四半期報告書-第67期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けており、企業活動においては、感染症対策を講じる中で生産は持ち直しておりますが、設備投資は低調に推移いたしました。
個人消費においては、行政による各種施策により持ち直しの動きはあるものの、雇用情勢の悪化や、感染症拡大の懸念は続いており、先行きは不透明な状況にあります。
また、世界経済においてもアメリカ、ヨーロッパを中心に感染症拡大が継続しており、経済活動や個人の行動が制限されるなど予断を許さない状況となっております。
このような経済環境の下で、当社グループは「生活文化創造企業」の企業理念の下、より幅広い社会課題(事業機会)に向けた他にない製品・サービスの開発と事業化に努めてまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高20,380百万円(前年同期比8.9%増)となり、営業利益2,577百万円(同29.4%増)、経常利益2,746百万円(同28.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,828百万円(同18.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(ファインケミカル)
自動車販売においては、新車、中古車ともに販売が回復傾向にあります。新車販売は当第3四半期累計では前期実績を下回っているものの、10月以降前期を上回る実績で推移しております。また、中古車販売は当第3四半期累計で前期実績を上回り好調に推移いたしました。
国内の小売業界においては、ホームセンターなどの量販店はマスクや消毒薬などの衛生用品をはじめ、感染予防のため外出を控えるといったいわゆる巣ごもり消費需要を取り込み、園芸用品、DIY用品、カー用品やインテリア用品が好調に推移しました。
カー用品専門店においては、カーケア製品は引き続き巣ごもり消費需要がユーザー自身で行うカーメンテナンスに波及し好調に推移しました。また12月中旬以降の全国的な冷え込みにより日本海側を中心に大雪となり、これまで苦戦していたタイヤの販売がスタッドレスタイヤを中心に拡大しました。一方で外出自粛によりレジャーや旅行などの遠距離運転の機会が減少したことで、カーエレクトロニクスはドライブレコーダーの販売が苦戦し、オイル交換も低調に推移しました。
①一般消費者向け販売(自動車分野)
ボディケア製品は、前期に発売直後プロモーション展開を強化し出荷が拡大した「レインドロップ」は今期になって販売が落ち着きましたが、新製品の加圧式噴射機を用いたカーシャンプー「パーフェクトフォームスターティングセット」の販売が好調に推移したことや、「レインドロップ20%増量限定品」や「フクピカ増量」の企画品の出荷が順調に進んだことなどにより、前期を上回りました。
ガラスケア製品は、コロナ禍の影響により例年実施している梅雨対策の店頭プロモーションは縮小しておりましたが、第2四半期以降の台風やゲリラ豪雨対策といった店頭プロモーションを計画通り実施したことによる撥水剤の出荷の増加や、12月以降日本海側で大雪となり冬用ワイパーの販売が好調に推移したことなどによって、前期を上回りました。
リペア製品は、巣ごもり消費需要の継続が腰を据えて行うカーリペアの需要増につながったことで、前期を上回りました。
これらの結果、一般消費者向け販売全体で前期を上回る結果となりました。
②業務用製品販売(自動車分野・産業分野)
新車向け販売においては、第2四半期までは苦戦していたものの当第3四半期より回復傾向にあり、得意先の新車ディーラーでは、車両販売に併せて積極的なコーティングサービスの販売を展開したことによって当社ブランドの業務用コーティング剤の出荷が増加し、中古車販売においても車両販売台数の増加を背景に施工台数が増加したことによって、前期を上回る結果となりました。
③家庭用製品販売(生活分野)
主力のメガネケア製品は、感染症拡大防止のために外出時のマスクの着用が季節を問わず一般化したことで「メガネのくもり止め」の販売好調が継続したことや、飛沫感染予防に対する意識の高まりにより「メガネのシャンプー」の販売も堅調に推移しました。併せて、感染症対策ニーズが高まる中、家庭用衛生用品の新ブランド「クリニクル(CLEANICLE)」シリーズの販売を開始したことなどにより、前期を上回る結果となりました。
④海外向け販売(自動車分野)
中国エリアでは、ガラスクリーナーや撥水剤といったガラスケア製品の販売がECチャネルを中心に拡大しました。また、感染症拡大防止からマスクの着用が継続していることによりメガネケア製品の出荷も好調に推移しましたが、中国全体では前期を下回る結果となりました。
中国を除く東アジアでは、台湾においては例年より降水量が減少したことにより主力の撥水剤の販売が低調に推移しました。一方韓国においては、現地代理店のマーケティングが奏功し販路が拡大したことや、降水量の増加に伴ってガラスクリーナーや撥水剤の販売が好調に推移したことにより、台湾の落ち込みをカバーし、東アジア全体で前期を上回りました。
東南アジアでは、タイ向けの出荷は減少したものの、当第3四半期においてシンガポール向けの出荷が増加したことや、マレーシアの現地代理店がECチャネルへ注力し販売が拡大したことなどによって、東南アジア全体で前期を上回りました。
