四半期報告書-第30期第1四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年10月1日~2020年12月31日)における我が国経済は、2020年12月に発表された日銀短観では大企業・製造業の景況感は前回調査からやや改善しているものの、米中貿易摩擦や英国のEU離脱等を背景とした海外経済の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染症の再拡大により依然として先行き不透明な状況が続いております。一方、2020年11月の有効求人倍率は1.06倍と伸び率はやや改善しており、前述の景気の不透明さを受けて採用活動に対して慎重な姿勢を見せる企業は多いものの、ITエンジニアの案件を中心に採用を再開する企業も見られました。
このような状況において、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、前第4四半期(2020年7月1日~2020年9月30日)から増加し、計画を大幅に上回る結果となりました。特にメディア情報事業における「エンジニア」マーケットの売上高が想定以上の改善傾向を示し、前年同期比99.6%となりました。その他の事業においても、新規の案件開拓強化を進めたことにより取引社数が増加し計画を上回って推移しました。
コスト面につきましては、今期においては売上高の減少が見込まれる中、広告宣伝費は前期から大幅に抑制し最大限の効率化を図るとともに、引き続き自社採用を中止したことによる採用費や人件費などの抑制に取り組むことにより、コストの削減を図っております。
当第1四半期連結累計期間における経常損益については、新型コロナウイルス感染症の収束時期等を具体的に見積もることが難しい状況ではありましたが、2020年9月期第4四半期の売上高・経常利益の業績を踏まえ、経常損失を見込む計画としておりました。しかしながら、売上高の想定以上の改善とコスト抑制の結果、四半期としては3四半期ぶりに経常利益を計上する結果となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、2,792,605千円(前年同四半期比5.7%減)、損益については、営業利益54,093千円(前年同四半期比37.3%減)、経常利益70,179千円(前年同四半期比20.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益44,745千円(前年同四半期比18.0%減)となりました。
<事業の種類別の業績>当社グループは人材サービス事業の単一セグメントでありセグメント情報の記載を省略しているため、事業の種類別に記載しております。
①メディア情報事業
メディア情報事業は、Web求人広告・適職フェア等の商品・サービスを展開しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。新規案件の開拓強化を進めたことにより「エンジニア」マーケットの売上高は好調に推移しており、「営業」、「女性」マーケットにおいても回復基調を示しております。マーケット別の売上高は「エンジニア」マーケット前年同期比0.4%減、「営業」マーケット同26.2%減、「女性」マーケット同21.7%減となりました。なお、集客面においては、広告宣伝費は大幅に削減しているものの、スマートフォンアプリやAIを搭載した求人提案機能の改修・強化により『type』『女の転職type』ともに登録者ならびに応募者獲得は計画通りに推移しております。また、2020年8月にリリースした転職アプリ『Direct type』におきましては、堅調に会員登録を獲得しており、今後も『type』『女の転職type』とは異なる層の求職者の獲得を強化して参ります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるメディア情報事業の売上高は915,181千円(前年同期比15.4%減)となりました。
②人材紹介事業
人材紹介事業は、ご登録頂いた求職者の方に最適な求人案件をご紹介する登録型人材紹介を運営しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。ITエンジニアを中心に新規の案件開拓強化を進めたとともに、案件に合わせた求職者の獲得を進めたことで、「エンジニア」マーケットの成約件数が増加し、「営業」、「女性」マーケットにおきましても改善傾向を示し、売上高が回復基調を示しております。登録者獲得につきましては、引き続き競合他社との競争が激化しており、新規登録者はやや鈍化しておりますが、各種経路からの登録獲得を強化し、成約件数の増加を図って参ります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における人材紹介事業の売上高は407,491千円(前年同期比35.6%減)となりました。
③新卒メディア事業
新卒メディア事業は、新卒者を対象とする就職イベント・情報誌等の商品・サービスを展開しております。
当第1四半期連結累計期間におきまして、新規案件の開拓を強化したことで取引社数が増加し、売上高は計画を上回る結果となりました。2022年度卒業予定の学生を対象としたイベントは引き続きオンラインでの開催をするとともに、就職情報誌『就活type』の発行及び求人企業の個社別の採用ニーズに合わせた個別セミナーの販売も引き続き順調に推移いたしました。また、集客面におきましては、イベントをオンライン化したことにより、前期までは東京・関西での集客が中心となっておりましたが、全国の集客の強化につながり、好調に推移いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における新卒メディア事業の売上高は148,982千円(前年同期比20.6%増)となりました。
④新卒紹介事業
新卒紹介事業は、ご登録頂いた学生の方に最適な新卒採用案件をご紹介する登録型新卒紹介を運営しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を大幅に上回る結果となりました。求人案件と登録者の獲得が順調に推移しており、2021年度卒業予定の学生についてはIT業界の案件を中心に成約件数が増加し、2022年度卒業予定の学生は就職活動が早期化の傾向を示しており、案件の開拓を強化したことにより成約件数が増加しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における新卒紹介事業の売上高は28,210千円(前年同期比262.8%増)となりました。
