四半期報告書-第30期第3四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
当社は2021年4月1日付で当社の完全子会社である株式会社キャリアデザインITパートナーズを吸収合併(簡易合併・略式合併)したことに伴い、当第2四半期累計期間までは連結決算でありましたが、当第3四半期累計期間より非連結決算へ移行いたしました。前第3四半期連結累計期間において四半期連結財務諸表を作成しておりましたが、上記により当第3四半期累計期間より四半期連結財務諸表を作成していないため、比較分析は行っておりません。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間(2020年10月1日~2021年6月30日)における我が国経済は、2021年6月に発表された日銀短観では大企業・製造業の景況感は改善しているものの、米中貿易摩擦を背景とした海外経済の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染症の再拡大により依然として先行き不透明な状況が続いております。2021年5月の有効求人倍率は1.09倍と伸び率は前回調査から横ばいで推移しており、前述の景気の不透明さを受けて採用活動に対して慎重な姿勢を見せる企業は多いものの、一方でITエンジニアの案件を中心に採用を再開する企業も見られました。
このような状況において、当第3四半期累計期間における当社の売上高は、計画を大幅に上回る結果となりました。2021年4月25日に新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言が再発令されたことにより、企業の採用意欲は低下傾向となり、当社の業績も影響を受けたものの、特にメディア情報事業における「エンジニア」マーケットの売上高が改善傾向を示し、前年同期比114.2%となりました。その他の事業においても、IT業界を中心に採用需要は回復基調を示したことにより、取引社数が増加し計画を上回って推移しました。
コスト面につきましては、今期は広告宣伝費を大幅に抑制する計画としておりましたが、売上高が計画を上回って推移したことから、当第3四半期累計期間において約1.5億円の追加投資を実施し、2021年4月・5月に、『type』『女の転職type』にて、初のテレビCMを実施いたしました。その他、当社が運営するWebメディア『エンジニアtype』にてエンジニア向けにオンラインカンファレンスを実施するなど、typeブランドのブランディングと登録者の獲得を強化することにより業績の回復を図りました。また、当第3四半期累計期間における経常利益については、前述の通り広告宣伝に投資を行ったものの想定以上に売上高が増加し、計画を上回る結果となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は、6,272,411千円、利益については、営業利益83,553千円、経常利益96,781千円、四半期純利益893,780千円となりました。
なお、参考情報として上記の業績に株式会社キャリアデザインITパートナーズの第2四半期までの業績を加えた場合の売上高は、8,927,499千円、利益については、営業利益284,860千円、経常利益303,975千円となりました。
<事業の種類別の業績>当社は人材サービス事業の単一セグメントでありセグメント情報の記載を省略しているため、事業の種類別に記載しております。
①メディア情報事業
メディア情報事業は、Web求人広告・適職フェア等の商品・サービスを展開しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。新規案件の開拓強化を進めたことにより「エンジニア」マーケットの売上高は好調に推移しており、「営業」、「女性」マーケットにおいても回復基調を示しております。マーケット別の売上高は「エンジニア」マーケット前年同期比14.2%増、「営業」マーケット同6.4%減、「女性」マーケット同6.6%減となりました。なお、集客面においては、スマートフォンアプリやAIを搭載した求人提案機能の改修・強化をはじめ、新たな集客施策を実施したことにより『type』『女の転職type』ともに登録者ならびに応募者獲得は計画通りに推移しております。また、広告宣伝費は大幅に削減する計画としておりましたが、想定よりも売上高が計画を上回って推移したことから、テレビCM等約1.5億円の追加投資を実施し、登録者の獲得を強化いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間におけるメディア情報事業の売上高は2,881,326千円となりました。
②人材紹介事業
人材紹介事業は、ご登録頂いた求職者の方に最適な求人案件をご紹介する登録型人材紹介を運営しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。「女性」マーケットにおきましては成約件数が伸び悩んだものの、「エンジニア」マーケットは回復傾向にあり、また「営業」マーケットの成約件数が堅調に推移いたしました。一方で、登録者獲得につきましては、引き続き競合他社との競争が激化しており、新規登録者はやや鈍化しておりますが、各種経路からの登録獲得を強化し、成約件数の増加を図って参ります。
以上の結果、当第3四半期累計期間における人材紹介事業の売上高は1,465,070千円となりました。
③新卒メディア事業
新卒メディア事業は、新卒者を対象とする就職イベント・情報誌等の商品・サービスを展開しております。
当第3四半期累計期間におきましては、取引社数が増加し、売上高は計画を上回る結果となりました。主に新規案件の開拓を強化したことと、2023年度卒業予定の学生を対象としたイベントの拡販が順調に推移し、取引社数が増加したことによるものです。イベントは引き続きオンラインでの開催をするとともに、求人企業の個社別の採用ニーズに合わせた個別セミナーの販売も順調に推移いたしました。
集客面におきましては、イベントをオンライン化したことにより、前期までは東京・関西での集客が中心となっておりましたが、全国での集客の強化につながり、好調に推移いたしました。また、新しい取組みとしてオンラインで開催した「女性×IT」をテーマに掲げたインターンシップイベントではIT・メーカー・コンサルなど、様々な業界でテクノロジーに強みを持つ企業にご参加いただき、集客は好調に推移いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における新卒メディア事業の売上高は397,637千円となりました。
④新卒紹介事業