ロシアにおいては、当第3四半期ではロックダウンなどの移動制限はないものの感染者数は増加傾向にあり、ボディケア製品とメンテナンス製品を中心に販売が苦戦し、前期を下回りました。
欧州エリアにおいては、当第3四半期から急激に感染者数が増加し続けており、再び移動制限措置がとられるなどコロナの収束が見えない中、現地代理店が積極的にECチャネルへの販売拡大を図ったことや、外出自粛による巣ごもりが自身で行うカーケア需要の拡大につながったことで、ワックス・撥水剤などの出荷が増加し、前期を上回りました。
ブラジルにおいては、感染者数が高止まりしているものの、現地代理店の積極的な販売プロモーションや現地語パッケージの推進により撥水剤などを中心に販売が増加し、前期を上回りました。
海外向け販売全体では、中国エリアとロシア向け販売の減少を欧州などの他のエリアでカバーしたことによって、前期を上回る結果となりました。
⑤TPMSの企画開発販売(自動車分野)
トラック・バス向けTPMSの運輸運送会社への販売は好調に推移しているものの、乗用車向けTPMSのOEM
製品販売が減少し、前期を下回る結果となりました。
⑥電子機器・ソフトウエア開発販売(産業分野)
第1四半期において、顧客の在宅勤務などで遅れていた検収が進んだことや3Gの停波に伴う4Gへの通信規格切り替え需要を受けて受注が好調に推移したことで、前期を上回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のファインケミカル事業の売上高は10,723百万円(同11.7%増)となりました。また、営業利益は売上高の伸長による売上総利益の増加や営業費用の減少などにより1,864百万円(同57.1%増)となりました。
(ポーラスマテリアル)
①産業資材部門(産業分野)
半導体市場においては、生活様式の変化により在宅勤務が浸透し、ノートパソコンやクラウド向けのメモリやストレージ需要の増加や、通信規格が4Gから5Gへと変わりつつある中で通信端末などのデバイスの更新に伴う需要の増加が見込まれます。一方でこれらの電子機器分野の需要増に伴い、車載向け半導体は供給不足が懸念されるなど、半導体の供給はひっ迫することが予想されます。
国内向け販売は、主力の半導体製造用途向けにおいては、需要増加を背景に出荷が増加いたしました。また、取組みを強化している医療用途向けにおいては、PCR検査用部材の出荷が増加したことや、M&Aにより新たに病院施設向け衛生用品の販売をスタートしたことにより増加いたしました。一方でプリンター用途向けがペーパーレス化の流れから需要が落ち込み出荷が減少しましたが、半導体製造向けと医療用途向けの増加により、国内向け販売全体で前期を上回る結果となりました。
海外向け販売は、感染症拡大に起因する物流不安からユーザーの在庫積み増しによる需要増が前第4四半期から継続しております。当第3四半期においても、半導体需要の拡大が継続することでユーザーの在庫調整による出荷の減少がみられなかったことや、HDD研磨用途向けにおいても出荷が増加したことから、海外向け販売全体で前期を上回り、産業資材全体でも前期を上回る結果となりました。
②生活資材部門(自動車分野・生活分野)
国内向け販売は、巣ごもり消費需要を受けて家庭用製品を中心に出荷が増加したことにより、前期を上回りました。
海外向け販売は、主要仕向け地である米国では市況の回復が見られ出荷が増加したものの、インドネシアは感染症拡大を抑え込むための移動制限が継続し量販店が営業を縮小したこと、また、韓国においてはスポーツ用途向けの製品が感染症拡大防止による施設の閉鎖などが継続したことによって需要が縮小し、前期を下回りました。
生活資材全体では、海外の落ち込みを国内の販売好調によりカバーしたことで、前期を上回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のポーラスマテリアル事業の売上高は4,617百万円(同10.4%増)となりました。また、営業利益は、売上高の増加と併せて営業経費の減少により、564百万円(同3.4%増)となりました。
(サービス)
①自動車整備・鈑金事業(自動車分野)
コロナ禍における近場を安全に移動する手段としての自動車の利用機会増加や輸入車ディーラーへの積極的な入庫促進活動により、鈑金入庫は回復傾向にあるものの、例年に比べると低い水準に留まりました。一方で取組みを強化しているプロテクションフィルムやコーティング施工、物販は好調に推移しましたが、鈑金入庫の低迷をカバーできず、前期を下回る結果となりました。
②自動車教習事業(自動車分野)
2020年4月の緊急事態宣言に伴う営業自粛要請を受けて約1カ月間休業期間がありましたが、営業再開後は受講を待機頂いていた在籍者と併せて新規入所希望者が例年に比べて増加しました。これに対して教習時限数を増加することで教習ニーズ増加に対応し、営業再開後の教習稼働は好調に推移しましたが、休業期間における売上高の減少をカバーするには至らず、わずかに前期を下回る結果となりました。
③生活用品企画販売事業(生活分野)
