四半期報告書-第66期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間の世界経済は、米中貿易戦争を背景に各国が内向きとなり、自国優先の政策をとる中で不安定さは増し、先行き不透明感は強まりました。一方、わが国経済におきましては、企業収益の回復基調は底堅く継続いたしました。
医療機器、医薬品業界におきましては、平成30年度の薬価改定の影響は相当大きなものとなり、さらに本年10月の消費税改定にあわせての薬価改定も予定されており、毎年薬価改定が続く一段と厳しい状況にあります。このような状況下においても、当社グループは引き続き国内におけるシェア拡大と海外売上の拡大および生産コストの低減に取り組み、ユーザー目線にたった製品の開発を進め、業績の向上に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、主に医療関連事業の好調により前年同期比9.3%増加の3,213億12百万円となりました。利益面におきましては、販売増加による利益の増加によって薬価改定の影響をある程度吸収したものの、グループ内取引価格の変更や一部商流の変更などにより、たな卸資産の内部利益控除額が前年同期6億68百万円の控除に比べ、当四半期は22億87百万円の控除となった影響に加え、研究開発費やその他の経常経費の増加もあり、営業利益は前年同期比1.8%減少の204億11百万円となりました。また、主要通貨に対し円安基調で推移した前年同期は9億59百万円の為替差益を計上いたしましたが、当期はゆるやかな円高基調で推移したうえ、トルコリラやインドルピーの通貨安などの影響で11億75百万円の為替差損を計上したことによって、経常利益は前年同期比6.7%減少の187億72百万円となりました。さらに、前年同期は赤字子会社の合併等の税効果によって法人税額が少なかったことに対し、当期は欠損子会社も減少したことから前年同期に比べ法人税等の額が相対的に増加いたしました。そのため、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比28.7%減少の98億52百万円となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの変更を行っております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) Ⅱ 当第3四半期連結累計期間」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照下さい。以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分にて組み替えた数値で比較をしております。
<医療関連事業>国内販売におきましては、昨年4月に診療報酬改定、薬価改定が行われ、市場環境は厳しいものとなりました。そのような状況の中、メディカル営業部門では、注射・輸液関連製品、経腸栄養関連製品、検査関連製品、透析関連製品、バスキュラー関連製品、心臓外科(CVS)関連製品の全分野において堅調に推移し、特に透析関連製品のHDFフィルターと透析装置、次いで注射・輸液関連製品のセーフタッチ輸液システムが大きく伸長しました。医薬営業部門では、抗アレルギー剤 ベポタスチンベシル酸塩(タリオンAG)の販促活動を強化したことにより順調に売上が増加したことと、医薬品卸との連携効果により、経口・外用剤が調剤薬局を中心に、注射剤がDPC病院を中心に伸長しました。また、再生医療関連では、札幌医科大学と共同開発を進めており昨年6月29日付で「再生医療等製品」として製造販売承認申請を行った「脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞」(治験薬識別コード:STR01、販売名:ステミラック®注)について、同年12月28日付で厚生労働省より条件及び期限付承認を取得しました。
一方、海外販売は、世界各地での積極的な販売活動により、前期に引き続き透析装置の販売が好調で、それに伴いダイアライザをはじめとする主力透析関連商品の売上を順調に伸ばしました。また、一般看護商品におきましても、新興国向けにセカンドブランドのシリンジの上市も行い、販売増に繋げました。中南米においては、自社開設の透析センターが順調に稼働し、地域に根ざした最適な治療環境と医療技術・トレーニング施設を提供することで、販売に大きく寄与しております。マレーシアにおいても医療従事者向けトレーニングセンターを併設した新事務所への移転を行いました。また、当期はブラジルに新規販売拠点を開設し、直販体制の強化を継続しております。今後も直販体制の充実により、医療現場のニーズに迅速に対応し、顧客満足の向上に努め、販売の拡大に繋げてまいります。
