四半期報告書-第84期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 9:31
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間において、当社グループでは「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大を図るとともに、事業においては特に海外での版権事業及び映像配信事業に引き続き注力しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、収益性の高い海外版権事業や国内外での映像配信事業が好調に推移したことから、売上高は297億40百万円(前年同期比21.6%増)、営業利益は111億38百万円(同48.6%増)、経常利益は110億82百万円(同45.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は81億44百万円(同45.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります(セグメント間取引金額を含む)。
なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値であります。
①映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、3月に「映画ヒーリングっど♥プリキュア」、6月に「ジャーニー」、8月に「東映まんがまつり」を公開しました。新型コロナウイルス感染拡大による影響や、前年同期に「美少女戦士セーラームーンEternal」等複数作品の製作収入を計上した反動減から、大幅な減収となりました。
テレビアニメ部門では、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」、「トロピカル~ジュ!プリキュア」、「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー:」、「おしりたんてい」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の6作品を放映しました。放映本数が増えたこと等により、前年同期と比較して大幅な増収となりました。
コンテンツ部門では、前年同期好調に稼働した劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDの反動減により、大幅な減収となりました。
海外映像部門では、これまで分割計上されていた中国向け大口映像配信権売上の大部分が、契約変更に伴い一括計上となったことから、大幅な増収となりました。
その他部門では、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となりました。
この結果、映像製作・販売事業全体では、収益性の高い映像配信事業が国内外で好調に推移したことから、売上高は117億83百万円(前年同期比24.0%増)、セグメント利益は46億13百万円(同78.9%増)と大幅な増収増益となりました。
②版権事業
国内版権部門では、「ワンピース」等の商品化権販売が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らなかったことから、大幅な減収となりました。
海外版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売や「スラムダンク」のアプリゲームに加え、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となりました。
この結果、版権事業全体では、売上高は167億33百万円(前年同期比21.2%増)、セグメント利益は83億77百万円(同24.1%増)と大幅な増収増益となりました。
③商品販売事業
商品販売部門では、中国において電子取引を中心とした商品販売が好調に推移したことから、増収となりました。
この結果、売上高は9億78百万円(前年同期比3.4%増)、セグメント損失は1億8百万円(前年同期は、1億63百万円のセグメント損失)となりました。
④その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。「プリキュア」シリーズの催事が健闘し大幅な増収となりましたが、新型コロナウイルスの影響の長期化による複数の催事イベントの規模縮小により、全体の収益性は低下しました。
この結果、売上高は2億79百万円(前年同期比21.8%増)、セグメント損失は1億57百万円(前年同期は、72百万円のセグメント損失)と増収減益となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて18.6%増加し、768億65百万円となりました。これは、現金及び預金が83億15百万円、受取手形及び売掛金が10億96百万円、仕掛品が22億33百万円、流動資産のその他が2億26百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて7.0%減少し、377億98百万円となりました。これは、投資有価証券が8億76百万円、投資その他の資産のその他が18億95百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて8.7%増加し、1,146億64百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて22.7%増加し、216億24百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が34億28百万円、流動負債のその他が4億99百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.6%増加し、27億77百万円となりました。これは、退職給付に係る負債が35百万円増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて19.9%増加し、244億2百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて6.0%増加し、902億62百万円となりました。これは、利益剰余金が52億80百万円、為替換算調整勘定が2億75百万円それぞれ増加し、その他有価証券評価差額金が4億6百万円減少したこと等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ23億31百万円増加し、334億91百万円となりました。
なお、四半期連結貸借対照表に掲記されている現金及び預金勘定513億57百万円との主な差異は、預入期間3ヶ月超の定期預金179億24百万円であります。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、93億52百万円(前第2四半期連結累計期間は25億82百万円の獲得)となりました。資金の増加の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益110億64百万円、仕入債務の増加30億16百万円、資金の減少の主な内訳は、売上債権の増加8億37百万円、棚卸資産の増加23億22百万円、法人税等の支払額28億3百万円であります。なお、減価償却費3億円は、資金流出の発生しない費用であるため、キャッシュ・フロー計算書では資金増の要因となっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、110億9百万円(同7億8百万円の使用)となりました。資金の増加の主な内訳は、投資有価証券の償還による収入2億50百万円、定期預金の払戻による収入20億円、資金の減少の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出1億19百万円、定期預金の預入による支出128億7百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、29億23百万円(同29億1百万円の使用)となりました。これは、配当の支払等によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。