四半期報告書-第25期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 9:46
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
なお、当事業年度の第1四半期会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の分析
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症におけるワクチン接種が進んだ事により一部業界では回復を示すものの、依然として厳しい状況が続く業界もあり、二極化が進んでいます。また、海外経済においても、ワクチン接種の進展や追加の経済対策などを背景とした景気回復が欧米で進んでおり、中国でもエネルギー危機を含む減速の懸念はあるものの、総じて緩やかな景気回復基調となっています。今後、経済は回復基調に向かうことが期待されますが、感染症の再拡大の不安要素もあり国内外経済の先行きは不透明な状況が継続しております。
当社チタン事業におきましても、原材料価格の高止まりや輸出向けコンテナコストの上昇といった懸念事項があり、先行きの不透明感が高まっております。売上高については当第2四半期においては航空機用途向けが主体である輸出スポンジチタンの売上高は需要が底打ちしたものの、航空需要は未だ回復途上であり、前年同期比では50.3%増に留まりました。また、一般産業用途向け主体の国内スポンジチタン需要も回復途上であり、同30.1%増に留まりました。
結果、チタン事業の売上高は9,884百万円(前年同期比42.6%増)となりました。
高機能材料事業では、半導体関連需要は依然として好調を継続している中でスパッタリングターゲット用高純度チタンは引き続き堅調に推移し、球状チタン粉末の販売増と合わせ、売上高は1,498百万円(前年同期比29.7%増)となりました。
また、事業撤退したポリシリコン事業の残存在庫の売却は当期で完了しました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は、11,694百万円(前年同期比40.8%増)となりました。損益につきましては、チタン事業における売上高の増加がありましたが、製品在庫圧縮を目的としたスポンジチタンの減産を継続している事から、前期に引き続き全社を挙げた収益改善策を実施したものの、営業損失は1,000百万円(前年同期は971百万円の損失)、経常損失は913百万円(前年同期は807百万円の損失)、四半期純損失は933百万円(前年同期は2,971百万円の損失)となりました。
(参考)事業別売上高(単位:百万円)
当第2四半期累計期間前第2四半期累計期間増減率(%)
チタン事業国 内3,4212,62930.1
輸 出6,4624,30050.3
9,8846,93042.6
高機能材料事業1,4981,15529.7
その他31121842.6
合 計11,6948,30440.8

(注) その他欄に記載の売上高は、生産を終了したポリシリコン事業に関する残存在庫の売却によるものです。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
①資産
当第2四半期会計期間末の総資産の残高は、76,794百万円と前事業年度末と比べ949百万円減少いたしました。これは、現金及び預金が増加したものの棚卸資産及び固定資産が減少したことが主な要因であります。
②負債
当第2四半期会計期間末の負債の残高は、48,078百万円と前事業年度末と比べ42百万円増加いたしました。これは、買掛金及び設備関係未払金が減少したものの未払消費税が増加したことが主な要因であります。
③純資産
当第2四半期会計期間末の純資産の残高は、28,716百万円と前事業年度末と比べ992百万円減少いたしました。これは、四半期純損失により利益剰余金が減少したことが主な要因であります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末と比べ4,038百万円増加し、当第2四半期会計期間末には10,561百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産及びその他流動資産が減少したことにより、4,733百万円の収入となりました(前年同四半期は3,216百万円の支出)。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により977百万円の支出となりました(前年同四半期は2,193百万円の支出)。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、未払金の減少はあるものの、借入金が増加したことにより326百万円の収入となりました(前年同四半期は11,115百万円の収入)。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は、352百万円であります。なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。