四半期報告書-第111期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/06 11:03
【資料】
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【項目】
36項目
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~9月30日)における当社グループの事業環境は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、海外においては様々な国や地域で都市封鎖(ロックダウン)が実施されるなど、世界的に経済が減速しました。
わが国においても、緊急事態宣言の発出に伴う活動の自粛や個人消費の減少などにより、景気が大幅に悪化しました。
海外のロックダウンや国内の緊急事態宣言の解除後は、各国の緊急経済対策などを下支えに国内外とも持ち直しの動きがみられるようになりましたが、依然として予断を許さない状況が続いています。
このような状況のもと、当第2四半期連結累計期間の受注高は85,716百万円(前年同期比30.6%減)、売上高は88,472百万円(同22.6%減)となりました。
損益につきましては、営業利益は3,042百万円(同63.0%減)、経常利益は3,982百万円(同55.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,090百万円(同52.4%減)となりました。
当社グループは、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めるとともに、「あるべき姿(グローバルトップ企業)」の実現に向けて、引き続き市場ニーズに徹底対応した商品開発やモノづくり、グループ総合力を生かしたビジネスの拡大に取り組み、持続的成長力を強化していきます。
なお、セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
当社グループの全ての報告セグメントが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けました。
[チェーン]
チェーンにつきましては、日本、米州、欧州、環インド洋、中国、韓国・台湾の各地域で販売が減少したことなどから、前年同期比で減収となりました。
以上により、チェーンの受注高は28,461百万円(前年同期比13.6%減)、売上高は28,206百万円(同14.9%減)、営業利益は3,045百万円(同29.0%減)となりました。
[精機]
精機につきましては、日本、米州、欧州、中国、タイにおいて販売が減少したことから、前年同期比で減収となりました。
以上により、精機の受注高は8,895百万円(前年同期比27.5%減)、売上高は9,235百万円(同21.3%減)、営業利益は334百万円(同69.7%減)となりました。
[自動車部品]
自動車部品につきましては、日本、米国、英国、チェコ、タイ、中国、韓国、メキシコの全拠点においてエンジン用タイミングチェーンシステムの販売が減少したことなどから、前年同期比で減収となりました。
以上により、自動車部品の受注高は23,907百万円(前年同期比34.1%減)、売上高は23,964百万円(同34.1%減)となりました。損益については売上高が大幅に減少したことなどにより60百万円の営業損失(前年同期は2,826百万円の営業利益)となりました。
[マテハン]
マテハンにつきましては、日本国内と米州において自動車業界向けシステムの売上が増加しましたが、日本国内における物流業界向けシステムや新聞印刷工場向けシステム、粉粒体搬送コンベヤの販売が減少したことなどから、前年同期比で減収となりました。
以上により、マテハンの受注高は22,933百万円(前年同期比43.9%減)、売上高は25,534百万円(同19.0%減)、営業利益は286百万円(同43.6%減)となりました。
[その他]
その他の受注高は1,519百万円(前年同期比23.5%増)、売上高は1,530百万円(同3.5%増)、損益については171百万円の営業損失(前年同期は15百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して4,624百万円減少し、289,474百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金が5,183百万円増加したこと、原材料及び貯蔵品の増加などによりたな卸資産が260百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が5,718百万円減少したこと、電子記録債権が1,836百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して3,072百万円減少し、131,010百万円となりました。
固定資産は、保有株式の時価上昇などにより投資有価証券が1,937百万円増加した一方で、償却などにより有形固定資産が2,631百万円減少したこと、無形固定資産が745百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して1,551百万円減少し、158,463百万円となりました。
(負債)
負債は、借入金が2,740百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が3,183百万円減少したこと、電子記録債務が2,239百万円減少したこと、未払法人税等が987百万円減少したこと、賞与引当金が969百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して4,673百万円減少し、113,369百万円となりました。
(純資産)
純資産は、為替の変動により為替換算調整勘定が2,101百万円減少した一方で、保有株式の時価上昇によりその他有価証券評価差額金が1,341百万円増加したこと、利益剰余金が862百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比較して49百万円増加の176,105百万円となり、自己資本比率は60.3%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して5,835百万円増加し、37,213百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は10,090百万円(前年同期は11,778百万円の増加)となりました。これは、仕入債務が5,155百万円減少した一方で、売上債権が6,956百万円減少したこと、減価償却費を6,211百万円計上したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は4,202百万円(前年同期は6,418百万円の減少)となりました。これは、定期預金の払戻による623百万円の収入があったこと、固定資産の売却による572百万円の収入があった一方で、固定資産の取得のために5,383百万円支出したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は377百万円(前年同期は4,961百万円の減少)となりました。これは、配当金の支払いのため2,290百万円支出した一方で、借入金が2,907百万円増加したことなどによるものであります。
(4) 会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,087百万円であります。
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の重要な変更は、次のとおりであります。
2020年4月1日付で、新ビジネスおよび研究開発の機動性を高めるため、開発・技術センターを新事業開発と技術・研究開発に分割いたしました。
(7)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産高が75,862百万円(前年同期比24.9%減)、受注高が85,716百万円(同30.6%減)、販売高が88,472百万円(同22.6%減)となり、著しく減少しております。
これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により世界経済が急速に減速し、自動車産業をはじめとした当社の主要顧客の生産および設備投資需要が減少していることから、受注等が減少したことによるものであります。