四半期報告書-第83期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/12 9:55
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間において、当社グループでは「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大を図るとともに、海外事業に引き続き注力しました。また、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指すため、映像製作・販売事業にも積極的に取組みました。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大による劇場作品の公開延期、テレビアニメの新作話放送休止、商品販売店舗の営業自粛、イベント・催事の延期・中止等があり、売上にも大きく影響しました。
一方、テレビアニメ作品の納品本数が減少したため、売上原価は低下しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、126億76百万円(前年同期比9.0%減)、利益については、営業利益は39億86百万円(同11.0%減)、経常利益は41億63百万円(同11.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は31億92百万円(同5.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります(セグメント間取引金額を含む)。
なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値であります。
①映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「映画プリキュアミラクルリープ」 (当初2020年3月20日公開予定)と「東映まんがまつり」(当初2020年4月24日公開予定)が公開延期となり、期初計画比では減収でしたが、当期中に公開予定の「美少女戦士セーラームーンEternal」他、一部作品の製作収入を計上したことから、前年同期比では大幅な増収となりました。
テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「ヒーリングっど♥プリキュア」、「デジモンアドベンチャー:」、「おしりたんてい」の4作品を放映しました。新型コロナウイルスへの感染対策により、新作話の納品本数が減少したため、大幅な減収となりました。
コンテンツ部門では、劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDが好調に稼働したことから、大幅な増収となりました。
海外映像部門では、中国向け大口映像配信権の売上計上が第2四半期へ後倒しとなったものの、サウジアラビア向け劇場作品の納品に加え、「ドラゴンボール超 ブロリー」の劇場上映権販売が北米で好調に稼働したことから、大幅な増収となりました。
その他部門では、アプリゲーム『聖闘士星矢 ギャラクシースピリッツ』のサービス終了により、大幅な減収となりました。
この結果、映像製作・販売事業全体では、売上高は51億33百万円(前年同期比16.5%増)、セグメント利益は15億9百万円(同17.5%増)と大幅な増収増益となりました。
②版権事業
国内版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が、好調だった前年同期の勢いには至らなかったことや、前年同期好調に稼働した劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向け許諾の反動減等により、大幅な減収となりました。
海外版権部門では、「スラムダンク」の中国向けアプリゲームや家庭用ゲーム『ドラゴンボールZ KAKAROT』に加え、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』が好調に稼働したものの、前年同期好調であったアプリゲームの更新契約や新規許諾の反動減等から、若干の減収となりました。
この結果、版権事業全体では、売上高は70億円(前年同期比14.7%減)、セグメント利益は33億90百万円(同12.7%減)と大幅な減収減益となりました。
③商品販売事業
商品販売部門では、前年同期好調に稼働した、劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向けノベルティグッズ等の販売の反動減に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で商品販売店舗の営業自粛を行ったこと等から、大幅な減収となりました。
この結果、売上高は4億12百万円(前年同期比63.9%減)、セグメント損失は75百万円(前年同期は、22百万円のセグメント利益)と大幅な減収減益となりました。
④その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント・催事の延期・中止等の影響から、大幅な減収となりました。
この結果、売上高は1億43百万円(前年同期比35.6%減)、セグメント損失は34百万円(前年同期は、9百万円のセグメント利益)と大幅な減収減益となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.0%減少し、576億50百万円となりました。これは、商品及び製品が2億17百万円、仕掛品が1億29百万円それぞれ増加し、現金及び預金が20億36百万円、受取手形及び売掛金が8億16百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて0.0%減少し、339億25百万円となりました。これは、投資有価証券が3億1百万円増加し、投資その他の資産のその他が2億80百万円減少したこと等によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて2.6%減少し、915億75百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて17.5%減少し、137億84百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が3億33百万円、未払法人税等が19億91百万円、賞与引当金が1億90百万円、流動負債のその他が4億1百万円それぞれ減少したことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて0.3%減少し、26億18百万円となりました。これは、固定負債のその他が19百万円減少したこと等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて15.1%減少し、164億2百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.6%増加し、751億72百万円となりました。これは、利益剰余金が3億28百万円、その他有価証券評価差額金が2億30百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。