新卒紹介事業は、ご登録頂いた学生の方に最適な新卒採用案件をご紹介する登録型新卒紹介を運営しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を大幅に上回る結果となりました。求人案件と登録者の獲得が順調に推移しており、2022年度卒業予定の学生についてはIT業界の案件を中心に成約件数が増加し、2023年度卒業予定の学生は就職活動が早期化の傾向を示しており、案件の開拓を強化したことにより成約件数が増加しました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における新卒紹介事業の売上高は111,650千円となりました。
⑤IT派遣事業
IT派遣事業は、当社にご登録頂いた登録者の中から、求人企業の採用ニーズに最適な人材を派遣する一般労働者派遣を運営しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。引き続き強みとする「エンジニア」マーケットを中心に案件獲得を強化したことにより、派遣スタッフの新規稼働人数が好調に推移いたしました。また、登録者獲得については引き続き各登録経路を強化したことにより、新規登録者は順調に推移いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間におけるIT派遣事業の売上高は1,416,726千円となりました。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は3,935,716千円となり、前事業年度末に比べ1,372,676千円増加いたしました。これは主に売掛金が835,982千円増加、現金及び預金が689,038千円増加し、その他が139,948千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第3四半期会計期間末における固定資産の残高は1,789,209千円となり、前事業年度末に比べ34,135千円増加いたしました。これは主に無形固定資産が104,678千円増加、有形固定資産が1,239千円増加、投資その他の資産が71,782千円減少したことによるものであります。
(流動負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は1,606,900千円となり、前事業年度末に比べ623,276千円増加いたしました。これは主に短期借入金が117,000千円増加、未払費用が407,545千円増加、その他が289,480千円増加、未払法人税等が16,688千円増加、賞与引当金が117,457千円減少、買掛金が1,727千円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は203,702千円となり、前事業年度末に比べ24,756千円増加いたしました。これは主に退職給付引当金が24,708千円増加し、資産除去債務が47千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は3,914,323千円となり、前事業年度末に比べ758,780千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が758,780千円増加したことによるものであります。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)重要な会計上の見積もり及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期累計期間において、当社の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支払する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当社は2021年4月1日付で当社の完全子会社である株式会社キャリアデザインITパートナーズを吸収合併(簡易合併・略式合併)したことに伴い、当第2四半期累計期間までは連結決算でありましたが、当第3四半期累計期間より非連結決算へ移行いたしました。前第3四半期連結累計期間において四半期連結財務諸表を作成しておりましたが、上記により当第3四半期累計期間より四半期連結財務諸表を作成していないため、比較分析は行っておりません。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間(2020年10月1日~2021年6月30日)における我が国経済は、2021年6月に発表された日銀短観では大企業・製造業の景況感は改善しているものの、米中貿易摩擦を背景とした海外経済の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染症の再拡大により依然として先行き不透明な状況が続いております。2021年5月の有効求人倍率は1.09倍と伸び率は前回調査から横ばいで推移しており、前述の景気の不透明さを受けて採用活動に対して慎重な姿勢を見せる企業は多いものの、一方でITエンジニアの案件を中心に採用を再開する企業も見られました。
このような状況において、当第3四半期累計期間における当社の売上高は、計画を大幅に上回る結果となりました。2021年4月25日に新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言が再発令されたことにより、企業の採用意欲は低下傾向となり、当社の業績も影響を受けたものの、特にメディア情報事業における「エンジニア」マーケットの売上高が改善傾向を示し、前年同期比114.2%となりました。その他の事業においても、IT業界を中心に採用需要は回復基調を示したことにより、取引社数が増加し計画を上回って推移しました。
コスト面につきましては、今期は広告宣伝費を大幅に抑制する計画としておりましたが、売上高が計画を上回って推移したことから、当第3四半期累計期間において約1.5億円の追加投資を実施し、2021年4月・5月に、『type』『女の転職type』にて、初のテレビCMを実施いたしました。その他、当社が運営するWebメディア『エンジニアtype』にてエンジニア向けにオンラインカンファレンスを実施するなど、typeブランドのブランディングと登録者の獲得を強化することにより業績の回復を図りました。また、当第3四半期累計期間における経常利益については、前述の通り広告宣伝に投資を行ったものの想定以上に売上高が増加し、計画を上回る結果となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は、6,272,411千円、利益については、営業利益83,553千円、経常利益96,781千円、四半期純利益893,780千円となりました。
なお、参考情報として上記の業績に株式会社キャリアデザインITパートナーズの第2四半期までの業績を加えた場合の売上高は、8,927,499千円、利益については、営業利益284,860千円、経常利益303,975千円となりました。
<事業の種類別の業績>当社は人材サービス事業の単一セグメントでありセグメント情報の記載を省略しているため、事業の種類別に記載しております。
①メディア情報事業
