益は前年同期比7.3%減少しました。営業利益につきましては、前期に実施した戦略的事業投資の影響により研究開発費が減少した結果、前年同期比1.5%の増加となりました。経常利益につきましては、ヴィーブ社からの受取配当金の減少及び為替変動により、前年同期比6.8%の減少となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前年同期比10.8%の減少となりました。
③キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間の「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、611億41百万円の収入となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益673億86百万円、減価償却費82億20百万円、売上債権の増減額218億4百万円、利息及び配当金の受取額166億44百万円などの一方、法人税等の支払額287億58百万円などで、前年同期比は70億55百万円の減少となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、有形固定資産の取得による支出52億55百万円などがあった一方、投資有価証券の売却による収入99億31百万円などにより6億11百万円の収入となり、前年同期比は375億11百万円の増加となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、配当金の支払額155億58百万円などにより157億65百万円の支出となり、前年同期比は197億37百万円の支出減となりました。
これらを合わせた当第2四半期連結累計期間の「現金及び現金同等物の増減額」は445億31百万円の増加となり、当第2四半期連結会計期間末の「現金及び現金同等物の四半期末残高」は、2,403億32百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
研究開発活動の状況につきましては、ゾフルーザが日本において予防投与試験の主要目的を達成し、効能・効果追加申請を行うとともに、台湾における急性のインフルエンザウイルス感染症を適応とした新薬承認、ならびに米国における合併症を併発するリスクの高い患者に対する適応追加承認など、グローバルで進展が見られました。また、本薬に対して感受性が低下したPA/I38アミノ酸変異株に関する追加解析を行い、関連学会にて発表しました。多剤耐性グラム陰性菌感染症に対する治療薬候補セフィデロコルは、米国FDA諮問委員会より、複雑性尿路感染症を適応症とする承認推奨の採択がなされるとともに、院内肺炎患者を対象とする試験において主要評価項目を達成しました。その他、優先プロジェクトでは、難治性・原因不明の慢性咳嗽治療薬候補S-600918の後期第Ⅱ相臨床試験の開始、新規作用機序を有する抗うつ薬候補S-812217の第Ⅰ相臨床試験の完了、新規抗HIV治療薬候補S-648414の第Ⅰ相臨床試験の開始など、着実な進展が得られております。
こうした活動の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は229億73百万円となり、売上高に対する比率は14.3%となりました。
(4)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
※ 当該資産は、2019年4月1日付けで当社から100%子会社であるシオノギファーマ㈱へ分割しております。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は7,784億67百万円で、前連結会計年度末と比べて2億73百万円減少しました。流動資産は、主としてゾフルーザなどの季節性品目に係る売掛金の回収が進んだことなどにより受取手形及び売掛金が減少しましたが、現金及び預金が増加したことにより、前連結会計年度末より185億56百万円多い4,803億円となりました。固定資産は、売却及び為替変動により投資有価証券が減少したことなどから前連結会計年度末より188億30百万円少ない2,981億67百万円となりました。
負債合計は863億29百万円で、前連結会計年度末と比べて199億81百万円減少しました。流動負債は、主に法人税等の納付により未払法人税等が減少したことにより、前連結会計年度末より195億95百万円少ない695億11百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末より3億85百万円少ない168億18百万円となりました。
純資産合計は6,921億37百万円で、前連結会計年度末と比べて197億7百万円増加しました。株主資本は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金の支払などの結果、前連結会計年度末より365億19百万円多い6,888億90百万円となりました。その他の包括利益累計額は、為替の影響による為替換算調整勘定の減少などにより、前連結会計年度末より165億82百万円少ない△14億51百万円となりました。また、新株予約権は前連結会計年度末より88百万円減少し4億38百万円、非支配株主持分は前連結会計年度末より1億40百万円減少し42億59百万円となりました。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,608億77百万円、営業利益581億61百万円、経常利益653億5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益516億16百万円となりました。