⑤IT派遣事業
IT派遣事業は、当社にご登録頂いた登録者の中から、求人企業の採用ニーズに最適な人材を派遣する一般労働者派遣を運営しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。引き続き強みとする「エンジニア」マーケットを中心に案件獲得を強化したことにより、派遣スタッフの新規稼働人数が堅調に推移いたしました。また、登録者獲得については引き続き各登録経路を強化したことにより、新規登録者は順調に推移いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるIT派遣事業の売上高は1,292,741千円(前年同期比15.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は3,653,489千円となり、前連結会計年度末に比べ240,695千円減少いたしました。これは主に売掛金が108,423千円増加し、現金及び預金が366,494千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は1,838,617千円となり、前連結会計年度末に比べ90,724千円増加いたしました。これは主に無形固定資産が74,564千円増加し、有形固定資産が15,168千円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,532,936千円となり、前連結会計年度末に比べ62,474千円減少いたしました。これは主に短期借入金が99,000千円増加し、未払費用が72,848千円増加したこと、また、賞与引当金が117,892千円減少し、その他が79,106千円減少し、未払法人税等が31,158千円減少し、1年内返済予定長期借入金が4,998千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は203,326千円となり、前連結会計年度末に比べ1,779千円減少いたしました。これは主に退職給付に係る負債が1,795千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は3,755,844千円となり、前連結会計年度末に比べ85,717千円減少いたしました。これは主に退職給付に係る調整累計額が4,537千円増加し、利益剰余金が90,254千円減少したことによるものであります。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、当社の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変
更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年10月1日~2020年12月31日)における我が国経済は、2020年12月に発表された日銀短観では大企業・製造業の景況感は前回調査からやや改善しているものの、米中貿易摩擦や英国のEU離脱等を背景とした海外経済の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染症の再拡大により依然として先行き不透明な状況が続いております。一方、2020年11月の有効求人倍率は1.06倍と伸び率はやや改善しており、前述の景気の不透明さを受けて採用活動に対して慎重な姿勢を見せる企業は多いものの、ITエンジニアの案件を中心に採用を再開する企業も見られました。
このような状況において、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、前第4四半期(2020年7月1日~2020年9月30日)から増加し、計画を大幅に上回る結果となりました。特にメディア情報事業における「エンジニア」マーケットの売上高が想定以上の改善傾向を示し、前年同期比99.6%となりました。その他の事業においても、新規の案件開拓強化を進めたことにより取引社数が増加し計画を上回って推移しました。
コスト面につきましては、今期においては売上高の減少が見込まれる中、広告宣伝費は前期から大幅に抑制し最大限の効率化を図るとともに、引き続き自社採用を中止したことによる採用費や人件費などの抑制に取り組むことにより、コストの削減を図っております。
当第1四半期連結累計期間における経常損益については、新型コロナウイルス感染症の収束時期等を具体的に見積もることが難しい状況ではありましたが、2020年9月期第4四半期の売上高・経常利益の業績を踏まえ、経常損失を見込む計画としておりました。しかしながら、売上高の想定以上の改善とコスト抑制の結果、四半期としては3四半期ぶりに経常利益を計上する結果となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、2,792,605千円(前年同四半期比5.7%減)、損益については、営業利益54,093千円(前年同四半期比37.3%減)、経常利益70,179千円(前年同四半期比20.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益44,745千円(前年同四半期比18.0%減)となりました。
<事業の種類別の業績>当社グループは人材サービス事業の単一セグメントでありセグメント情報の記載を省略しているため、事業の種類別に記載しております。
①メディア情報事業
