四半期報告書-第98期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

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2022/02/10 10:36
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文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在で入手可能な情報に基づき、当社が合理的であると判断したものです。従って、実際の当社グループの連結業績は、潜在的リスクや不確定要素等により、予測された内容とは異なる結果となることがあります。
(1)経済環境
当第3四半期連結累計期間における世界経済を概観すると、欧米では新型コロナウイルスのワクチン接種進展や人の移動制限の緩和により一旦は力強い回復となったものの、新たな変異株の蔓延等により感染拡大を十分に抑えられず、物価上昇圧力も強まる中で、夏場以降の回復ペースには陰りが見られました。新興国では、中国経済が内需を中心に伸悩む等、感染再拡大の中で総じて減速しました。原油価格(WTIベース/1バレルあたり)は、世界の産油量が需要を下回る状態が続く中で、期初の60ドル前後から10月下旬には85ドル台まで上昇、その後は感染再拡大を受けて一時62ドル台へ急落する局面があったものの、底堅さを維持して年末は75ドル台で終えました。
日本経済は、新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言発令が繰返された中で足踏み状態が続きました。但し、秋から年末にかけては、ワクチンの普及により感染が抑制された状況下で、サービス分野を中心に個人消費が上向く等の明るい動きが見られました。ドル・円相場は、米国長期金利の低下を受けて期初の110円台から4月下旬に107円台まで一旦円高が進みましたが、その後は米国の利上げ早期化観測に伴って円安基調が強まり、年末は115円台で終えました。日経平均株価は、緊急事態宣言の発令等を背景に期初の29,000円台から下落基調をたどり、8月には27,000円を下回る局面もあったものの、9月には景気回復期待等から一時30,000円台へ反騰、その後も底堅く推移し、年末は28,000円台後半で終えました。10年物国債利回りは、日銀の潤沢な資金供給の継続と米国長期金利の低下により、期初の0.12%から8月初めには0.01%まで低下しましたが、その後10月下旬にかけては米国長期金利に連れて0.10%まで上昇し、年末は0.09%で終えました。
(2)定性的成果
当第3四半期連結累計期間の具体的成果は次のとおりです。
アンモニア燃料船開発と社会実装の一体型プロジェクトのグリーンイノベーション基金事業採択
当社は、アンモニアの舶用燃料利用を目指した共通課題検討を目的とし、2021年6月に協議会を立上げ、現在では設立当初の23社から拡大し、業界の枠を超えた34社と共同検討を進めています。当社は同協議会のメンバーでもある川崎汽船(株)、NSユナイテッド海運(株)、日本シップヤード(株)、(株)三井E&Sマシナリーの4社とともに国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト/アンモニア燃料船の開発」事業に共同で応募し、2021年10月に採択されました。本プロジェクトはゼロ・エミッション船分野での日本海事産業の長期優位性の確保を目指し、アンモニア燃料船の早期社会実装と、他国に先駆けて推進システム・船体開発、及び保有・運航を行うものです。当社は、今後もアンモニア燃料関連事業に積極的に取組み、次世代燃料バリューチェーン構築を加速し、脱炭素社会の実現を目指します。
西豪州ウェスタン・リッジ鉄鉱床の新規権益取得
当社は、大手資源会社BHP Group社が保有するウェスタン・リッジ鉄鉱床の一部権益を取得することで合意し、関連契約書に署名しました。取得後の権益比率は当社8%、三井物産(株)7%、BHP Group社 85%となります。4つの広大な鉱床から成るウェスタン・リッジ鉄鉱床は、西豪州ピルバラ地域において当社、三井物産(株)、BHP Group社が共同で既に操業しているNewman鉱山に隣接し、開発後は操業コストの低い露天掘り鉱山となる見込みです。また、既存鉄道・港湾インフラを活用し開発することで、西豪州鉄鉱石事業のコスト競争力を維持・強化し、パートナーとともに年間出荷量290百万トン体制の安定化を目指します。
豪州MCi社との「CO2固定化技術」の活用に関する協業
当社は、「CO2固定化技術」を有する豪州Mineral Carbonation International(以下、「MCi社」という。)と協業契約を締結しました。この技術は、製鉄工程で生じる副産物(スラグ)や火力発電所で生じる石炭灰等にCO2を吸収させ、セメントやコンクリートの原材料となる炭酸カルシウム等を製造するもので、半永久的にCO2を固定化できるため、脱炭素技術として鉄鋼業界や電力業界から高い注目を集めています。当社は、日本国内のネットワークを活用し、MCi社の実証プラント候補地の紹介・選定を行い早期の商用化を目指すとともに、本技術と日本国内のCO2削減需要のマッチングを図り、取引先企業のCO2削減課題の解決を目指します。
太陽光発電の「余剰電力循環モデル」の構築