売上高につきましては、前年同期比4.4%の減収となりました。国内医療用医薬品の売上高につきましては、戦略品であるサインバルタ及びインチュニブの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比4.9%の増収となりました。海外子会社及び輸出の売上高につきましては、米国において、Mulpletaの売上貢献に加え、当第2四半期連結累計期間にバイオデリバリー・サイエンシズ・インターナショナル社とのSymproicの共同販売活動に関する業務提携に伴い一時金を受領しましたが、前年同期にパデュー社からSymproicに関する業務提携解消に伴う一時金を受領した影響が大きく、前年同期比8.0%の減収となりました。中国におきましては、ラベプラゾールの売上高が順調に拡大した結果、前年同期比42.7%の増収となり、海外子会社及び輸出の売上高は、前年同期比13.9%の増収となりました。製造受託による売上高につきましても、主にロシュ社からのゾフルーザの受注増により、前年同期比75.7%の増収となりました。ロイヤリティー収入につきましては、為替変動により収入の一部に影響を受けた一方で、ヴィーブ社によるテビケイ、トリーメク及びジャルカのグローバル販売の拡大により、同社からのロイヤリティー収入が前年同期比7.1%の増収となりました。一方で、前年同期にゾフルーザのグローバル開発に伴うマイルストンをロシュ社より受領したことにより、ロイヤリティー収入全体では前年同期比18.7%の減収となりました。
利益面では、国内医療用医薬品の売上高並びにヴィーブ社からのロイヤリティー収入が増加したものの、前述のロシュ社からのマイルストン収入の影響が大きく、加えて、製造受託の増加により売上原価が増加したことから、売上総利益は前年同期比7.3%減少しました。営業利益につきましては、前期に実施した戦略的事業投資の影響により研究開発費が減少した結果、前年同期比1.5%の増加となりました。経常利益につきましては、ヴィーブ社からの受取配当金の減少及び為替変動により、前年同期比6.8%の減少となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前年同期比10.8%の減少となりました。
③キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間の「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、611億41百万円の収入となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益673億86百万円、減価償却費82億20百万円、売上債権の増減額218億4百万円、利息及び配当金の受取額166億44百万円などの一方、法人税等の支払額287億58百万円などで、前年同期比は70億55百万円の減少となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、有形固定資産の取得による支出52億55百万円などがあった一方、投資有価証券の売却による収入99億31百万円などにより6億11百万円の収入となり、前年同期比は375億11百万円の増加となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、配当金の支払額155億58百万円などにより157億65百万円の支出となり、前年同期比は197億37百万円の支出減となりました。
これらを合わせた当第2四半期連結累計期間の「現金及び現金同等物の増減額」は445億31百万円の増加となり、当第2四半期連結会計期間末の「現金及び現金同等物の四半期末残高」は、2,403億32百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
研究開発活動の状況につきましては、ゾフルーザが日本において予防投与試験の主要目的を達成し、効能・効果追加申請を行うとともに、台湾における急性のインフルエンザウイルス感染症を適応とした新薬承認、ならびに米国における合併症を併発するリスクの高い患者に対する適応追加承認など、グローバルで進展が見られました。また、本薬に対して感受性が低下したPA/I38アミノ酸変異株に関する追加解析を行い、関連学会にて発表しました。多剤耐性グラム陰性菌感染症に対する治療薬候補セフィデロコルは、米国FDA諮問委員会より、複雑性尿路感染症を適応症とする承認推奨の採択がなされるとともに、院内肺炎患者を対象とする試験において主要評価項目を達成しました。その他、優先プロジェクトでは、難治性・原因不明の慢性咳嗽治療薬候補S-600918の後期第Ⅱ相臨床試験の開始、新規作用機序を有する抗うつ薬候補S-812217の第Ⅰ相臨床試験の完了、新規抗HIV治療薬候補S-648414の第Ⅰ相臨床試験の開始など、着実な進展が得られております。
こうした活動の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は229億73百万円となり、売上高に対する比率は14.3%となりました。
(4)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 | 所在地 | セグメントの名称 | 設備の内容 | 完成年月 |
シオノギファーマ㈱ | 金ケ崎工場 | 岩手県 胆沢郡 | 医薬品事業 | 生産設備 | 2019.5 |
※ 当該資産は、2019年4月1日付けで当社から100%子会社であるシオノギファーマ㈱へ分割しております。