メディア情報事業は、Web求人広告・適職フェア等の商品・サービスを展開しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。新規案件の開拓強化を進めたことにより「エンジニア」マーケットの売上高は好調に推移しており、「営業」、「女性」マーケットにおいても回復基調を示しております。マーケット別の売上高は「エンジニア」マーケット前年同期比0.4%減、「営業」マーケット同26.2%減、「女性」マーケット同21.7%減となりました。なお、集客面においては、広告宣伝費は大幅に削減しているものの、スマートフォンアプリやAIを搭載した求人提案機能の改修・強化により『type』『女の転職type』ともに登録者ならびに応募者獲得は計画通りに推移しております。また、2020年8月にリリースした転職アプリ『Direct type』におきましては、堅調に会員登録を獲得しており、今後も『type』『女の転職type』とは異なる層の求職者の獲得を強化して参ります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるメディア情報事業の売上高は915,181千円(前年同期比15.4%減)となりました。
②人材紹介事業
人材紹介事業は、ご登録頂いた求職者の方に最適な求人案件をご紹介する登録型人材紹介を運営しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。ITエンジニアを中心に新規の案件開拓強化を進めたとともに、案件に合わせた求職者の獲得を進めたことで、「エンジニア」マーケットの成約件数が増加し、「営業」、「女性」マーケットにおきましても改善傾向を示し、売上高が回復基調を示しております。登録者獲得につきましては、引き続き競合他社との競争が激化しており、新規登録者はやや鈍化しておりますが、各種経路からの登録獲得を強化し、成約件数の増加を図って参ります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における人材紹介事業の売上高は407,491千円(前年同期比35.6%減)となりました。
③新卒メディア事業
新卒メディア事業は、新卒者を対象とする就職イベント・情報誌等の商品・サービスを展開しております。
当第1四半期連結累計期間におきまして、新規案件の開拓を強化したことで取引社数が増加し、売上高は計画を上回る結果となりました。2022年度卒業予定の学生を対象としたイベントは引き続きオンラインでの開催をするとともに、就職情報誌『就活type』の発行及び求人企業の個社別の採用ニーズに合わせた個別セミナーの販売も引き続き順調に推移いたしました。また、集客面におきましては、イベントをオンライン化したことにより、前期までは東京・関西での集客が中心となっておりましたが、全国の集客の強化につながり、好調に推移いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における新卒メディア事業の売上高は148,982千円(前年同期比20.6%増)となりました。
④新卒紹介事業
新卒紹介事業は、ご登録頂いた学生の方に最適な新卒採用案件をご紹介する登録型新卒紹介を運営しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を大幅に上回る結果となりました。求人案件と登録者の獲得が順調に推移しており、2021年度卒業予定の学生についてはIT業界の案件を中心に成約件数が増加し、2022年度卒業予定の学生は就職活動が早期化の傾向を示しており、案件の開拓を強化したことにより成約件数が増加しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における新卒紹介事業の売上高は28,210千円(前年同期比262.8%増)となりました。
⑤IT派遣事業
IT派遣事業は、当社にご登録頂いた登録者の中から、求人企業の採用ニーズに最適な人材を派遣する一般労働者派遣を運営しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。引き続き強みとする「エンジニア」マーケットを中心に案件獲得を強化したことにより、派遣スタッフの新規稼働人数が堅調に推移いたしました。また、登録者獲得については引き続き各登録経路を強化したことにより、新規登録者は順調に推移いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるIT派遣事業の売上高は1,292,741千円(前年同期比15.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は3,653,489千円となり、前連結会計年度末に比べ240,695千円減少いたしました。これは主に売掛金が108,423千円増加し、現金及び預金が366,494千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は1,838,617千円となり、前連結会計年度末に比べ90,724千円増加いたしました。これは主に無形固定資産が74,564千円増加し、有形固定資産が15,168千円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,532,936千円となり、前連結会計年度末に比べ62,474千円減少いたしました。これは主に短期借入金が99,000千円増加し、未払費用が72,848千円増加したこと、また、賞与引当金が117,892千円減少し、その他が79,106千円減少し、未払法人税等が31,158千円減少し、1年内返済予定長期借入金が4,998千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は203,326千円となり、前連結会計年度末に比べ1,779千円減少いたしました。これは主に退職給付に係る負債が1,795千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は3,755,844千円となり、前連結会計年度末に比べ85,717千円減少いたしました。これは主に退職給付に係る調整累計額が4,537千円増加し、利益剰余金が90,254千円減少したことによるものであります。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、当社の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変
更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。