当社は、(株)VPP Japan及び当社の関連会社である(株)アイ・グリッド・ソリューションズと連携し、物流施設や商業施設等に設置した太陽光発電で発生する余剰電力を買取り、CO2フリー電力として設置先及び周辺地域に電力供給を行う「余剰電力循環モデル」を構築し、サービス提供を開始します。従来の自家消費型太陽光発電システムでは設置が困難であった電力使用量の少ない定温・常温倉庫や商業施設への導入を促進していきます。
これまで当社は最終消費者である「家庭」を軸に次世代電力プラットフォームの構築を進めてきましたが、今後は、マーケットインの発想で最終消費者の近くに位置するスーパーマーケット等の流通小売店や物流施設等のサプライチェーンを中心に、余剰電力循環モデルを盛込んだ太陽光発電等の分散型電源とデジタル技術を組合わせることで電力マネジメントを推進し、各地域における再生可能エネルギーを最大化する取組を進めていきます。
陸上輸送分野における再生可能資源由来の燃料ビジネス
当社と、当社の子会社である伊藤忠エネクス(株)、(株)ファミリーマートの3社は、世界最大級の再生可能資源由来の燃料(以下、「リニューアブル燃料」という。)メーカーであるフィンランドのNeste OYJ(以下、「NESTE社」という。)グループと協働で、リニューアブルディーゼルの日本初となるコンビニ配送車両への利用を実現しました。
NESTE社のリニューアブルディーゼルは、ライフサイクルアセスメントベースでのGHG排出量で石油由来軽油比約90%削減を実現し、脱炭素施策に係る導入コストを最小限に抑え、GHG排出削減にも大きく貢献できる次世代リニューアブル燃料として、今後の陸上輸送分野での更なる利用拡大が期待されます。
当社は、今後もリニューアブル燃料の日本及びアジア市場での導入・普及に取組み、サーキュラーエコノミー及び脱炭素社会・持続可能な社会の実現に向けた課題の解決を目指していきます。
コンサルティング国内大手シグマクシス社との資本・業務提携
当社は、企業のDX支援を事業のテーマに据える国内大手コンサルティング会社である(株)シグマクシス・ホールディングスと資本・業務提携契約を締結しました。
昨今、急速な社会環境の変化への対応として、単なるITシステム投資のような部分最適化のみではなく、企業の根本的な事業・経営課題を紐解き、現場に立脚した実現可能なDX施策のスピーディーな実行が求められており、DXの起点となるコンサルティングの重要性とニーズが高まっています。
当社グループが有する国内外のネットワークと(株)シグマクシス・ホールディングスの能力を活かし、DXに資する多様なソリューションを提供する当社グループ各社とも連携することで、様々な産業のDX化を推進し、市場や顧客の課題解決に根差したマーケットインの発想で、持続可能なデジタル社会の実現に貢献していきます。
商用EV事業のグローバル展開に関する地上鉄との戦略提携
当社は、出資先の地上鉄租車(深セン)有限公司と戦略提携協議書を締結し、日本を含むアセアン各国にて商用電気自動車(EV)の導入・運営管理を一括で請負う商用EV総合リースサービス事業の設立を目指すことで合意しました。既に日本及びシンガポール向けではパートナー選定・事業検証が進んでおり、今後他のアセアン地域でも同様の協議を各国パートナーと開始する予定です。当社は、ハードウェアとしての車両の提供に止まらず、車両電動化時に課題となる充電サービス、電力マネジメント、車載電池の二次利用といった周辺分野も含めた総合的なサービスの構築を目指すとともに中期経営計画の基本方針である『「SDGs」への貢献・取組強化』を着実に実行し、脱炭素社会の実現を目指します。
分散型電源のサブスクリプションサービスを提供する合弁会社設立
当社と東京センチュリー(株)は、脱炭素社会の実現に寄与する分散型電源並びに関連機器のサブスクリプションサービスを提供する(株)IBeeTを設立しました。本サービス「Beeフラット」は、当社ブランドである家庭用蓄電システム「Smart Star」シリーズを初期費用無料及び月々定額でAIソフトウェア「GridShare」による最適充放電サービス等とパッケージで各ご家庭にリース提供する国内初のサブスクリプションサービスです。本取組を皮切りに、引続き市場成長が見込まれる産業・業務用の用途に対応した中・大型の蓄電池リースまでサービスを拡充していく予定です。
今後も、サブスクリプションサービスを進化、拡大させることにより、新たなエコシステム及びサーキュラーエコノミーを創出する等、脱炭素社会と分散型エネルギー社会の実現に向けて貢献していきます。
ファミリーマートの店頭を活用したメディア事業の展開
当社と(株)ファミリーマートは、大画面デジタルサイネージを活用したメディア事業の展開に向け、2021年9月、(株)ゲート・ワンを設立しました。(株)ファミリーマートは、全国約16,600の店舗網を持ち、月間延べ4.5億人以上のお客様との接点を保有しております。本事業では店舗のメディア価値に着目し、全国の店舗に設置するデジタルサイネージを通じ、来店されるお客様へ様々な魅力あふれる情報コンテンツを配信します。加えて、サイネージ視認率や店頭購買等の広告効果の可視化や、2020年10月に設立した(株)データ・ワンの持つ購買データを活用したデジタル広告サービスとの連携により、広告主となる企業へ新たな広告価値を提供すると同時に、ファミリーマート店舗に来店されるお客様へ今までにない店舗体験の提供を目指します。
クリーンエナジーコネクトとの資本・業務提携
当社は、(株)クリーンエナジーコネクト(以下、「CEC社」という。)の第三者割当増資を引受け、資本・業務提携契約を締結しました。CEC社は、国内の土地を有効活用し、複数の中小規模の太陽光発電所を開発・保有したうえでグリーン電力を束ね、都心のオフィスビル等のお客様へ長期に電気と環境価値の提供を行う企業です。当社は本提携を通じて国内で最大規模のコーポレートPPA(Power Purchase Agreement)運営事業者を目指すとともに、当社が進める再生可能エネルギー・蓄電ネットワークの取組を加速し、再生可能エネルギーを活用した分散型電源のプラットフォームを構築していきます。
