四半期報告書-第23期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/10 10:13
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善は続いているものの、米中貿易摩擦のリスクや消費税増税後の消費者マインドの動向等に留意が必要とされるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況となっております。
当社事業につきましては、チタン事業では、国内向けは一般産業用途向けにおける需要の伸びに減速の傾向が見られるものの、輸出向け航空機用需要の増加に伴いチタン事業の売上高は26,153百万円(前年同期比
9.8%増)となりました。
なお、現在スポンジチタンの設備稼働率が9割を超えている中、今後の更なる需要拡大に対応するため本社工場(兵庫県尼崎市)の休止中の小型炉をコストミニマムかつ最短工期で部分的に再稼働させるための準備に取りかかっており、本年7月に稼働開始の予定であります。
高機能材料事業では、半導体市場の回復の遅れにより高純度チタンの出荷が依然低迷したこと等により、売上高は1,452百万円(前年同期比7.9%減)となりました。
また、前事業年度に撤退することを決定し生産を終了したポリシリコン事業の残存在庫の売却による売上高は
721百万円であります。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は、チタン事業、高機能材料事業合計で27,606百万円(前年同期比8.7%増)となりました。(全社合計は、前年同期比10.4%減の28,328百万円)
損益につきましては、チタン事業での売上高の増加はあったものの、原材料価格の上昇等により営業利益は
831百万円(前年同期比48.7%減)、経常利益は795百万円(前年同期比58.8%減)、四半期純利益は543百万円(前年同期は、ポリシリコン事業の撤退損失および大阪北部地震等の影響を特別損失に計上したことから8,052百万円の損失)となりました。
(参考)事業別売上高(単位:百万円)
当第3四半期累計期間前第3四半期累計期間増減率(%)
チタン事業国 内10,2669,9543.1
輸 出15,88713,85414.7
26,15323,8089.8
高機能材料事業1,4521,577△7.9
(小 計)27,60625,3868.7
ポリシリコン事業-6,245-
その他721--
合 計28,32831,631△10.4

(注)その他欄に記載の売上高は前事業年度に撤退することを決定し、生産を終了したポリシリコン事業に関する残存在庫の売却によるものです。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
①資産
当第3四半期会計期間末の総資産の残高は、77,688百万円と前事業年度末と比べ3,240百万円減少いたしました。これは、有形固定資産、原材料及び貯蔵品が増加したものの、現金及び預金、売掛金が減少したことが主な要因であります。
②負債
当第3四半期会計期間末の負債の残高は、43,024百万円と前事業年度末と比べ3,599百万円減少いたしました。これは、設備関係未払金が増加したものの、借入金及び事業撤退損失引当金が減少したことが主な要因であります。
③純資産
当第3四半期会計期間末の純資産の残高は、34,663百万円と前事業年度末と比べ358百万円増加いたしました。これは、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したものの、四半期純利益により利益剰余金が増加したことが主な要因であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は、566百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。