四半期報告書-第25期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/14 10:05
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
なお、当事業年度の第1四半期会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言等が解除された事により一部業界では持ち直しの動きが見られるも、依然として厳しい状況が続く業界もあり二極化が継続しております。
また、世界的な部材不足や物流停滞といった供給面での制約が生じていることや、新たな変異株の急速な感染拡大の影響もあり、国内外経済の今後の先行きは依然として予測し難い状況が続いております。
当社チタン事業におきましては、航空機用途向けが主体である輸出スポンジチタンの売上高は航空需要が未だ回復途上であるものの、段階的な回復基調にあり前年同期比103.5%増となりました。
また、一般産業用途向けが主体の国内スポンジチタンの売上高も回復基調にあり、同66.7%増となりました。結果、チタン事業の売上高は17,439百万円(前年同期比90.0%増)となりました。
高機能材料事業では、半導体関連需要は依然として好調を継続している中でスパッタリングターゲット用高純度チタンは引き続き堅調に推移し、球状チタン粉末の販売増と合わせ、売上高は2,378百万円(前年同期比32.4%増)となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は、20,129百万円(前年同期比79.6%増)となりました。
損益につきましては、前期に引き続き全社を挙げた収益改善策を実施したことや、チタン事業における売上高の増加並びに為替相場が円安基調で推移したこと等の好転要因はあったものの、製品在庫圧縮を目的としたスポンジチタンの減産を継続している事や、原材料価格の高止まりや輸出向けコンテナコストの上昇等の悪化要因もあり営業損失は1,328百万円(前年同期は2,103百万円の損失)、経常損失は1,135百万円(前年同期は1,984百万円の損失)、四半期純損失は1,166百万円(前年同期は4,189百万円の損失)となりました。
(参考)事業別売上高(単位:百万円)
当第3四半期累計期間前第3四半期累計期間増減率(%)
チタン事業国 内5,5983,35866.7
輸 出11,8405,819103.5
17,4399,17890.0
高機能材料事業2,3781,79732.4
その他31123034.9
合 計20,12911,20679.6

(注)その他欄に記載の売上高は、生産を終了したポリシリコン事業に関する残存在庫の売却によるものです。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
①資産
当第3四半期会計期間末の総資産の残高は、78,965百万円と前事業年度末と比べ1,221百万円増加いたしました。これは、棚卸資産が減少したものの現金及び預金、売掛金が増加したことが主な要因であります。
②負債
当第3四半期会計期間末の負債の残高は、50,500百万円と前事業年度末と比べ2,464百万円増加いたしました。これは、買掛金及びその他(未払消費税)が増加したことが主な要因であります。
③純資産
当第3四半期会計期間末の純資産の残高は、28,465百万円と前事業年度末と比べ1,242百万円減少いたしました。これは、四半期純損失により利益剰余金が減少したことが主な要因であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は、548百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。