今後は資本・業務提携先の(株)アイ・グリッド・ソリューションズが展開するオンサイト型(屋根置き)の太陽光発電所とCEC社が展開するオフサイト型の太陽光発電所の両面で、国内の再生可能エネルギー分散型電源の普及を進め、脱炭素社会・持続可能な社会の実現に向けて、事業を推進していきます。
上海威銘食品有限公司との資本・業務提携
当社は、中国におけるコーヒー大手企業である上海威銘食品有限公司(以下、「威銘(いめい)社」という。)と資本・業務提携契約を締結しました。威銘社は、コーヒー消費量が拡大している中国において、多様なコーヒー製品や関連機器を含めた幅広いサービスを提供し、外食・業務用に加えて、オンライン市場でも幅広い顧客ネットワークを有します。また、高い品質管理を求められるスペシャルティコーヒーの取扱を、中国において先駆者的に開始した焙煎業者であり、中国のコーヒー文化の啓蒙や中長期的な発展にも精力的に取組んでいます。
当社は、威銘社との資本・業務提携を通じ、伊藤忠グループのグローバルネットワークを利用したコーヒー生豆の安定供給と、顧客ネットワークを利用した威銘社製品販売を中国市場で行っていきます。また、今後サステナビリティ、トレーサビリティプラットフォームであるFarmer Connect SAと連携した安心安全で美味しいコーヒーを、日本・中国を含むアジア市場に供給し、コーヒー文化の発展に寄与していきます。
ゴム・タイヤセグメントにおけるサステナビリティ推進
当社は、インドネシア天然ゴム加工大手である事業会社P.T. ANEKA BUMI PRATAMA、欧州最大級のタイヤ卸・小売事業会社European Tyre Enterprise Limitedのバリューチェーンを活用し、天然ゴムのトレーサビリティ、サステナビリティの実現を目指す取組「PROJECT TREE」(以下、「当プロジェクト」という。)の商用展開を、英国市場にて開始しました。
今後も需要拡大が見込まれる天然ゴムは、森林減少や小規模農家の権利侵害・貧困問題といった課題に、より一層配慮した事業活動が不可欠となっています。当プロジェクトは、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステムにより天然ゴム原料から加工、製品販売までの取引情報を記録し、付加価値を付けて販売したうえで、収益の一部を原料サプライヤーへ還元する仕組みを実装します。総合商社ならではのグローバルで幅広いバリューチェーンを活かした天然ゴム業界初の試みであり、持続可能な天然ゴムのための新たなグローバルプラットフォーム「Global Platform for Sustainable Natural Rubber(GPSNR)」のポリシー及び目標達成に貢献することも期待されています。
また、European Tyre Enterprise Limitedは、英国の廃タイヤ回収・加工、リサイクル製品販売大手であるMurfitts Group Limitedの全株式を取得し、廃タイヤ回収による廃棄物の削減だけでなく、リサイクル製品の販売を通してタイヤサプライチェーン全体のサステナビリティへの貢献を目指しております。
これらの取組を通じて、当社のゴム・タイヤセグメントのバリューチェーンの強靭化を実現していきます。
米国大手セキュリティ事業者SilverSky Inc.の持分法適用会社化
当社は、米国の大手セキュリティ事業者であるSilverSky Inc.に出資し、当社の持分法適用会社としました。大規模な事業変革(DX)に伴うシステム環境の多様化・複雑化の進行と、システムの脆弱性を狙ったサイバー攻撃の急増を受けて、システム環境の総合的な監視と攻撃に対する迅速な対応の重要性が高まっています。このような環境下、同社は、特に高度な規制対応が求められる金融業界やヘルスケア業界を中心に全米で約4,000社にセキュリティ・サービスを提供しております。
当社は、この度の出資により、世界の先進的な脅威情報へのアクセスを可能にするとともに、当社グループが有する国内外のネットワークを活用して、同社の日本を含めたアジア展開を支援していきます。また、システム及びアプリケーションの開発と運用に豊富な知見を持つ伊藤忠テクノソリューションズ(株)と連携し、顧客企業の事業継続性に対する懸念を最小化し、デジタル時代における持続的な成長を支援していきます。
これまで当社は、ウイングアーク1st(株)の持分法適用会社化、(株)ブレインパッド及び(株)シグマクシス・ホールディングスとの資本・業務提携契約締結等を通じ、DX支援事業の強化を実施してきました。今回新たに同社を持分法適用会社に加え、持続可能なデジタル社会の実現に向けてより幅広く貢献していきます。
(3)業績の状況
当第3四半期連結累計期間の「収益」(「商品販売等に係る収益」及び「役務提供及びロイヤルティ取引に係る収益」の合計)は、前第3四半期連結累計期間比1兆5,025億円(19.8%)増収の9兆937億円となりました。
・エネルギー・化学品は、エネルギー関連事業及び化学品関連事業での販売価格上昇及び取引増加等により増収。
・金属は、鉄鉱石価格及び石炭価格の上昇等により増収。
・食料は、(株)日本アクセスでの取扱数量の増加及び食品流通関連取引の増加等により増収。