外出による感染リスクを避けるための通販需要の高まりにより、主力の生協向け販売やECチャネルによる販売が好調に推移し、前期を上回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のサービス事業の売上高は、自動車整備鈑金事業と教習事業の売上高の減少を生活用品企画販売事業でカバーし4,140百万円(同6.9%増)となりましたが、営業利益は77百万円(同2.2%減)となりました。
(不動産関連)
①不動産賃貸事業(生活分野)
保有物件において入居が増加し稼働率を高く保ったことで、前期を上回る結果となりました。
②温浴事業(生活分野)
2020年4月の緊急事態宣言に伴う営業自粛要請を受け、およそ1カ月間にわたり、公衆浴場の営業許可のない1店舗の営業を自粛、残り2店舗においても混雑を避けるためGW期間は営業を自粛、また期間中全店舗において飲食部門の営業を自粛しておりました。緊急事態宣言解除後は感染症対策を徹底しながら営業を再開し、イベントの実施など集客に努めてまいりましたが、週末にファミリーで来店頂くお客様の戻りが遅いことや、飲食の利用も低下したことから、前期を下回る結果となりました。
③介護予防支援事業(生活分野)
外出自粛を理由とする利用者の解約が増加したことや、利用者の来所頻度も減少したことにより、前期を下回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の不動産関連事業の売上高は、899百万円(同16.1%減)となり、営業
利益は64百万円(同63.6%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の財政状態の状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は57,488百万円(前連結会計年度末は55,255百万円)となり、2,233百万円増加いたしました。これは主に、ファインケミカル事業における一般製品販売やポーラスマテリアル事業の販売が増加した結果、売上債権が1,585百万円増加したこと、金融市場が好調に推移したことなどによって、有価証券及び投資有価証券が合わせて461百万円増加したこと、また2020年8月にアズテック株式会社の全株式を取得したことにより、のれんが646百万円増加したことや当社保有の不動産が完成したことなどに伴い建物及び構築物が117百万円増加した一方で建設仮勘定が87百万円減少したことや、現金及び預金が400百万円減少したことなどによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、7,416百万円(前連結会計年度末は6,874百万円)となり、541百万円増加いたしました。これは主に、ファインケミカル事業における一般製品販売やポーラスマテリアル事業の販売が増加したことに伴い仕入債務が134百万円増加、また金融市場が好調に推移したことによって繰延税金負債が187百万円増加したことなどによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、50,071百万円(前連結会計年度末は48,380百万円)となり、 1,691百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が1,269百万円増加したことやその他有価証券評価差額金が340百万円増加したことなどによるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更及び新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(4) 研究開発活動
当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客のニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業において、製品の研究開発を進めております。
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。
なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、426百万円であります。
(ファインケミカル)
当事業における当第3四半期連結累計期間の研究開発費は246百万円となっております。
なお、当第3四半期連結累計期間において、1件の特許が登録となりました。
当事業の研究開発活動は合計11名で行っております。
(ポーラスマテリアル)
当事業における当第3四半期連結累計期間の研究開発費は180百万円となっております。
なお、当第3四半期連結累計期間において、特許の登録はありませんでした。
当事業の研究開発活動は合計22名で行っております。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
(注)1.上記金額には消費税等は含んでおりません。
2.完成後の増加能力については算定が困難であるため、記載を省略しております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けており、企業活動においては、感染症対策を講じる中で生産は持ち直しておりますが、設備投資は低調に推移いたしました。
