四半期報告書-第181期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
(1) 経営成績
(連結経営成績)
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |||||
営業収益 | 190,496 | 151,205 | △39,291 | △20.6 | ||||
営業利益又は 営業損失(△) | 8,873 | △11,214 | △20,087 | - | ||||
経常利益又は 経常損失(△) | 8,081 | △13,218 | △21,299 | - | ||||
親会社株主に帰属する 四半期純利益又は 親会社株主に帰属する 四半期純損失(△) | 3,869 | △10,969 | △14,838 | - |
当第2四半期連結累計期間の営業収益は、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や国内外の移動の制限等を受けて、運輸業やレジャー・サービス業を中心に多くの業種で減収となり1,512億5百万円(前年同期比 20.6%減)となりました。
この結果、営業損失は112億1千4百万円(前年同期は営業利益88億7千3百万円)となりました。
経常損失は、持分法適用会社である福岡国際空港㈱における持分法による投資損失の増加などもあり132億1千8百万円(前年同期は経常利益80億8千1百万円)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純損失は109億6千9百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益38億6千9百万円)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりです。
第1四半期連結会計期間の期首に、会社分割を伴う連結子会社の組織再編等を実施し、親会社及び一部連結子会
社において、セグメントの区分を変更しています。
なお、前第2四半期連結累計期間のセグメント情報については、当該変更後の区分に基づき作成したものを開示
しています。
また、前第3四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第2四半
期連結累計期間のセグメント情報については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直
しが反映された後の金額を開示しています。
セグメントの名称 | 営業収益 | 営業利益又は営業損失(△) | ||||||||||
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減率 (%) | 前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減率 (%) | |||||||
運輸業 | 44,720 | 26,931 | △39.8 | 3,003 | △8,374 | - | ||||||
不動産業 | 28,727 | 23,878 | △16.9 | 3,081 | 1,952 | △36.6 | ||||||
流通業 | 38,910 | 37,061 | △4.8 | 250 | 922 | 268.1 | ||||||
物流業 | 50,076 | 48,959 | △2.2 | 1,396 | 1,241 | △11.1 | ||||||
レジャー・サービス業 | 22,770 | 8,903 | △60.9 | 1,272 | △6,732 | - | ||||||
計 | 185,204 | 145,734 | △21.3 | 9,004 | △10,990 | - | ||||||
その他 | 19,876 | 16,433 | △17.3 | 145 | △1 | - | ||||||
調整額 | △14,585 | △10,963 | - | △277 | △222 | - | ||||||
連結 | 190,496 | 151,205 | △20.6 | 8,873 | △11,214 | - |
なお、「第2 事業の状況」について、特に記載のない限り消費税等抜きで記載しています。
① 運輸業
鉄道事業及びバス事業では、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛、店舗の一時休業やイベントの中止・縮小などを受けて旅客人員が減少し減収となりました。その結果、運輸業の営業収益は269億3千1百万円(前年同期比 39.8%減)、営業損失は83億7千4百万円(前年同期は営業利益30億3百万円)となりました。
なお、旅客人員は鉄道事業で 31.0%減(前年同期比)、バス事業(乗合)で 32.4%減(前年同期比)となりました。
業種別営業成績
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
営業収益 | 44,720 | 26,931 | △17,789 | △39.8 | |
鉄道事業 | 11,735 | 7,330 | △4,404 | △37.5 | |
バス事業 | 30,841 | 18,304 | △12,537 | ※ △40.7 | |
タクシー事業 | 2,008 | 1,075 | △932 | △46.4 | |
運輸関連事業 | 5,412 | 4,416 | △995 | △18.4 | |
消去 | △5,276 | △4,196 | 1,080 | - | |
営業利益又は 営業損失(△) | 3,003 | △8,374 | △11,377 | - |
※バス事業の内部取引を除くと42.0%の減となります。
② 不動産業
賃貸事業では、「福ビル街区建替プロジェクト」の進捗に伴う天神コアビル等の閉館、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や商業施設の一時休業などにより減収となりました。また、住宅事業では、分譲販売区画数が減少し減収となりました。これらの結果、不動産業の営業収益は238億7千8百万円(前年同期比 16.9%減)、営業利益は19億5千2百万円(前年同期比 36.6%減)となりました。
なお、分譲販売区画数は190区画(前年同期比 47区画減)となりました。
業種別営業成績
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
営業収益 | 28,727 | 23,878 | △4,849 | △16.9 | |
賃貸事業 | 13,242 | 10,907 | △2,335 | △17.6 | |
住宅事業 | 11,003 | 8,931 | △2,071 | △18.8 | |
その他不動産事業 | 6,169 | 5,677 | △491 | △8.0 | |
消去 | △1,688 | △1,638 | 50 | - | |
営業利益 | 3,081 | 1,952 | △1,128 | △36.6 |
③ 流通業
ストア事業では、巣ごもり消費拡大による客単価の上昇の一方、外出自粛により客数が減少し減収となりました。また、生活雑貨販売業では、新型コロナウイルス感染症の影響による一時休業などにより来店者数が減少し減収となりました。これらの結果、流通業の営業収益は370億6千1百万円(前年同期比 4.8%減)、営業利益はストア事業での販促費の減少などにより9億2千2百万円(前年同期比 268.1%増)となりました。
業種別営業成績
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
営業収益 | 38,910 | 37,061 | △1,848 | △4.8 | |
