四半期報告書-第111期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/07 11:04
【資料】
PDFをみる
【項目】
35項目
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年4月1日~6月30日)における当社グループの事業環境は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、海外においては様々な国や地域で都市封鎖(ロックダウン)が実施されるなど、世界的に経済が減速しました。
わが国においても、緊急事態宣言の発出に伴う活動の自粛や個人消費の減少などにより、景気が大幅に悪化しました。
このような状況のもと、当第1四半期連結累計期間の受注高は39,608百万円(前年同期比41.8%減)、売上高は40,829百万円(同27.0%減)となりました。
損益につきましては、営業利益は1,169百万円(同68.1%減)、経常利益は1,649百万円(同61.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,211百万円(同62.2%減)となりました。
当社グループは、「あるべき姿(グローバルトップ企業)」の実現に向けて、引き続き市場ニーズに徹底対応した商品開発やモノづくり、グループ総合力を生かしたビジネスの拡大に取り組み、持続的成長力を強化していきます。
なお、セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
当社グループの全セグメントが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けました。
[チェーン]
チェーンにつきましては、日本、米州、欧州、環インド洋、中国、韓国・台湾の各地域で販売が減少したことなどから、前年同期比で減収となりました。
以上により、チェーンの受注高は14,027百万円(前年同期比17.1%減)、売上高は14,283百万円(同13.9%減)、営業利益は1,594百万円(同22.9%減)となりました。
[精機]
精機につきましては、日本、米州、欧州、中国、タイにおいて販売が減少したことから、前年同期比で減収となりました。
以上により、精機の受注高は4,321百万円(前年同期比38.3%減)、売上高は4,458百万円(同24.1%減)、営業利益は202百万円(同69.2%減)となりました。
[自動車部品]
自動車部品につきましては、日本、米国、英国、チェコ、中国の拠点においてエンジン用タイミングチェーンシステムの販売が減少したことなどから、前年同期比で減収となりました。
以上により、自動車部品の受注高は10,383百万円(前年同期比43.4%減)、売上高は10,450百万円(同43.2%減)となりました。損益については、売上高が大幅に減少したことなどにより172百万円の営業損失(前年同期は1,718百万円の営業利益)となりました。
[マテハン]
マテハンにつきましては、日本国内において自動車業界向けシステムの売上は増加しましたが、物流業界向けシステムや新聞印刷工場向けシステム、粉粒体搬送コンベヤの販売が減少しました。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により米州における自動車業界向けシステムの売上が減少したことなどから、前年同期比で減収となりました。
以上により、マテハンの受注高は9,988百万円(前年同期比60.3%減)、売上高は10,904百万円(同23.2%減)となりました。損益については、工事費用の減少などにより201百万円の営業損失(前年同期は400百万円の営業損失)となりました。
[その他]
その他の受注高は889百万円(前年同期比36.0%増)、売上高は733百万円(同11.7%減)、損益については91百万円の営業損失(前年同期は26百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して4,572百万円減少し、289,526百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金が4,166百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が8,727百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して4,126百万円減少し、129,956百万円となりました。
固定資産は、保有株式の時価上昇などにより投資有価証券が1,487百万円増加した一方で、償却などにより有形固定資産が1,612百万円、無形固定資産が318百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して446百万円減少し、159,569百万円となりました。
(負債)
負債は、借入金が1,673百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が2,550百万円減少したこと、賞与引当金が1,879百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して2,879百万円減少し、115,163百万円となりました。
(純資産)
純資産は、保有株式の時価上昇によりその他有価証券評価差額金が1,030百万円増加した一方で、為替の変動により為替換算調整勘定が1,678百万円減少したこと、利益剰余金が1,016百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比較して1,692百万円減少の174,363百万円となり、自己資本比率は59.6%となりました。
(3) 会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,045百万円であります。
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の重要な変更は、次のとおりであります。
2020年4月1日付で、新ビジネスおよび研究開発の機動性を高めるため、開発・技術センターを新事業開発と技術・研究開発に分割いたしました。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産高が35,861百万円(前年同期比27.5%減)、受注高が39,608百万円(同41.8%減)、販売高が40,829百万円(同27.0%減)となり、著しく減少しております。
これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により世界経済が急速に減速し、自動車産業をはじめとした当社の主要顧客の生産および設備投資需要が減少していることから、受注等が減少したことによるものであります。