個人消費においては、行政による各種施策により持ち直しの動きはあるものの、雇用情勢の悪化や、感染症拡大の懸念は続いており、先行きは不透明な状況にあります。
また、世界経済においてもアメリカ、ヨーロッパを中心に感染症拡大が継続しており、経済活動や個人の行動が制限されるなど予断を許さない状況となっております。
このような経済環境の下で、当社グループは「生活文化創造企業」の企業理念の下、より幅広い社会課題(事業機会)に向けた他にない製品・サービスの開発と事業化に努めてまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高20,380百万円(前年同期比8.9%増)となり、営業利益2,577百万円(同29.4%増)、経常利益2,746百万円(同28.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,828百万円(同18.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(ファインケミカル)
自動車販売においては、新車、中古車ともに販売が回復傾向にあります。新車販売は当第3四半期累計では前期実績を下回っているものの、10月以降前期を上回る実績で推移しております。また、中古車販売は当第3四半期累計で前期実績を上回り好調に推移いたしました。
国内の小売業界においては、ホームセンターなどの量販店はマスクや消毒薬などの衛生用品をはじめ、感染予防のため外出を控えるといったいわゆる巣ごもり消費需要を取り込み、園芸用品、DIY用品、カー用品やインテリア用品が好調に推移しました。
カー用品専門店においては、カーケア製品は引き続き巣ごもり消費需要がユーザー自身で行うカーメンテナンスに波及し好調に推移しました。また12月中旬以降の全国的な冷え込みにより日本海側を中心に大雪となり、これまで苦戦していたタイヤの販売がスタッドレスタイヤを中心に拡大しました。一方で外出自粛によりレジャーや旅行などの遠距離運転の機会が減少したことで、カーエレクトロニクスはドライブレコーダーの販売が苦戦し、オイル交換も低調に推移しました。
①一般消費者向け販売(自動車分野)
ボディケア製品は、前期に発売直後プロモーション展開を強化し出荷が拡大した「レインドロップ」は今期になって販売が落ち着きましたが、新製品の加圧式噴射機を用いたカーシャンプー「パーフェクトフォームスターティングセット」の販売が好調に推移したことや、「レインドロップ20%増量限定品」や「フクピカ増量」の企画品の出荷が順調に進んだことなどにより、前期を上回りました。
ガラスケア製品は、コロナ禍の影響により例年実施している梅雨対策の店頭プロモーションは縮小しておりましたが、第2四半期以降の台風やゲリラ豪雨対策といった店頭プロモーションを計画通り実施したことによる撥水剤の出荷の増加や、12月以降日本海側で大雪となり冬用ワイパーの販売が好調に推移したことなどによって、前期を上回りました。
リペア製品は、巣ごもり消費需要の継続が腰を据えて行うカーリペアの需要増につながったことで、前期を上回りました。
これらの結果、一般消費者向け販売全体で前期を上回る結果となりました。
②業務用製品販売(自動車分野・産業分野)
新車向け販売においては、第2四半期までは苦戦していたものの当第3四半期より回復傾向にあり、得意先の新車ディーラーでは、車両販売に併せて積極的なコーティングサービスの販売を展開したことによって当社ブランドの業務用コーティング剤の出荷が増加し、中古車販売においても車両販売台数の増加を背景に施工台数が増加したことによって、前期を上回る結果となりました。
③家庭用製品販売(生活分野)
主力のメガネケア製品は、感染症拡大防止のために外出時のマスクの着用が季節を問わず一般化したことで「メガネのくもり止め」の販売好調が継続したことや、飛沫感染予防に対する意識の高まりにより「メガネのシャンプー」の販売も堅調に推移しました。併せて、感染症対策ニーズが高まる中、家庭用衛生用品の新ブランド「クリニクル(CLEANICLE)」シリーズの販売を開始したことなどにより、前期を上回る結果となりました。
④海外向け販売(自動車分野)
中国エリアでは、ガラスクリーナーや撥水剤といったガラスケア製品の販売がECチャネルを中心に拡大しました。また、感染症拡大防止からマスクの着用が継続していることによりメガネケア製品の出荷も好調に推移しましたが、中国全体では前期を下回る結果となりました。
中国を除く東アジアでは、台湾においては例年より降水量が減少したことにより主力の撥水剤の販売が低調に推移しました。一方韓国においては、現地代理店のマーケティングが奏功し販路が拡大したことや、降水量の増加に伴ってガラスクリーナーや撥水剤の販売が好調に推移したことにより、台湾の落ち込みをカバーし、東アジア全体で前期を上回りました。
東南アジアでは、タイ向けの出荷は減少したものの、当第3四半期においてシンガポール向けの出荷が増加したことや、マレーシアの現地代理店がECチャネルへ注力し販売が拡大したことなどによって、東南アジア全体で前期を上回りました。
ロシアにおいては、当第3四半期ではロックダウンなどの移動制限はないものの感染者数は増加傾向にあり、ボディケア製品とメンテナンス製品を中心に販売が苦戦し、前期を下回りました。
