四半期報告書-第84期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/12 9:35
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間において、当社グループでは「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大を図るとともに、事業においては特に海外での版権事業に引き続き注力しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間においては、海外版権事業が好調に推移したことやテレビアニメの放映本数が増加したことから、売上高は131億87百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は42億45百万円(同6.5%増)、経常利益は42億27百万円(同1.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億48百万円(同4.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります(セグメント間取引金額を含む)。
なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値であります。
①映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、3月に「映画ヒーリングっど♥プリキュア」、6月に「ジャーニー」を公開しました。前年同期に「美少女戦士セーラームーンEternal」等複数作品の製作収入を計上した反動減から、大幅な減収となりました。
テレビアニメ部門では、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」、「トロピカル~ジュ!プリキュア」、「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー:」、「おしりたんてい」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の6作品を放映しました。放映本数が増えたこと等により、前年同期と比較して大幅な増収となりました。
コンテンツ部門では、前年同期好調に稼働した劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDの反動減から、大幅な減収となりました。
海外映像部門では、前年同期のサウジアラビア向け劇場作品の納品や、北米で好調に稼働した「ドラゴンボール超 ブロリー」の劇場上映権販売の反動減から、大幅な減収となりました。
その他部門では、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となりました。
この結果、映像製作・販売事業全体では、収益性の高い海外映像事業における反動減が大きかったことから、売上高は43億14百万円(前年同期比16.0%減)、セグメント利益は9億48百万円(同37.2%減)と大幅な減収減益となりました。
②版権事業
国内版権部門では、「ワンピース」等のタイアップ・販促向け許諾が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らなかったことから、減収となりました。
海外版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売や「スラムダンク」のアプリゲームに加え、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となりました。
この結果、版権事業全体では、売上高は84億91百万円(前年同期比21.3%増)、セグメント利益は42億64百万円(同25.8%増)と大幅な増収増益となりました。
③商品販売事業
商品販売部門では、ショップ事業においては新型コロナウイルスの影響を大きく受けた前年同期から正常化しつつあるものの、前年同期稼働した「東映まんがまつり(おしりたんてい)」や「美少女戦士セーラームーンEternal」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向けノベルティグッズ等の販売の反動減から、大幅な減収となりました。
この結果、売上高は3億31百万円(前年同期比19.8%減)、セグメント損失は87百万円(前年同期は、75百万円のセグメント損失)と大幅な減収減益となりました。
④その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。前年同期稼働した「おしりたんてい」や「ワンピース」のイベント・催事の反動減から、大幅な減収となりました。
この結果、売上高は64百万円(前年同期比55.1%減)、セグメント損失は88百万円(前年同期は、34百万円のセグメント損失)と大幅な減収減益となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.8%増加し、679億30百万円となりました。これは、現金及び預金が9億87百万円、仕掛品が11億54百万円、流動資産のその他が14億3百万円それぞれ増加し、受取手形及び売掛金が5億79百万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.1%減少し、393億71百万円となりました。これは、投資有価証券が12億39百万円減少したこと等によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて1.7%増加し、1,073億2百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.0%増加し、197億45百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が10億70百万円、流動負債のその他が29億69百万円それぞれ増加し、未払法人税等が17億18百万円減少したこと等によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.1%増加し、27億63百万円となりました。これは、固定負債のその他が27百万円増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて10.6%増加し、225億9百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.4%減少し、847億93百万円となりました。これは、利益剰余金が1億83百万円、為替換算調整勘定が1億48百万円ぞれぞれ増加し、その他有価証券評価差額金が6億57百万円減少したこと等によるものです。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。