・住生活は、新型コロナウイルスの影響軽減によるEuropean Tyre Enterprise Limited(欧州タイヤ関連事業)の販売数量回復に加え、北米建材関連事業の好調な推移等により増収。
・機械は、航空機関連取引の増加に加え、(株)ヤナセの販売好調及び新型コロナウイルスの影響軽減による自動車関連ビジネス全般の回復等、各分野が総じて好調に推移したことにより増収。
「売上総利益」は、前第3四半期連結累計期間比1,534億円(11.7%)増益の1兆4,632億円となりました。
・金属は、鉄鉱石価格及び石炭価格の上昇等により増益。
・住生活は、新型コロナウイルスの影響軽減によるEuropean Tyre Enterprise Limitedの販売数量回復に加え、北米建材関連事業の好調な推移等により増益。
・エネルギー・化学品は、市況価格上昇に伴うエネルギートレーディング取引及びITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.(原油開発生産事業)の採算改善に加え、化学品関連事業の堅調な推移等により増益。
・機械は、(株)ヤナセの販売好調及び新型コロナウイルスの影響軽減による自動車関連ビジネス全般の回復並びに船舶関連事業や北米IPP事業等の各分野が総じて好調に推移したことにより増益。
「販売費及び一般管理費」は、堅調な収益拡大や円安による経費増加はあったものの、当第1四半期連結会計期間に全家便利商店股份有限公司(以下、「台湾FM」という。)を子会社から関連会社に区分変更したことによる減少等により、前第3四半期連結累計期間比50億円(0.5%)減少の9,933億円となりました。
「貸倒損失」は、一般債権に対する貸倒損失の減少等により、前第3四半期連結累計期間比13億円減少の52億円(損失)となりました。
「有価証券損益」は、前第3四半期連結累計期間のイー・ギャランティ(株)の一部売却に伴う利益の反動はあったものの、台湾FMの一部売却、(株)Paidyの連結除外及び日伯紙パルプ資源開発(株)の売却に伴う利益に加え、ITOCHU Coal Americas Inc.の連結除外に伴う為替差益の実現等により、前第3四半期連結累計期間比1,752億円(595.6%)増加の2,046億円(利益)となりました。
「固定資産に係る損益」は、前第3四半期連結累計期間の(株)ファミリーマートでの減損損失の反動等により、前第3四半期連結累計期間比716億円好転の6億円(利益)となりました。
「その他の損益」は、為替損益の悪化等により、前第3四半期連結累計期間比45億円減少の108億円(利益)となりました。
「受取利息」、「支払利息」の合計である金利収支は、米ドル金利低下による支払利息の減少等により、前第3四半期連結累計期間比33億円改善の66億円(費用)となり、「受取配当金」は、鉄鉱石関連投資からの配当の増加等により、前第3四半期連結累計期間比213億円(72.1%)増加の509億円となりました。
「持分法による投資損益」は、前第3四半期連結累計期間比805億円(53.0%)増加の2,322億円(利益)となりました。
・金属は、北米薄板建材事業の好調及び鋼材市況の上昇に伴う事業全般の順調な推移並びに北米鋼管事業の好転による伊藤忠丸紅鉄鋼(株)の増益に加え、価格上昇による鉄鉱石事業の取込損益増加等により増加。
・その他及び修正消去(注)は、豚肉市況の下落等に伴う養豚事業の採算悪化によるC.P. Pokphand Co. Ltd.の取込損益減少はあったものの、CITIC Limitedの取込損益増加等により増加。
・住生活は、パルプ市況上昇によるITOCHU FIBRE LIMITED(欧州パルプ事業)の取込損益増加等により増加。
・機械は、I-ENVIRONMENT INVESTMENTS LIMITED(欧州水・環境事業)での水道事業売却に伴う取込損益増加等により増加。
(注)「その他及び修正消去」は、各事業セグメントに帰属しない損益及びセグメント間の内部取引消去が含まれております。詳細は「第4経理の状況 要約四半期連結財務諸表注記 3 セグメント情報」をご覧ください。
以上の結果、「税引前四半期利益」は、前第3四半期連結累計期間比5,072億円(112.7%)増益の9,573億円となりました。また、「法人所得税費用」は、堅調な利益拡大及び前第3四半期連結累計期間の(株)ファミリーマートに係る税金費用減少の反動等により、前第3四半期連結累計期間比1,700億円(298.3%)増加の2,270億円となり、「税引前四半期利益」9,573億円から「法人所得税費用」2,270億円を控除した「四半期純利益」は、前第3四半期連結累計期間比3,371億円(85.8%)増益の7,303億円となりました。このうち、「非支配持分に帰属する四半期純利益」514億円を控除した「当社株主に帰属する四半期純利益」は、前第3四半期連結累計期間比3,145億円(86.3%)増益の6,789億円となりました。
(参考)
日本の会計慣行に基づく「営業利益」(「売上総利益」・「販売費及び一般管理費」・「貸倒損失」の合計)は、前第3四半期連結累計期間比1,597億円(52.4%)増益の4,647億円となりました。
・金属は、鉄鉱石価格及び石炭価格の上昇等により増益。
・機械は、(株)ヤナセの販売好調及び新型コロナウイルスの影響軽減による自動車関連ビジネス全般の回復並びに船舶関連事業や北米IPP事業等の各分野が総じて好調に推移したことにより増益。
・エネルギー・化学品は、市況価格上昇に伴うエネルギートレーディング取引及びITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.の採算改善に加え、化学品関連事業の堅調な推移等により増益。