欧州エリアにおいては、当第3四半期から急激に感染者数が増加し続けており、再び移動制限措置がとられるなどコロナの収束が見えない中、現地代理店が積極的にECチャネルへの販売拡大を図ったことや、外出自粛による巣ごもりが自身で行うカーケア需要の拡大につながったことで、ワックス・撥水剤などの出荷が増加し、前期を上回りました。
ブラジルにおいては、感染者数が高止まりしているものの、現地代理店の積極的な販売プロモーションや現地語パッケージの推進により撥水剤などを中心に販売が増加し、前期を上回りました。
海外向け販売全体では、中国エリアとロシア向け販売の減少を欧州などの他のエリアでカバーしたことによって、前期を上回る結果となりました。
⑤TPMSの企画開発販売(自動車分野)
トラック・バス向けTPMSの運輸運送会社への販売は好調に推移しているものの、乗用車向けTPMSのOEM
製品販売が減少し、前期を下回る結果となりました。
⑥電子機器・ソフトウエア開発販売(産業分野)
第1四半期において、顧客の在宅勤務などで遅れていた検収が進んだことや3Gの停波に伴う4Gへの通信規格切り替え需要を受けて受注が好調に推移したことで、前期を上回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のファインケミカル事業の売上高は10,723百万円(同11.7%増)となりました。また、営業利益は売上高の伸長による売上総利益の増加や営業費用の減少などにより1,864百万円(同57.1%増)となりました。
(ポーラスマテリアル)
①産業資材部門(産業分野)
半導体市場においては、生活様式の変化により在宅勤務が浸透し、ノートパソコンやクラウド向けのメモリやストレージ需要の増加や、通信規格が4Gから5Gへと変わりつつある中で通信端末などのデバイスの更新に伴う需要の増加が見込まれます。一方でこれらの電子機器分野の需要増に伴い、車載向け半導体は供給不足が懸念されるなど、半導体の供給はひっ迫することが予想されます。
国内向け販売は、主力の半導体製造用途向けにおいては、需要増加を背景に出荷が増加いたしました。また、取組みを強化している医療用途向けにおいては、PCR検査用部材の出荷が増加したことや、M&Aにより新たに病院施設向け衛生用品の販売をスタートしたことにより増加いたしました。一方でプリンター用途向けがペーパーレス化の流れから需要が落ち込み出荷が減少しましたが、半導体製造向けと医療用途向けの増加により、国内向け販売全体で前期を上回る結果となりました。
海外向け販売は、感染症拡大に起因する物流不安からユーザーの在庫積み増しによる需要増が前第4四半期から継続しております。当第3四半期においても、半導体需要の拡大が継続することでユーザーの在庫調整による出荷の減少がみられなかったことや、HDD研磨用途向けにおいても出荷が増加したことから、海外向け販売全体で前期を上回り、産業資材全体でも前期を上回る結果となりました。
②生活資材部門(自動車分野・生活分野)
国内向け販売は、巣ごもり消費需要を受けて家庭用製品を中心に出荷が増加したことにより、前期を上回りました。
海外向け販売は、主要仕向け地である米国では市況の回復が見られ出荷が増加したものの、インドネシアは感染症拡大を抑え込むための移動制限が継続し量販店が営業を縮小したこと、また、韓国においてはスポーツ用途向けの製品が感染症拡大防止による施設の閉鎖などが継続したことによって需要が縮小し、前期を下回りました。
生活資材全体では、海外の落ち込みを国内の販売好調によりカバーしたことで、前期を上回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のポーラスマテリアル事業の売上高は4,617百万円(同10.4%増)となりました。また、営業利益は、売上高の増加と併せて営業経費の減少により、564百万円(同3.4%増)となりました。
(サービス)
①自動車整備・鈑金事業(自動車分野)
コロナ禍における近場を安全に移動する手段としての自動車の利用機会増加や輸入車ディーラーへの積極的な入庫促進活動により、鈑金入庫は回復傾向にあるものの、例年に比べると低い水準に留まりました。一方で取組みを強化しているプロテクションフィルムやコーティング施工、物販は好調に推移しましたが、鈑金入庫の低迷をカバーできず、前期を下回る結果となりました。
②自動車教習事業(自動車分野)
2020年4月の緊急事態宣言に伴う営業自粛要請を受けて約1カ月間休業期間がありましたが、営業再開後は受講を待機頂いていた在籍者と併せて新規入所希望者が例年に比べて増加しました。これに対して教習時限数を増加することで教習ニーズ増加に対応し、営業再開後の教習稼働は好調に推移しましたが、休業期間における売上高の減少をカバーするには至らず、わずかに前期を下回る結果となりました。
③生活用品企画販売事業(生活分野)
外出による感染リスクを避けるための通販需要の高まりにより、主力の生協向け販売やECチャネルによる販売が好調に推移し、前期を上回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のサービス事業の売上高は、自動車整備鈑金事業と教習事業の売上高の減少を生活用品企画販売事業でカバーし4,140百万円(同6.9%増)となりましたが、営業利益は77百万円(同2.2%減)となりました。
