四半期報告書-第24期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 14:51
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
なお、当事業年度の第1四半期会計期間より、従来販売費及び一般管理費として計上していた製品梱包費用の一部を、売上原価として処理する方法に変更しており、当該会計方針の変更を反映した遡及修正後の数値で比較分析を行っております。
(1)経営成績の分析
当第3四半期累計期間におけるわが国経済および海外経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動が抑制され依然として厳しい状況にあり、先行きについても引き続き厳しい状況が続くと見込まれます。また、航空機の旅客需要については国内線では回復の動きがあるものの、国際線は各国の入国規制等により大きく減退しており、航空機の生産についても依然として大きく落ち込んだ状況が続いております。
当社事業におきましては、チタン事業では、航空機用途向け主体の輸出向けの売上高が前年同期比63%減、一般産業用途向け主体の国内向けの売上高が同67%減といずれも大きく減少し、チタン事業の売上高は9,178百万円(前年同期比64.9%減)となりました。
このような状況を受け、当社は生産諸元の改善、労務費や設備補修費の削減、経費圧縮等全社を挙げた収益改善策に取り組みました。
なお、第3四半期会計期間のチタン事業の売上高は2,248百万円となり、顧客における在庫調整等の影響で大きく減少した第2四半期会計期間の1,078百万円に比べ増加しております。
一方、高機能材料事業では、半導体関連需要の増加によりスパッタリング用ターゲットの原料の高純度チタンの売上高が増加したこと等により、売上高は1,797百万円(前年同期比23.7%増)となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は、11,206百万円(前年同期比60.4%減)となりました。
損益につきましては、チタン事業における販売数量の減少とそれに伴うスポンジチタンの減産が大きく影響し、全社を挙げてコスト全般の合理化に取り組んだものの、営業損失は2,103百万円(前年同期は、841百万円の利益)、経常損失は1,984百万円(前年同期は、806百万円の利益)となりました。また四半期純損益は、第1四半期会計期間に繰延税金資産2,108百万円を取り崩した影響もあり4,189百万円の四半期純損失(前年同期は、553百万円の利益)となりました。
(参考)事業別売上高(単位:百万円)
当第3四半期累計期間前第3四半期累計期間増減率(%)
チタン事業国 内3,35810,266△67.3
輸 出5,81915,887△63.4
9,17826,153△64.9
高機能材料事業1,7971,45223.7
その他230721△68.0
合 計11,20628,328△60.4

(注)その他欄に記載の売上高は、生産を終了したポリシリコン事業に関する残存在庫の売却によるものです。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
①資産
当第3四半期会計期間末の総資産の残高は、80,110百万円と前事業年度末と比べ3,591百万円増加いたしました。これは、売掛金及び投資その他の資産(繰延税金資産)が減少したものの、現金及び預金、棚卸資産が増加したことが主な要因であります。
②負債
当第3四半期会計期間末の負債の残高は、49,533百万円と前事業年度末と比べ7,936百万円増加いたしました。これは、買掛金及び設備関係未払金が減少したものの、借入金が増加したことが主な要因であります。
③純資産
当第3四半期会計期間末の純資産の残高は、30,576百万円と前事業年度末と比べ4,345百万円減少いたしました。これは、配当金の支払い及び四半期純損失により利益剰余金が減少したことが主な要因であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は、548百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。