海外生産拠点におきましては、中国合肥工場のダイアライザは2ライン体制で順調に稼働し、生産性向上により利益も大きく改善いたしました。インド工場の第2ラインも本年から稼働を開始すると同時に、引き続き第3ラインの導入に入るなど、ダイアライザの海外生産体制を確実に増強し、高品質製品を全世界に遅滞なく供給できる体制を構築してまいります。
この結果、当事業の売上高は2,478億83百万円(前年同期比12.0%増)、セグメント利益(営業利益)は308億52百万円(前年同期比11.2%増)となりました。
<医薬関連事業>医薬関連事業におきましては、顧客企業の多様なニーズに的確に応じることで、医薬品の製造受託および開発受託を推進してまいりました。当社グループで製造が可能な経口剤、注射剤、外用剤等の全ての剤形ならびに、抗生物質、ステロイド、抗がん剤といった各種高薬理活性製剤における製造受託の提案、さらに、治験薬の製造、検査包装の受託営業にも注力いたしました。また、当社が開発および生産体制を有する医薬品包装容器や投与システムの使用、セット化包装の提案などの開発提案型の営業についても積極的に行ってまいりました。
この結果、当事業の売上高は465億48百万円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益(営業利益)は75億5百万円(前年同期比8.9%減)となりました。
<ファーマパッケージング事業>ファーマパッケージング事業におきましては、一次容器から医薬品調製・投与デバイス等の医療機器までを扱い、ワンストップソリューションで医薬品のライフサイクルマネジメントに貢献できる体制になりました。
海外販売につきましては、中国では引き続き製薬会社における原薬供給不足による生産調整の影響を受けましたが、高品質バイアル、アンプルの販売は前年同期より増加しました。欧米ではドイツのシリンジ、フランスの生地管およびアメリカのバイアルが大きく伸長しました。さらにロシアではバイアル・アンプルの輸出が好調に推移し、インドではマハーラシュトラ州のプネにおいて、最先端の設備を有した新加工工場の稼働が開始いたしました。
国内販売につきましては、バイアル・ゴム栓が好調に推移しました。また、ガラス生地管につきましては安定した売上を確保しております。一方、魔法瓶は新マット部材への切替と在庫調整で販売に影響が生じましたが、今後はアッセンブリメーカーの販売強化策により回復に努めてまいります。医療機器においては歯科用の特殊針、注射システム類が順調に売上を伸ばしております。びわこ工場は、徹底した品質の向上とさらなる自動化・効率化を図り、新規設備導入など製造環境の最適化を行っております。
この結果、当事業の売上高は268億56百万円(前年同期比2.7%増)、セグメント利益は6億10百万円(前年同期比47.1%増)となりました。
今後も当事業部は、医薬品に関わる全ての部材を網羅した医薬用総合包材メーカーとして、世界各国の医療ニーズに応える先進的商品の開発、市場導入を進めることで事業の拡大を図ってまいります。
<その他事業>その他事業におきましては、不動産賃貸等による売上高が23百万円(前年同期比5.6%増)、セグメント利益(営業利益)は81百万円(前年同期比91.1%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は8,458億87百万円で、前連結会計年度末に比べ194億40百万円の増加となりました。このうち流動資産は156億74百万円の増加、固定資産は37億65百万円の増加となりました。流動資産の増加の主な要因は、受取手形及び売掛金が135億81百万円増加したことによるものであり、固定資産の増加の主な要因は、建物及び構築物(純額)が77億22百万円増加したことによるものであります。
一方、負債合計は6,745億41百万円で、前連結会計年度末に比べ315億80百万円の増加となりました。このうち流動負債は230億80百万円の増加、固定負債は85億円の増加となりました。流動負債の増加の主な要因は、短期借入金が190億72百万円増加したことによるものであり、固定負債の増加の主な要因は、社債が97億円増加したことによるものであります。
純資産合計は1,713億45百万円で、前連結会計年度末に比べ121億39百万円の減少となりました。このうち株主資本は73百万円の増加、その他の包括利益累計額は121億37百万円の減少となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ1.9%減少し、19.0%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は118億73百万円であります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間の世界経済は、米中貿易戦争を背景に各国が内向きとなり、自国優先の政策をとる中で不安定さは増し、先行き不透明感は強まりました。一方、わが国経済におきましては、企業収益の回復基調は底堅く継続いたしました。
