四半期報告書-第24期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/19 10:18
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当第1四半期会計期間より、従来販売費及び一般管理費として計上していた製品梱包費用の一部を、売上原価として処理する方法に変更しており、当該会計方針の変更を反映した遡及修正後の数値で比較分析を行っております。
(1)経営成績の分析
当第1四半期累計期間におけるわが国経済および米国をはじめとする海外経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により経済活動が抑制され極めて厳しい状況にあり、先行きについても厳しい状況が続くと見込まれます。また、航空需要については、国際間をはじめとした旅客数の大幅な減少により大きく落ち込んだ状況が続いております。
当社事業におきましては、チタン事業では、航空機用途向け主体の輸出向けの売上高が前年同期比約29%減、一般産業用途向け主体の国内向けの売上高が同約41%減と大きく減少し、チタン事業の売上高は5,852百万円(前年同期比33.7%減)となりました。
一方、高機能材料事業では、半導体関連需要の回復によりスパッタリング用ターゲットの原料の高純度チタンの売上高が増加したこと等により、売上高は595百万円(前年同期比45.4%増)となりました。
以上の結果、当事業年度の売上高は、6,612百万円(前年同期比30.1%減)となりました。
損益につきましては、チタン事業における販売数量の減少が大きく影響し、コスト全般の削減に取り組んでいるものの、営業損失は168百万円(前年同期は、297百万円の利益)、営業外損益127百万円を加えた経常損失は41百万円(前年同期は88百万円の利益)となりました。また四半期純損益については、足元の業績悪化を受け繰延税金資産2,108百万円を取崩した結果、2,190百万円の四半期純損失(前年同期は、8百万円の利益)となりました。
(参考)事業別売上高(単位:百万円)

当第1四半期累計期間前第1四半期累計期間増減率(%)
チタン事業国 内1,9223,274△41.3
輸 出3,9295,554△29.3
5,8528,829△33.7
高機能材料事業59540945.4
(小 計)6,4479,238△30.2
その他164226△27.5
合 計6,6129,465△30.1

(注) その他欄に記載の売上高は、生産を終了したポリシリコン事業に関する残存在庫の売却によるものです。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
①資産
当第1四半期会計期間末の総資産の残高は、85,164百万円と前事業年度末と比べ8,645百万円増加いたしました。これは、売掛金及びその他投資(繰延税金資産)が減少したものの、現金及び預金、たな卸資産が増加したことが主な要因であります。
②負債
当第1四半期会計期間末の負債の残高は、52,619百万円と前事業年度末と比べ11,021百万円増加いたしました。これは、設備関係未払金及び事業撤退損失引当金が減少したものの、借入金が増加したことが主な要因であります。
③純資産
当第1四半期会計期間末の純資産の残高は、32,545百万円と前事業年度末と比べ2,376百万円減少いたしました。これは、配当金の支払い及び四半期純損失により利益剰余金が減少したことが主な要因であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち「第4 経理の状況 1 財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおり新型コロナウイルス感染症の影響に関する当社の仮定について重要な変更を行っております。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は、212百万円であります。なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。