四半期報告書-第81期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/14 9:03
【資料】
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【項目】
27項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間において、当社グループでは「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品による収益の安定・拡大を図るとともに、事業においては国内外でのアプリゲーム等ゲーム化権の販売に加え、中国を中心とした映像配信権の販売に引き続き注力しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は、国内外でアプリゲーム化権や映像配信権の販売が好調に推移したことから、255億79百万円(前年同期比9.1%増)、利益については、収益性の高い版権事業や海外映像販売事業が大幅増収となったこと等から、営業利益は79億18百万円(同32.8%増)、経常利益は82億15百万円(同30.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は58億9百万円(同35.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります(セグメント間取引金額を含む)。
なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値であります。
①映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、3月に「映画プリキュアスーパースターズ!」、5月に「デジモンアドベンチャーtri.第6章」を公開しました。前年同期にあった「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」の製作収入に相当するものがなかったことから、前年同期と比較して大幅な減収となりました。
テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「HUGっと!プリキュア」、「ゲゲゲの鬼太郎」、「おしりたんてい」の4作品を放映しました。前年同期に比べ放映本数が減少したことから、大幅な減収となりました。
コンテンツ部門では、前年同期にあった「美少女戦士セーラームーンCrystal」のブルーレイ・DVDの売上に相当するものがなかったことから、大幅な減収となりました。
海外映像部門では、中国向け大口映像配信権の販売本数が増加したことに加え、北米向け映像配信権の販売が好調に稼動したことから、大幅な増収となりました。
その他部門では、アプリゲーム『聖闘士星矢ギャラクシースピリッツ』が好調に稼動したことから、大幅な増収となりました。
この結果、映像製作・販売事業全体では、売上高は83億65百万円(前年同期比9.1%増)、セグメント利益は収益性の高い海外映像販売事業が好調に推移したこと等から25億28百万円(同150.3%増)と大幅な増収増益となりました。
②版権事業
国内版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が前年同期より更に好調に稼動したことに加え、新作アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の出足も順調だったことから、大幅な増収となりました。
海外版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の配信が開始されたことに加え、『ドラゴンボール ファイターズ』を中心とした家庭用ゲームも好調に稼動したことから、大幅な増収となりました。
この結果、版権事業全体では、売上高は147億19百万円(前年同期比13.1%増)、セグメント利益は69億7百万円(同13.3%増)と大幅な増収増益となりました。
③商品販売事業
商品販売部門では、海外で「美少女戦士セーラームーン」のグッズ販売が好調だったものの、前年同期にあった国内での「ワンピース」や「ドラゴンボール超」のタイアップ・キャンペーン関連商品の販売が軟調に推移したため、減収となりました。
この結果、売上高は21億48百万円(前年同期比8.2%減)、セグメント利益は19百万円(同69.7%減)と減収減益となりました。
④その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。前年同期にあった「ドラゴンボール超」の催事関連に相当するものがなかったことから、大幅な減収となりました。
この結果、売上高は4億16百万円(前年同期比21.0%減)、セグメント損失は47百万円(前年同期は、0百万円のセグメント利益)と大幅な減収減益となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて13.0%増加し、460億21百万円となりました。これは、現金及び預金が27億40百万円、受取手形及び売掛金が16億49百万円、仕掛品が12億69百万円それぞれ増加し、流動資産のその他が2億86百万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.8%増加し、356億71百万円となりました。これは、投資有価証券が6億75百万円増加したこと等によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて7.8%増加し、816億92百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて10.0%増加し、173億12百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が1億74百万円、未払法人税等が6億18百万円、流動負債のその他が7億25百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて14.5%増加し、22億66百万円となりました。これは、固定負債のその他が2億12百万円増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて10.5%増加し、195億78百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて7.0%増加し、621億13百万円となりました。これは、利益剰余金が38億31百万円、その他有価証券評価差額金が3億52百万円それぞれ増加し、為替換算調整勘定が1億94百万円減少したこと等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ52億14百万円増加し、241億42百万円となりました。
なお、四半期連結貸借対照表に掲記されている現金及び預金勘定312億33百万円との差異は、預入期間3ヶ月超の定期預金70億91百万円であります。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、54億61百万円(前第2四半期連結累計期間は46億77百万円の獲得)となりました。資金の増加の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益82億15百万円、その他の増加12億21百万円、資金の減少の主な内訳は、売上債権の増加17億39百万円、たな卸し資産の増加12億30百万円、法人税等の支払額17億80百万円であります。なお、減価償却費3億円52百万円は、資金流出の発生しない費用であるためキャッシュ・フロー計算書では、資金増の要因となっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、10億81百万円(同42億50百万円の使用)となりました。資金の増加の主な内訳は、定期預金の払戻による収入39億23百万円、資金の減少の主な内訳は、定期預金の預入による支出45億90百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、20億71百万円(同18億64百万円の使用)となりました。これは、配当の支払等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。