医療機器、医薬品業界におきましては、平成30年度の薬価改定の影響は相当大きなものとなり、さらに本年10月の消費税改定にあわせての薬価改定も予定されており、毎年薬価改定が続く一段と厳しい状況にあります。このような状況下においても、当社グループは引き続き国内におけるシェア拡大と海外売上の拡大および生産コストの低減に取り組み、ユーザー目線にたった製品の開発を進め、業績の向上に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、主に医療関連事業の好調により前年同期比9.3%増加の3,213億12百万円となりました。利益面におきましては、販売増加による利益の増加によって薬価改定の影響をある程度吸収したものの、グループ内取引価格の変更や一部商流の変更などにより、たな卸資産の内部利益控除額が前年同期6億68百万円の控除に比べ、当四半期は22億87百万円の控除となった影響に加え、研究開発費やその他の経常経費の増加もあり、営業利益は前年同期比1.8%減少の204億11百万円となりました。また、主要通貨に対し円安基調で推移した前年同期は9億59百万円の為替差益を計上いたしましたが、当期はゆるやかな円高基調で推移したうえ、トルコリラやインドルピーの通貨安などの影響で11億75百万円の為替差損を計上したことによって、経常利益は前年同期比6.7%減少の187億72百万円となりました。さらに、前年同期は赤字子会社の合併等の税効果によって法人税額が少なかったことに対し、当期は欠損子会社も減少したことから前年同期に比べ法人税等の額が相対的に増加いたしました。そのため、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比28.7%減少の98億52百万円となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの変更を行っております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) Ⅱ 当第3四半期連結累計期間」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照下さい。以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分にて組み替えた数値で比較をしております。
<医療関連事業>国内販売におきましては、昨年4月に診療報酬改定、薬価改定が行われ、市場環境は厳しいものとなりました。そのような状況の中、メディカル営業部門では、注射・輸液関連製品、経腸栄養関連製品、検査関連製品、透析関連製品、バスキュラー関連製品、心臓外科(CVS)関連製品の全分野において堅調に推移し、特に透析関連製品のHDFフィルターと透析装置、次いで注射・輸液関連製品のセーフタッチ輸液システムが大きく伸長しました。医薬営業部門では、抗アレルギー剤 ベポタスチンベシル酸塩(タリオンAG)の販促活動を強化したことにより順調に売上が増加したことと、医薬品卸との連携効果により、経口・外用剤が調剤薬局を中心に、注射剤がDPC病院を中心に伸長しました。また、再生医療関連では、札幌医科大学と共同開発を進めており昨年6月29日付で「再生医療等製品」として製造販売承認申請を行った「脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞」(治験薬識別コード:STR01、販売名:ステミラック®注)について、同年12月28日付で厚生労働省より条件及び期限付承認を取得しました。
一方、海外販売は、世界各地での積極的な販売活動により、前期に引き続き透析装置の販売が好調で、それに伴いダイアライザをはじめとする主力透析関連商品の売上を順調に伸ばしました。また、一般看護商品におきましても、新興国向けにセカンドブランドのシリンジの上市も行い、販売増に繋げました。中南米においては、自社開設の透析センターが順調に稼働し、地域に根ざした最適な治療環境と医療技術・トレーニング施設を提供することで、販売に大きく寄与しております。マレーシアにおいても医療従事者向けトレーニングセンターを併設した新事務所への移転を行いました。また、当期はブラジルに新規販売拠点を開設し、直販体制の強化を継続しております。今後も直販体制の充実により、医療現場のニーズに迅速に対応し、顧客満足の向上に努め、販売の拡大に繋げてまいります。