・住生活は、新型コロナウイルスの影響軽減によるEuropean Tyre Enterprise Limitedの販売数量回復に加え、北米建材関連事業の好調な推移等により増益。
(4)セグメント別業績
当第3四半期連結累計期間の事業セグメント別業績は次のとおりです。当社は8つのディビジョンカンパニーにより以下の区分にて、事業セグメント別業績を記載しております。
① 繊維カンパニー
収益(セグメント間内部収益を除く。以下同様。)は、新型コロナウイルスの影響はあったものの、アパレル関連事業を中心に業績回復傾向にあり、前第3四半期連結累計期間比49億円(1.5%)増収の3,295億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、前第3四半期連結累計期間比3億円(0.4%)増益の715億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、新型コロナウイルスの影響及び前第3四半期連結累計期間の一過性利益の反動はあったものの、持分法投資損益の増加に加え、アパレル関連事業を中心に業績回復傾向にあり、前第3四半期連結累計期間比8億円(4.8%)増益の166億円となりました。セグメント別資産は、季節要因及び新型コロナウイルスの影響軽減に伴う取引増加による営業債権増加等により、前連結会計年度末比176億円(4.2%)増加の4,363億円となりました。
② 機械カンパニー
収益は、航空機関連取引の増加に加え、(株)ヤナセの販売好調及び新型コロナウイルスの影響軽減による自動車関連ビジネス全般の回復等、各分野が総じて好調に推移したことにより、前第3四半期連結累計期間比1,575億円(21.3%)増収の8,954億円となりました。売上総利益は、(株)ヤナセの販売好調及び新型コロナウイルスの影響軽減による自動車関連ビジネス全般の回復並びに船舶関連事業や北米IPP事業等の各分野が総じて好調に推移したことにより、前第3四半期連結累計期間比295億円(23.8%)増益の1,531億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、(株)ヤナセの販売好調及び新型コロナウイルスの影響軽減による自動車関連ビジネス全般の回復並びに船舶関連事業や北米IPP事業等の各分野が総じて好調に推移したことに加え、I-ENVIRONMENT INVESTMENTS LIMITEDでの水道事業売却に伴う利益等により、前第3四半期連結累計期間比332億円(101.5%)増益の659億円となりました。セグメント別資産は、上場株式の公正価値上昇及び海外機械関連事業への投融資等により、前連結会計年度末比878億円(7.8%)増加の1兆2,127億円となりました。
③ 金属カンパニー
収益は、鉄鉱石価格及び石炭価格の上昇等により、前第3四半期連結累計期間比3,147億円(68.8%)増収の7,722億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、前第3四半期連結累計期間比628億円(80.6%)増益の1,407億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、鉄鉱石価格及び石炭価格の上昇並びに伊藤忠丸紅鉄鋼(株)の取込損益増加に加え、ITOCHU Coal Americas Inc.の連結除外に伴う為替差益の実現等により、前第3四半期連結累計期間比1,066億円(144.7%)増益の1,802億円となりました。セグメント別資産は、営業債権及び棚卸資産の増加に加え、鉄鉱石価格上昇等に伴う利益の積上げによる増加等により、前連結会計年度末比1,950億円(21.3%)増加の1兆1,086億円となりました。
④ エネルギー・化学品カンパニー
収益は、エネルギー関連事業及び化学品関連事業での販売価格上昇及び取引増加等により、前第3四半期連結累計期間比5,241億円(34.2%)増収の2兆577億円となりました。売上総利益は、市況価格上昇に伴うエネルギートレーディング取引及びITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.の採算改善に加え、化学品関連事業の堅調な推移等により、前第3四半期連結累計期間比323億円(19.8%)増益の1,950億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、市況価格上昇に伴うエネルギートレーディング取引及びITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.の採算改善並びに受取配当金の増加に加え、化学品関連事業の堅調な推移等により、前第3四半期連結累計期間比304億円(88.9%)増益の647億円となりました。セグメント別資産は、エネルギートレーディング取引及びエネルギー関連事業での営業債権や棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末比2,598億円(20.3%)増加の1兆5,390億円となりました。
⑤ 食料カンパニー
