四半期報告書-第86期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/13 9:58
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間において、当社グループでは「ワンピース」、「ドラゴンボール」シリーズ、「スラムダンク」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大を図りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は461億84百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は「聖闘士星矢 The Beginning」の棚卸資産の評価損を計上したことにより、113億65百万円(同19.9%減)、経常利益は138億57百万円(同10.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は102億40百万円(同11.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります(セグメント間取引金額を含む)。
なお、セグメント損益は、営業利益及び営業損失ベースの数値であります。
①映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、4月に「聖闘士星矢 The Beginning」、6月に劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos《前編》」、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos《後編》」、9月に「映画プリキュアオールスターズF」を公開しました。前年同期に公開した映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、「ONE PIECE FILM RED」の反動により、大幅な減収となりました。
テレビアニメ部門では、「ひろがるスカイ!プリキュア」、「ワンピース」、「逃走中 グレートミッション」、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」、「おしりたんてい」、「いきものさん」の6作品を放映しました。前年同期と比較して放映作品数が減少したことから、大幅な減収となりました。
コンテンツ部門では、「ONE PIECE FILM RED」のブルーレイ・DVD発売により、大幅な増収となりました。
海外映像部門では、前年同期に好調に稼働した映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の海外上映権販売の反動減があったものの、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売、「ワンピース」の海外配信権販売が好調だったことから、増収となりました。
その他部門では、「ONE PIECE FILM RED」をはじめとした、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、増収となりました。
この結果、映像製作・販売事業全体では、売上高は191億12百万円(前年同期比3.7%減)、利益については、「聖闘士星矢 The Beginning」の棚卸資産の評価損を計上したこと等により、セグメント利益は27億33百万円(同57.0%減)と減収減益となりました。
②版権事業
国内版権部門では、「ワンピース」のゲーム化権販売が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らなかったこと等から、若干の減収となりました。
海外版権部門では、「ワンピース」の商品化権販売が好調に稼働したものの、「デジモン」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズの商品化権販売が前年同期の勢いには至らなかったこと等から、減収となりました。
この結果、版権事業全体では、売上高は192億62百万円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益は91億97百万円(同4.7%減)と減収減益となりました。
③商品販売事業
商品販売部門では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売、「ワンピース」のショップ事業が好調に稼働したこと等から、大幅な増収となりました。
この結果、売上高は65億89百万円(前年同期比334.4%増)、セグメント利益は13億26百万円(前年同期は、45百万円のセグメント損失)と大幅な増収増益となりました。
④その他事業
その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開しました。「プリキュア」シリーズの催事が好調に稼働したことから、大幅な増収となりましたが、イベント事業全体にかかる販売費増等により大幅な減益となりました。
この結果、売上高は14億82百万円(前年同期比91.3%増)、セグメント利益は55百万円(同27.5%減)と増収減益となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて5.5%増加し、1,167億45百万円となりました。これは、現金及び預金が51億89百万円、受取手形及び売掛金が6億26百万円、仕掛品が1億87百万円、流動資産のその他が30億68百万円それぞれ増加し、商品及び製品が30億76百万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて2.6%減少し、387億57百万円となりました。これは、投資有価証券が16億80百万円増加し、有形固定資産が1億36百万円、投資その他の資産のその他が25億90百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて3.3%増加し、1,555億3百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて7.0%減少し、326億97百万円となりました。これは、流動負債のその他が4億19百万円増加し、支払手形及び買掛金が11億63百万円、未払法人税等が17億24百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて17.8%増加し、10億7百万円となりました。これは、退職給付に係る負債が1億48百万円増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて6.4%減少し、337億5百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて6.4%増加し、1,217億98百万円となりました。これは、利益剰余金が38億97百万円、その他有価証券評価差額金が9億70百万円、為替換算調整勘定が23億65百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ101億64百万円増加し、493億97百万円となりました。
なお、四半期連結貸借対照表に掲記されている現金及び預金勘定720億98百万円との主な差異は、預入期間3か月超の定期預金227億53百万円であります。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、78億42百万円(前第2四半期連結累計期間は72億51百万円の獲得)となりました。資金の増加の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益138億57百万円、棚卸資産の減少27億69百万円、資金の減少の主な内訳は、仕入債務の減少22億7百万円、法人税等の支払額56億21百万円であります。なお、減価償却費3億57百万円は、資金流出の発生しない費用であるため、キャッシュ・フロー計算書では資金増の要因となっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、16億1百万円(同18億40百万円の使用)となりました。資金の増加の主な内訳は、定期預金の払戻による収入23億55百万円、資金の減少の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出1億9百万円、定期預金の預入による支出5億円、投資有価証券の取得による支出1億50百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、63億86百万円(同43億29百万円の使用)となりました。これは、配当の支払等によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。