海外生産拠点におきましては、中国合肥工場のダイアライザは2ライン体制で順調に稼働し、生産性向上により利益も大きく改善いたしました。インド工場の第2ラインも本年から稼働を開始すると同時に、引き続き第3ラインの導入に入るなど、ダイアライザの海外生産体制を確実に増強し、高品質製品を全世界に遅滞なく供給できる体制を構築してまいります。
この結果、当事業の売上高は2,478億83百万円(前年同期比12.0%増)、セグメント利益(営業利益)は308億52百万円(前年同期比11.2%増)となりました。
<医薬関連事業>医薬関連事業におきましては、顧客企業の多様なニーズに的確に応じることで、医薬品の製造受託および開発受託を推進してまいりました。当社グループで製造が可能な経口剤、注射剤、外用剤等の全ての剤形ならびに、抗生物質、ステロイド、抗がん剤といった各種高薬理活性製剤における製造受託の提案、さらに、治験薬の製造、検査包装の受託営業にも注力いたしました。また、当社が開発および生産体制を有する医薬品包装容器や投与システムの使用、セット化包装の提案などの開発提案型の営業についても積極的に行ってまいりました。
この結果、当事業の売上高は465億48百万円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益(営業利益)は75億5百万円(前年同期比8.9%減)となりました。
<ファーマパッケージング事業>ファーマパッケージング事業におきましては、一次容器から医薬品調製・投与デバイス等の医療機器までを扱い、ワンストップソリューションで医薬品のライフサイクルマネジメントに貢献できる体制になりました。
海外販売につきましては、中国では引き続き製薬会社における原薬供給不足による生産調整の影響を受けましたが、高品質バイアル、アンプルの販売は前年同期より増加しました。欧米ではドイツのシリンジ、フランスの生地管およびアメリカのバイアルが大きく伸長しました。さらにロシアではバイアル・アンプルの輸出が好調に推移し、インドではマハーラシュトラ州のプネにおいて、最先端の設備を有した新加工工場の稼働が開始いたしました。
国内販売につきましては、バイアル・ゴム栓が好調に推移しました。また、ガラス生地管につきましては安定した売上を確保しております。一方、魔法瓶は新マット部材への切替と在庫調整で販売に影響が生じましたが、今後はアッセンブリメーカーの販売強化策により回復に努めてまいります。医療機器においては歯科用の特殊針、注射システム類が順調に売上を伸ばしております。びわこ工場は、徹底した品質の向上とさらなる自動化・効率化を図り、新規設備導入など製造環境の最適化を行っております。
この結果、当事業の売上高は268億56百万円(前年同期比2.7%増)、セグメント利益は6億10百万円(前年同期比47.1%増)となりました。
今後も当事業部は、医薬品に関わる全ての部材を網羅した医薬用総合包材メーカーとして、世界各国の医療ニーズに応える先進的商品の開発、市場導入を進めることで事業の拡大を図ってまいります。
<その他事業>その他事業におきましては、不動産賃貸等による売上高が23百万円(前年同期比5.6%増)、セグメント利益(営業利益)は81百万円(前年同期比91.1%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は8,458億87百万円で、前連結会計年度末に比べ194億40百万円の増加となりました。このうち流動資産は156億74百万円の増加、固定資産は37億65百万円の増加となりました。流動資産の増加の主な要因は、受取手形及び売掛金が135億81百万円増加したことによるものであり、固定資産の増加の主な要因は、建物及び構築物(純額)が77億22百万円増加したことによるものであります。
一方、負債合計は6,745億41百万円で、前連結会計年度末に比べ315億80百万円の増加となりました。このうち流動負債は230億80百万円の増加、固定負債は85億円の増加となりました。流動負債の増加の主な要因は、短期借入金が190億72百万円増加したことによるものであり、固定負債の増加の主な要因は、社債が97億円増加したことによるものであります。
純資産合計は1,713億45百万円で、前連結会計年度末に比べ121億39百万円の減少となりました。このうち株主資本は73百万円の増加、その他の包括利益累計額は121億37百万円の減少となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ1.9%減少し、19.0%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は118億73百万円であります。