ストア事業 | 36,384 | 35,246 | △1,137 | △3.1 | |
生活雑貨販売業 | 2,526 | 1,815 | △710 | △28.1 | |
消去 | - | △0 | △0 | - | |
営業利益 | 250 | 922 | 671 | 268.1 |
④ 物流業
国際物流事業では、新型コロナウイルス感染症の影響等による輸出入取扱高の減少などにより減収となりました。また、国内物流事業では、感染症の影響により自動車関連部品などの貨物取扱高が減少し減収となりました。これらの結果、物流業の営業収益は489億5千9百万円(前年同期比 2.2%減)、営業利益は12億4千1百万円(前年同期比 11.1%減)となりました。
国際貨物取扱高は、航空輸出で 23.4%減(前年同期比)、航空輸入で 18.2%減(前年同期比)、海運輸出で18.1%減(前年同期比)、海運輸入で 8.8%減(前年同期比)となりました。
業種別営業成績
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
営業収益 | 50,076 | 48,959 | △1,116 | △2.2 | |
国際物流事業 | 50,700 | 49,653 | △1,046 | △2.1 | |
国内物流事業 | 5,334 | 4,839 | △495 | △9.3 | |
消去 | △5,959 | △5,533 | 426 | - | |
営業利益 | 1,396 | 1,241 | △155 | △11.1 |
⑤ レジャー・サービス業
ホテル事業では、新型コロナウイルス感染症の影響による海外からの移動の制限や国内での移動自粛などを受けて稼働が低迷し減収となりました。旅行事業においても、感染症の影響により国内外の旅行客が減少し減収となりました。これらの結果、レジャー・サービス業の営業収益は89億3百万円(前年同期比 60.9%減)、営業損失は67億3千2百万円(前年同期は営業利益12億7千2百万円)となりました。
業種別営業成績
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
営業収益 | 22,770 | 8,903 | △13,866 | △60.9 | |
ホテル事業 | 16,965 | 6,101 | △10,863 | ※ △64.0 | |
旅行事業 | 1,791 | 269 | △1,521 | △85.0 | |
娯楽事業 | 2,730 | 1,549 | △1,181 | △43.3 | |
飲食事業 | 1,908 | 1,038 | △870 | △45.6 | |
広告事業 | 2,741 | 1,519 | △1,222 | △44.6 | |
その他サービス事業 | 3,937 | 2,831 | △1,105 | △28.1 | |
消去 | △7,304 | △4,406 | 2,897 | - | |
営業利益又は 営業損失(△) | 1,272 | △6,732 | △8,005 | - |
※ホテル事業の内部取引を除くと78.8%の減となります。
⑥ その他
建設関連事業での完成工事高の減少などにより、その他の営業収益は164億3千3百万円(前年同期比 17.3%減)、営業損失は1百万円(前年同期は営業利益1億4千5百万円)となりました。
業種別営業成績
前第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
営業収益 | 19,876 | 16,433 | △3,442 | △17.3 | |
ICカード事業 | 453 | 1,360 | 906 | 199.8 | |
車両整備関連事業 | 10,122 | 9,668 | △453 | △4.5 | |
建設関連事業 | 7,358 | 5,212 | △2,145 | △29.2 | |
金属リサイクル事業 | 2,232 | 1,656 | △575 | △25.8 | |
消去 | △290 | △1,464 | △1,173 | - | |
営業利益又は 営業損失(△) | 145 | △1 | △147 | - |
(2) 財政状態
前連結会計年度 2020年3月末 (百万円) | 当第2四半期 連結会計年度 2020年9月末 (百万円) | 増減額 (百万円) | |
資産合計 | 667,150 | 667,739 | 588 |
負債合計 | 486,600 | 500,293 | 13,692 |
純資産合計 | 180,549 | 167,445 | △13,104 |
有利子負債 | 285,279 | 328,825 | 43,545 |
(注)有利子負債は、借入金 + コマーシャル・ペーパー + 社債により算出しています。
(資産)
資産は、受取手形及び売掛金が減少した一方、現金及び預金や販売土地及び建物の増加等により、前連結会計年度末に比べ5億8千8百万円増加し、6,677億3千9百万円となりました。
(負債)
負債は、支払手形及び買掛金が減少した一方、有利子負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ136億9千2百万円増加し、5,002億9千3百万円となりました。
(純資産)
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等による利益剰余金の減少等により、前連結会計年度末に比べ131億4百万円減少し、1,674億4千5百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ109億2千万円増加し447億1千4百万円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの原因は、次のとおりです。
また、前第3四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第2四半期連結累計期間については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額によっています。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失131億6千万円、減価償却費101億6千8百万円、売上債権の減少額(収入)87億6千6百万円、たな卸資産の増加額(支出)47億3百万円、仕入債務の減少額(支出)143億1百万円等により139億8千9百万円の支出となり、前第2四半期連結累計期間に比べ172億9千8百万円の収入減となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出280億1千3百万円、工事負担金等受入による収入117億9百万円等により165億7千7百万円の支出となり、前第2四半期連結累計期間に比べ9億5千7百万円の支出減となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の純増による収入259億1千万円、社債の純増による収入130億円、配当金の支払額13億8千2百万円等により417億3千8百万円の収入となり、前第2四半期連結累計期間に比べ231億8千6百万円の収入増となりました。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について変更を行っています。
変更の内容については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりです。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(8) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。