メディア情報事業は、Web求人広告・適職フェア等の商品・サービスを展開しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。新規案件の開拓強化を進めたことにより「エンジニア」マーケットの売上高は好調に推移しており、「営業」、「女性」マーケットにおいても回復基調を示しております。マーケット別の売上高は「エンジニア」マーケット前年同期比14.2%増、「営業」マーケット同6.4%減、「女性」マーケット同6.6%減となりました。なお、集客面においては、スマートフォンアプリやAIを搭載した求人提案機能の改修・強化をはじめ、新たな集客施策を実施したことにより『type』『女の転職type』ともに登録者ならびに応募者獲得は計画通りに推移しております。また、広告宣伝費は大幅に削減する計画としておりましたが、想定よりも売上高が計画を上回って推移したことから、テレビCM等約1.5億円の追加投資を実施し、登録者の獲得を強化いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間におけるメディア情報事業の売上高は2,881,326千円となりました。
②人材紹介事業
人材紹介事業は、ご登録頂いた求職者の方に最適な求人案件をご紹介する登録型人材紹介を運営しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。「女性」マーケットにおきましては成約件数が伸び悩んだものの、「エンジニア」マーケットは回復傾向にあり、また「営業」マーケットの成約件数が堅調に推移いたしました。一方で、登録者獲得につきましては、引き続き競合他社との競争が激化しており、新規登録者はやや鈍化しておりますが、各種経路からの登録獲得を強化し、成約件数の増加を図って参ります。
以上の結果、当第3四半期累計期間における人材紹介事業の売上高は1,465,070千円となりました。
③新卒メディア事業
新卒メディア事業は、新卒者を対象とする就職イベント・情報誌等の商品・サービスを展開しております。
当第3四半期累計期間におきましては、取引社数が増加し、売上高は計画を上回る結果となりました。主に新規案件の開拓を強化したことと、2023年度卒業予定の学生を対象としたイベントの拡販が順調に推移し、取引社数が増加したことによるものです。イベントは引き続きオンラインでの開催をするとともに、求人企業の個社別の採用ニーズに合わせた個別セミナーの販売も順調に推移いたしました。
集客面におきましては、イベントをオンライン化したことにより、前期までは東京・関西での集客が中心となっておりましたが、全国での集客の強化につながり、好調に推移いたしました。また、新しい取組みとしてオンラインで開催した「女性×IT」をテーマに掲げたインターンシップイベントではIT・メーカー・コンサルなど、様々な業界でテクノロジーに強みを持つ企業にご参加いただき、集客は好調に推移いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における新卒メディア事業の売上高は397,637千円となりました。
④新卒紹介事業
新卒紹介事業は、ご登録頂いた学生の方に最適な新卒採用案件をご紹介する登録型新卒紹介を運営しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を大幅に上回る結果となりました。求人案件と登録者の獲得が順調に推移しており、2022年度卒業予定の学生についてはIT業界の案件を中心に成約件数が増加し、2023年度卒業予定の学生は就職活動が早期化の傾向を示しており、案件の開拓を強化したことにより成約件数が増加しました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における新卒紹介事業の売上高は111,650千円となりました。
⑤IT派遣事業
IT派遣事業は、当社にご登録頂いた登録者の中から、求人企業の採用ニーズに最適な人材を派遣する一般労働者派遣を運営しております。
当第3四半期累計期間におきましては、売上高は計画を上回る結果となりました。引き続き強みとする「エンジニア」マーケットを中心に案件獲得を強化したことにより、派遣スタッフの新規稼働人数が好調に推移いたしました。また、登録者獲得については引き続き各登録経路を強化したことにより、新規登録者は順調に推移いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間におけるIT派遣事業の売上高は1,416,726千円となりました。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は3,935,716千円となり、前事業年度末に比べ1,372,676千円増加いたしました。これは主に売掛金が835,982千円増加、現金及び預金が689,038千円増加し、その他が139,948千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第3四半期会計期間末における固定資産の残高は1,789,209千円となり、前事業年度末に比べ34,135千円増加いたしました。これは主に無形固定資産が104,678千円増加、有形固定資産が1,239千円増加、投資その他の資産が71,782千円減少したことによるものであります。
(流動負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は1,606,900千円となり、前事業年度末に比べ623,276千円増加いたしました。これは主に短期借入金が117,000千円増加、未払費用が407,545千円増加、その他が289,480千円増加、未払法人税等が16,688千円増加、賞与引当金が117,457千円減少、買掛金が1,727千円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は203,702千円となり、前事業年度末に比べ24,756千円増加いたしました。これは主に退職給付引当金が24,708千円増加し、資産除去債務が47千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は3,914,323千円となり、前事業年度末に比べ758,780千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が758,780千円増加したことによるものであります。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)重要な会計上の見積もり及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期累計期間において、当社の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支払する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。