四半期報告書-第109期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/08 14:03
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33項目
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成30年4月1日~12月31日)における当社グループの事業環境は、米国、欧州のほか環インド洋や東アジア地域でも景気は概ね堅調に推移しましたが、消費の伸び悩みや企業業績の悪化などから中国の景気は減速傾向となりました。わが国経済も、生産や輸出の伸長などにより回復基調で推移しましたが、米中間の通商問題の影響などもあり景気は弱含みの状況となりました。
このような状況のもと、当第3四半期連結累計期間の受注高は178,073百万円(前年同期比10.0%増)、売上高は176,180百万円(同13.2%増)となりました。
損益につきましては、営業利益は17,644百万円(同16.0%増)、経常利益は18,197百万円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12,944百万円(同14.7%増)となりました。
当社グループは、「中期経営計画2020」達成に向けて、市場ニーズに徹底対応した商品開発やモノづくり、グループ総合力を生かしたビジネスの拡大に引き続き取り組み、持続的成長力を強化していきます。
なお、セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
[チェーン]
チェーンにつきましては、日本国内における動力伝動用チェーンや搬送用チェーンなどの販売が好調に推移しました。また、米州や欧州における動力伝動用チェーン、搬送用チェーン、ケーブル・ホース支持案内装置などの販売が好調に推移したことに加え、環インド洋や東アジア地域における各種チェーンの販売が好調であったことなどから、前年同期比で増収となりました。
以上により、チェーンの受注高は53,519百万円(前年同期比3.2%増)、売上高は52,565百万円(同8.4%増)、営業利益は7,806百万円(同29.1%増)となりました。
[精機]
精機につきましては、日本国内における締結具やクラッチ、減速機の販売が好調であったことに加え、環インド洋地域におけるクラッチや中国における減速機などの販売が好調に推移したことなどから、前年同期比で増収となりました。
以上により、精機の受注高は19,440百万円(前年同期比3.2%増)、売上高は18,804百万円(同7.0%増)、営業利益は2,676百万円(同20.7%増)となりました。
[自動車部品]
自動車部品につきましては、米国、欧州、韓国などにおける自動車エンジン用タイミングドライブシステムの販売は減少したものの、タイ、中国などの拠点において同システムの販売が増加したことから、前年同期比で増収となりました。
以上により、自動車部品の受注高は59,422百万円(前年同期比1.6%増)、売上高は59,502百万円(同1.7%増)となりましたが、生産能力増強に向けた設備投資に伴う減価償却費の増加などにより営業利益は6,908百万円(同14.0%減)となりました。
[マテハン]
マテハンにつきましては、日本国内における物流業界向けシステムや新聞業界向けシステム、自動車業界向けシステム、欧州における金属屑搬送・クーラント処理装置などの売上が前年同期比で増加しました。また、Central Conveyor Company, LLC(米国)および同社子会社5社の全持分を取得し、第1四半期より連結の範囲に含めたことなどから、前年同期比で増収となりました。
以上により、マテハンの受注高は43,618百万円(前年同期比43.9%増)、売上高は43,249百万円(同48.7%増)、営業利益は1,079百万円(同9.6倍)となりました。
[その他]
その他の受注高は2,072百万円(前年同期比13.8%減)、売上高は2,059百万円(同6.9%増)となりましたが、損益については52百万円の営業損失(前年同期は56百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して20,617百万円増加し、304,192百万円となりました。
流動資産は、譲渡性預金の減少などにより有価証券が438百万円減少した一方で、仕掛品の増加などによりたな卸資産が5,768百万円増加したこと、電子記録債権が2,680百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が1,512百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比較して9,796百万円増加し、141,940百万円となりました。
固定資産は、保有株式の時価下落などにより投資その他の資産が4,017百万円減少した一方で、連結子会社であるU.S. TSUBAKI HOLDINGS, INC.が、Central Conveyor Company, LLCの全持分を取得したことなどによりのれんが12,622百万円増加したこと、生産設備への投資などにより有形固定資産が2,436百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比較して10,821百万円増加し、162,251百万円となりました。
(負債)
負債は、社債が15,000百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比較して15,330百万円増加し、129,140百万円となりました。
(純資産)
純資産は、保有株式の時価下落などによりその他有価証券評価差額金が2,974百万円減少した一方で、利益剰余金が8,212百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比較して5,286百万円増加の175,051百万円となり、自己資本比率は57.0%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3,369百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。