四半期報告書-第87期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/10 9:33
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間のわが国経済は、雇用・所得環境の改善が見られ、景気は緩やかに回復しつつあります。
旅行業界におきましては、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類感染症となり、その対策が個人や企業の判断に委ねられたことにより行動範囲が拡大し、国内旅行については回復傾向となりました。また、訪日旅行については日本入国時の水際措置の撤廃、円安基調が牽引し、堅調な回復を見せています。しかしながら、海外旅行については、原油価格の高騰、円安基調が影響し回復に遅れを見せています。
このような情勢の下、当社グループは、Web商品の企画・販売を一体的に強化するため、個人旅行のWeb販売専門会社、株式会社近畿日本ツーリストブループラネットを立ち上げました。また、団体旅行部門においては、近畿日本ツーリスト株式会社と株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネスの団体旅行部門を統合し、それぞれが持つノウハウとネットワークを融合させ、団体旅行事業の強化に努めています。
国内旅行におきましては、個人旅行では、東京方面と関西方面へのダイナミック・パッケージ商品が好調を博し、クラブツーリズム株式会社の添乗員付きツアーでは秘境や絶景などのテーマ型商品やひとり旅の販売に注力いたしました。団体旅行では、親鸞聖人の御誕生850年と立教開宗800年を慶び讃える仏事「慶讃法要」の案件の取扱いに注力しました。また、G7広島サミットおよび関係閣僚会合における輸送等関連事業の取扱いも行いました。
海外旅行におきましては、2019年以来4年ぶりの運航となった日本発着外航クルーズ商品やビジネスクラスを利用したクラブツーリズム株式会社の添乗員付きツアーの販売強化に努めました。団体旅行では、スポーツ競技団体の遠征や経済団体、外郭団体における視察案件の需要獲得を図りました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における連結業績は、連結売上高は638億33百万円(前年同期比22.3%増)、連結営業利益は25億33百万円(前年同期比244.7%増)となり、連結経常利益は26億11百万円(前年同期比143.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億68百万円(前年同期比75.6%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ、主に預け金および旅行前払金が増加したものの、現金及び預金および受取手形、営業未収金及び契約資産の減少により52億27百万円(3.8%)減少し、1,334億43百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ、主に預り金が増加したものの、営業未払金、旅行前受金および賞与引当金が減少したことにより77億8百万円(7.5%)減少し、950億36百万円となりました。また、純資産は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、前連結会計年度末に比べ24億81百万円増加し、384億7百万円となりました。
この結果、自己資本比率は28.7%(前連結会計年度末 25.9%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
2023年4月12日付で公表いたしました連結子会社である近畿日本ツーリスト株式会社の過大請求事案に関して、一部の自治体等から指名停止の処分を受けております。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。