収益は、(株)日本アクセスでの取扱数量の増加及び食品流通関連取引の増加等により、前第3四半期連結累計期間比2,209億円(7.3%)増収の3兆2,550億円となりました。売上総利益は、(株)日本アクセスでの取扱数量の増加、生鮮食品及び食品流通関連取引の堅調な推移があったものの、プリマハム(株)での調達コスト上昇に伴う採算悪化等により、前第3四半期連結累計期間比93億円(3.7%)減益の2,434億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、北米穀物関連事業の改善及び(株)日本アクセスでの取扱数量の増加等があり、畜産関連事業での採算悪化及び前第3四半期連結累計期間の一過性利益の反動はあったものの、前第3四半期連結累計期間比21億円(4.9%)増益の448億円となりました。セグメント別資産は、食品流通関連事業の営業債権の増加に加え、食糧関連取引の棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末比3,191億円(17.7%)増加の2兆1,184億円となりました。
⑥ 住生活カンパニー
収益は、新型コロナウイルスの影響軽減によるEuropean Tyre Enterprise Limitedの販売数量回復に加え、北米建材関連事業の好調な推移等により、前第3四半期連結累計期間比1,930億円(34.2%)増収の7,565億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、前第3四半期連結累計期間比334億円(30.4%)増益の1,432億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、北米建材関連事業の好調な推移及び新型コロナウイルスの影響軽減によるEuropean Tyre Enterprise Limitedの業績回復並びにパルプ市況上昇によるITOCHU FIBRE LIMITEDの取込損益増加に加え、日伯紙パルプ資源開発(株)の売却に伴う利益等により、前第3四半期連結累計期間比656億円(249.1%)増益の919億円となりました。セグメント別資産は、日伯紙パルプ資源開発(株)の売却による減少はあったものの、建材関連事業の営業債権及び棚卸資産の増加に加え、投資有価証券の新規取得等により、前連結会計年度末比742億円(7.2%)増加の1兆1,108億円となりました。
⑦ 情報・金融カンパニー
収益は、伊藤忠テクノソリューションズ(株)の好調な推移及び新型コロナウイルスの影響軽減によるコネクシオ(株)の販売回復等により、前第3四半期連結累計期間比816億円(15.6%)増収の6,047億円となりました。売上総利益は、伊藤忠テクノソリューションズ(株)及び海外リテール金融関連事業の好調な推移等により、前第3四半期連結累計期間比147億円(7.5%)増益の2,108億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、伊藤忠テクノソリューションズ(株)の好調な推移及びファンド運用益の増加に加え、(株)Paidyの連結除外に伴う利益等があり、前第3四半期連結累計期間の一過性利益の反動はあったものの、前第3四半期連結累計期間比372億円(72.3%)増益の886億円となりました。セグメント別資産は、季節要因による営業債権の回収があったものの、棚卸資産の増加に加え、投資有価証券の新規取得及び公正価値上昇等により、前連結会計年度末比700億円(5.7%)増加の1兆3,067億円となりました。
⑧ 第8カンパニー
収益は、新型コロナウイルスの影響軽減及び(株)ファミリーマートでの品揃え強化等による日商の回復はあったものの、当第1四半期連結会計期間に台湾FMを子会社から関連会社に区分変更したことによる減少により、前第3四半期連結累計期間比94億円(2.6%)減収の3,533億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、前第3四半期連結累計期間比166億円(5.2%)減益の2,999億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、新型コロナウイルスの影響軽減及び(株)ファミリーマートでの品揃え強化等による日商の回復並びに経費削減に加え、取込比率上昇や台湾FMの一部売却に伴う利益等があり、前第3四半期連結累計期間の一過性利益の反動はあったものの、前第3四半期連結累計期間比327億円(141.3%)増益の558億円となりました。セグメント別資産は、台湾FMを子会社から関連会社に区分変更したこと及び(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの一部売却等により、前連結会計年度末比4,465億円(19.6%)減少の1兆8,340億円となりました。
⑨ その他及び修正消去
当社株主に帰属する四半期純利益は、豚肉市況の下落等に伴う養豚事業の採算悪化によるC.P. Pokphand Co. Ltd.の取込損益減少及び税金費用の増加等はあったものの、CITIC Limitedの取込損益増加により、前第3四半期連結累計期間比60億円(9.3%)増益の703億円となりました。
(5)主な子会社及び持分法適用会社の業績
① 黒字・赤字会社別損益及び黒字会社比率
黒字・赤字会社別損益(単位:億円)

前第3四半期連結累計期間当第3四半期連結累計期間増減
黒字会社赤字会社合計黒字会社赤字会社合計黒字会社赤字会社合計
事業会社損益
(海外現地法人含む)
3,375△2963,0795,787△475,7402,4132492,662

黒字会社比率
前第3四半期連結累計期間当第3四半期連結累計期間増減
黒字会社赤字会社合計黒字会社赤字会社合計黒字会社赤字会社合計
連結子会社会社数167352021772019710△15△5
比率(%)82.717.3100.089.810.2100.07.2△7.2
