四半期報告書-第86期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/10 10:04
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間において、当社グループでは「ワンピース」、「ドラゴンボール」シリーズ、「スラムダンク」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大を図りました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は198億84百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は「聖闘士星矢 The Beginning」の棚卸資産の評価損を計上したことにより、20億95百万円(同49.0%減)、経常利益は39億38百万円(同25.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は31億20百万円(同22.4%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります(セグメント間取引金額を含む)。
なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値であります。
①映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、4月に「聖闘士星矢 The Beginning」、6月に劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos《前編》」、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos《後編》」を公開しました。前年同期に公開した映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の反動減により、大幅な減収となりました。
テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「ひろがるスカイ!プリキュア」、「逃走中 グレートミッション」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」、「おしりたんてい」の5作品を放映しました。前年同期と比較して放映作品数が減少したことから、大幅な減収となりました。
コンテンツ部門では、前年同期好調に稼働した「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」、劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal《前後編》」のブルーレイ・DVDの反動減等により、大幅な減収となりました。
海外映像部門では、前年同期好調に稼働した映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の海外上映権販売の反動減があったものの、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売が好調だったことから、前年同期と比較して若干の減収となりました。
その他部門では、「ONE PIECE FILM RED」をはじめとした、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となりました。
この結果、映像製作・販売事業全体では、売上高は72億83百万円(前年同期比5.2%減)、利益については、「聖闘士星矢 The Beginning」の棚卸資産の評価損を計上したこと等により、セグメント損失は22億69百万円(前年同期は、5億54百万円のセグメント利益)と減収減益となりました。
②版権事業
国内版権部門では、「ワンピース」のゲーム化権販売、商品化権販売が好調に稼働したことから、増収となりました。
海外版権部門では、前年同期好調に稼働した「ドラゴンボール」シリーズの商品化権販売の反動減があったものの、「ワンピース」の商品化権販売が好調に稼働したことから、ほぼ横ばいとなりました。
この結果、版権事業全体では、売上高は97億93百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益は48億99百万円(同9.2%増)と増収増益となりました。
③商品販売事業
商品販売部門では、「ワンピース」のショップ事業、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売が好調に稼働したこと等から、大幅な増収となりました。
この結果、売上高は24億1百万円(前年同期比348.7%増)、セグメント利益は4億54百万円(前年同期は、36百万円のセグメント損失)と大幅な増収増益となりました。
④その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。「プリキュア」シリーズの催事が好調に稼働したことから、大幅な増収となりましたが、イベント事業全体にかかる販売費増等により減益となりました。
この結果、売上高は4億75百万円(前年同期比49.1%増)、セグメント損失は21百万円(前年同期は、48百万円のセグメント利益)と増収減益となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて6.4%減少し、1,036億32百万円となりました。これは、流動資産のその他が22億29百万円増加し、現金及び預金が33億88百万円、受取手形及び売掛金が31億42百万円、商品及び製品が28億2百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて4.6%増加し、416億28百万円となりました。これは、投資有価証券が19億36百万円増加したこと等によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて3.5%減少し、1,452億61百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.8%減少し、306億49百万円となりました。これは、流動負債のその他が28億33百万円増加し、支払手形及び買掛金が29億56百万円、未払法人税等が41億11百万円、賞与引当金が2億66百万円それぞれ減少したことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.8%増加し、8億88百万円となりました。これは、退職給付に係る負債が59百万円増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて12.4%減少し、315億38百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.7%減少し、1,137億23百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金が11億82百万円、為替換算調整勘定が12億37百万円それぞれ増加し、利益剰余金が32億22百万円減少したこと等によるものです。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。