(不動産関連)
①不動産賃貸事業(生活分野)
保有物件において入居が増加し稼働率を高く保ったことで、前期を上回る結果となりました。
②温浴事業(生活分野)
2020年4月の緊急事態宣言に伴う営業自粛要請を受け、およそ1カ月間にわたり、公衆浴場の営業許可のない1店舗の営業を自粛、残り2店舗においても混雑を避けるためGW期間は営業を自粛、また期間中全店舗において飲食部門の営業を自粛しておりました。緊急事態宣言解除後は感染症対策を徹底しながら営業を再開し、イベントの実施など集客に努めてまいりましたが、週末にファミリーで来店頂くお客様の戻りが遅いことや、飲食の利用も低下したことから、前期を下回る結果となりました。
③介護予防支援事業(生活分野)
外出自粛を理由とする利用者の解約が増加したことや、利用者の来所頻度も減少したことにより、前期を下回る結果となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の不動産関連事業の売上高は、899百万円(同16.1%減)となり、営業
利益は64百万円(同63.6%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の財政状態の状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は57,488百万円(前連結会計年度末は55,255百万円)となり、2,233百万円増加いたしました。これは主に、ファインケミカル事業における一般製品販売やポーラスマテリアル事業の販売が増加した結果、売上債権が1,585百万円増加したこと、金融市場が好調に推移したことなどによって、有価証券及び投資有価証券が合わせて461百万円増加したこと、また2020年8月にアズテック株式会社の全株式を取得したことにより、のれんが646百万円増加したことや当社保有の不動産が完成したことなどに伴い建物及び構築物が117百万円増加した一方で建設仮勘定が87百万円減少したことや、現金及び預金が400百万円減少したことなどによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、7,416百万円(前連結会計年度末は6,874百万円)となり、541百万円増加いたしました。これは主に、ファインケミカル事業における一般製品販売やポーラスマテリアル事業の販売が増加したことに伴い仕入債務が134百万円増加、また金融市場が好調に推移したことによって繰延税金負債が187百万円増加したことなどによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、50,071百万円(前連結会計年度末は48,380百万円)となり、 1,691百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が1,269百万円増加したことやその他有価証券評価差額金が340百万円増加したことなどによるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更及び新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(4) 研究開発活動
当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客のニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業において、製品の研究開発を進めております。
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。
なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、426百万円であります。
(ファインケミカル)
当事業における当第3四半期連結累計期間の研究開発費は246百万円となっております。
なお、当第3四半期連結累計期間において、1件の特許が登録となりました。
当事業の研究開発活動は合計11名で行っております。
(ポーラスマテリアル)
当事業における当第3四半期連結累計期間の研究開発費は180百万円となっております。
なお、当第3四半期連結累計期間において、特許の登録はありませんでした。
当事業の研究開発活動は合計22名で行っております。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
| 会社名 事業所名 | 所在地 | セグメント名称 | 設備の内容 | 投資総額(百万円) | 資金調達 方法 | 完了年月 | 完成後の増加能力 |
| 当社 名古屋白金ビル | 名古屋市 昭和区 | 不動産関連 | 賃貸物件 | 242 | 自己資金 | 2021年3月期4月 | - |
| 当社 三田工場 | 兵庫県 三田市 | ファイン ケミカル | 物流倉庫 | 48 | 自己資金 | 2021年3月期10月 | - |
(注)1.上記金額には消費税等は含んでおりません。
2.完成後の増加能力については算定が困難であるため、記載を省略しております。