持分法適用会社会社数651681671683202
比率(%)80.219.8100.080.719.3100.00.5△0.5
合計会社数232512832443628012△15△3
比率(%)82.018.0100.087.112.9100.05.2△5.2

(注)会社数には、親会社の一部と考えられる投資会社(153社)及び当社もしくは当社の海外現地法人が直接投資
している会社を除くその他の会社(494社)を含めておりません。
当第3四半期連結累計期間の事業会社損益は、前第3四半期連結累計期間比2,662億円増加の5,740億円の利益となりました。
黒字会社損益は、鉄鉱石価格及び石炭価格の上昇等があったITOCHU Minerals & Energy of Australia Pty Ltdの増益、日商の回復及び一過性利益等があった(株)ファミリーマートの増益やCITIC Limitedの取込損益の増加によるOrchid Alliance Holdings Limitedの増益等により、前第3四半期連結累計期間比2,413億円増加の5,787億円の利益となりました。また、赤字会社損益は、前第3四半期連結累計期間比249億円改善の47億円の損失となりました。
黒字会社比率(連結対象会社数に占める黒字会社数の比率)については、前第3四半期連結累計期間の82.0%から5.2ポイント上昇の87.1%となりました。
② 主な関係会社損益
(単位:億円)

取込
比率(%)
取込損益(注)1
前第3四半期連結
累計期間
当第3四半期連結
累計期間
繊維㈱ジョイックスコーポレーション100.006
㈱デサント40.02122
㈱エドウイン98.5314
㈱三景100.066
ITOCHU Textile Prominent (ASIA) Ltd.100.0620
伊藤忠繊維貿易(中国)有限公司100.0916
機械東京センチュリー㈱30.0111125
I-Power Investment Inc.100.01530
I-ENVIRONMENT INVESTMENTS LIMITED100.0670
伊藤忠プランテック㈱ (注)2100.01211
㈱アイメックス100.0837
㈱ジャムコ33.4△21△4
日本エアロスペース㈱100.0911
㈱ヤナセ66.03380
Auto Investment Inc.100.0820
伊藤忠TC建機㈱50.011
伊藤忠マシンテクノス㈱100.034
センチュリーメディカル㈱100.065
MULTIQUIP INC.100.01727
金属ITOCHU Minerals & Energy of Australia Pty Ltd100.06501,237
JAPÃO BRASIL MINÉRIO DE FERRO PARTICIPAÇÕES LTDA.77.34037
伊藤忠丸紅鉄鋼㈱50.062232
伊藤忠メタルズ㈱ (注)2100.01025
エネルギー
・化学品
ITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.100.0844
ITOCHU PETROLEUM CO., (SINGAPORE) PTE. LTD.100.01414
伊藤忠エネクス㈱54.05161
日本南サハ石油㈱25.03427
伊藤忠ケミカルフロンティア㈱100.03548
伊藤忠プラスチックス㈱ (注)2100.03441
タキロンシーアイ㈱55.72230
食料Dole International Holdings㈱100.02736
㈱日本アクセス (注)2100.085139
不二製油グループ本社㈱39.93336
プリマハム㈱47.94734
伊藤忠食品㈱52.22025
HYLIFE GROUP HOLDINGS LTD.49.93412

(単位:億円)

取込
比率(%)
取込損益(注)1
前第3四半期連結
累計期間
当第3四半期連結
累計期間
住生活European Tyre Enterprise Limited100.0825
ITOCHU FIBRE LIMITED100.00139
伊藤忠紙パルプ㈱ (注)2100.01014
伊藤忠セラテック㈱100.036
伊藤忠ロジスティクス㈱ (注)2100.02138
伊藤忠建材㈱100.01944
大建工業㈱ (注)336.416-
伊藤忠都市開発㈱100.03217
情報・金融伊藤忠テクノソリューションズ㈱58.293144
㈱ベルシステム24ホールディングス40.71822
コネクシオ㈱60.33527
伊藤忠・フジ・パートナーズ㈱63.01617
ほけんの窓口グループ㈱76.22616
ポケットカード㈱ (注)2,478.22633
㈱オリエントコーポレーション16.52524
First Response Finance Ltd.100.01422
ITOCHU FINANCE (ASIA) LTD.100.02936
第8㈱ファミリーマート (注)594.7△163515
その他及び
修正消去
Orchid Alliance Holdings Limited (注)6100.0459758
C.P. Pokphand Co. Ltd.23.8114△9
Chia Tai Enterprises International Limited23.844

(参考)
海外現地法人(注)7
伊藤忠インターナショナル会社100.0124239
伊藤忠欧州会社100.01496
伊藤忠(中国)集団有限公司100.04758
伊藤忠香港会社100.04860
伊藤忠シンガポール会社100.02345

(注)1 取込損益には、IFRS修正後の数値を記載しておりますので、各社が公表している数値とは異なる場合があります。
2 取込損益には、第8カンパニーの取込損益を含んでおります。
3 当第3四半期連結累計期間の取込損益は、決算公表が未了であるため開示を控えております。
4 ポケットカード㈱の取込損益には、㈱ファミリーマート経由の取込損益を含んでおります。また、前第3四半期連結累計期間の取込比率は、前第2四半期連結累計期間では63.1%、前第3四半期連結会計期間では68.3%です。
5 ㈱ファミリーマートの取込損益には、ポケットカード㈱の取込損益を含んでおります。また、前第3四半期連結累計期間の取込比率は、前第2四半期連結累計期間では50.2%、前第3四半期連結会計期間では65.6%です。
6 Orchid Alliance Holdings Limitedの取込損益には、付随する税効果等を含めて表示しております。
7 各セグメントに含まれている海外現地法人の損益を参考情報として表示しております。
(6)財政状態
当第3四半期連結会計期間末の「総資産」は、台湾FMの一部売却に伴う減少はあったものの、食品流通関連
事業やエネルギートレーディング取引等の営業債権及び棚卸資産の増加に加え、持分法で会計処理されている
投資の増加等により、前連結会計年度末比5,885億円(5.3%)増加の11兆7,670億円となりました。
「現預金控除後のネット有利子負債」は、配当金の支払はあったものの、堅調な営業取引収入及び投資の
売却等により、前連結会計年度末比2,722億円(10.5%)減少の2兆3,291億円となりました。「有利子負債」
は、前連結会計年度末比3,528億円(11.2%)減少の2兆8,026億円となりました。
「株主資本」は、配当金の支払はあったものの、当社株主に帰属する四半期純利益の積上げ及び円安に伴う
為替影響等により、前連結会計年度末比6,204億円(18.7%)増加の3兆9,367億円となりました。
株主資本比率は、前連結会計年度末比3.8ポイント上昇の33.5%となり、NET DER(ネット有利子負債対株主資本倍率)は、前連結会計年度末比0.19改善の0.59倍となりました。
(7)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、金属、第8、機械及びエネルギー・化学品での営業取引収入の堅調な推移等により、5,720億円のネット入金となりました。
なお、前第3四半期連結累計期間は、5,984億円のネット入金でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、食料、第8及び機械での固定資産の取得に加え、台湾FMの一部売却に伴い子会社から関連会社に区分変更したことによる現金の減少等があったものの、(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの一部売却、日伯紙パルプ資源開発(株)及び(株)Paidyの売却等により、560億円のネット入金となりました。
なお、前第3四半期連結累計期間は、1,824億円のネット支払でした。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金及びリース負債の返済に加え、配当金の支払等により、7,610億円のネット支払となりました。
なお、前第3四半期連結累計期間は、4,153億円のネット支払でした。
「現金及び現金同等物」の当第3四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末比804億円(14.8%)減少の4,636億円となりました。
(8)流動性と資金の源泉
当社グループは、金融情勢の変化に対応した機動性の確保と資金コストの低減を目指すとともに、調達の安定性を高めるために長期性の資金調達に努める等、調達構成のバランスを取りながら、調達先の分散や調達方法・手段の多様化を図っております。資金調達手段としては、銀行借入等の間接金融とコマーシャル・ペーパー及び社債の発行による直接金融を、金融情勢の変化に応じて機動的に活用しております。
また、当第3四半期連結会計期間末にて「現金及び現金同等物」、「定期預金」(合計4,734億円)
の他、コミットメントライン契約の未使用枠(円貨3,600億円、外貨1,100百万米ドル)を有しており、不測の事態にも十分な流動性準備を確保していると考えております。
(9)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、第97期有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。
(10)重要な会計方針
要約四半期連結財務諸表にて適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表にて適用した会計方針と同一であります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、当第2四半期連結累計期間と比較して当第3四半期連結会計期間に大きく緩和されました。一方、第4四半期連結会計期間における新たな変異株の感染拡大状況は予断を許さず、引続き影響を注視していく必要があると判断されますが、全体としては、第97期有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。
(11)研究開発活動
特記すべき事項はありません。

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