四半期報告書-第30期第1四半期(令和2年9月1日-令和2年11月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(自 2020年9月1日 至 2020年11月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済活動の抑制により、非常に厳しい状況となりました。感染拡大防止策と経済活動の両立が図られ、個人消費に一部持ち直しの動きがみられたものの、国内の感染者数が再度増加傾向になるなど、未だ感染収束の見通しは立っておらず、先行き不透明な状況が継続しております。
当社が属するカジュアルファッション業界におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛やインバウンド需要の消失、さらにテレワークの普及や生活環境の変化によるファッション衣料品需要への影響から、前連結会計年度より引き続き、非常に厳しい経営環境が継続しております。
このような状況の下、当社は引き続き、インターネット販売事業や本社機能においてはテレワークで業務を遂行するなどの対応をとってまいりました。インターネット販売事業においては、前連結会計年度から注力してきた流入強化施策の効果もあり、新規来訪客数は堅調に推移しております。一方でコロナ禍において起こっているファッションECサイトのサービス競争激化及び在庫処分を目的とした値引き競争過熱の影響もあり、既存客数は減少しており、当該事象への対応が急務となっております。当社スタッフによるSNSやオンライン接客を通じての発信により、当社ブランド、当社ECサイトの魅力をより一層伝えながら事業運営を進めております。店舗販売事業においては、当第1四半期連結累計期間において3店舗を新規出店致しました。新規出店戦略については、採算管理を徹底しながらも積極的に進めていく方針で、順調な進捗状況となっております。
期初からの販売動向につきましては、前年同四半期と比べると、比較的堅調に推移しておりましたが、前述の新型コロナウイルス感染者数再拡大の影響により、徐々に低調となり、特に11月の中旬から下旬にかけては実店舗では来客数が急速に落ち込み、さらに気温が平年より高く推移したことの影響も重なり、当第1四半期連結累計期間の販売は厳しい結果となりました。
このような状況もあり、業務効率化等でのコストダウンを並行して進めており、この危機を乗り切るため、全社員一丸となって業績回復に取り組んでおります。連結子会社ANAPラボ(旧ATLAB)については、従来のファッション事業とは異なる新規事業等も含めて引き続き事業拡大を目指しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,439百万円(前年同四半期比5.0%減)となりました。売上高が減少したことによる粗利益の減少の影響を受け、コストダウンは進めたものの、営業損失23百万円(前年同四半期は営業損失28百万円)、経常損失18百万円(前年同四半期は経常損失31百万円)となりました。また、インターネット販売事業のソフトウェアにおける減損損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失21百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失37百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(インターネット販売事業)
インターネット販売事業につきましては、前述したとおりファッションECサイトのサービス競争激化の影響もあり売上高が減少しております。そのような状況の中、業務効率化や人員の適正配置など事業効率を上げる取組みを進めております。
以上により、売上高は710百万円(前年同四半期比14.6%減)、セグメント利益は9百万円(前年同四半期比76.4%減)となりました。
(店舗販売事業)
店舗販売事業につきましては、前連結会計年度末より出店3店舗を行った結果、当第1四半期連結会計期間末における店舗数は32店舗になりました。売上高は既存店舗、新規出店店舗ともに好調に推移しており、新型コロナウイルス感染者数再拡大の影響はあったものの、前述の新規出店の影響により増加しております。
以上により、売上高は643百万円(前年同四半期比2.3%増)、セグメント利益は56百万円(前年同四半期比51.2%増)となりました。
(卸売販売事業)
卸売販売事業につきましては、既存の取引先に対する販売増加に伴い、売上高が増加しております。
以上により、売上高は71百万円(前年同四半期比74.0%増)、セグメント利益は0百万円(前年同四半期はセグメント損失2百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は2,049百万円となり、前連結会計年度末に比べ36百万円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金が38百万円、商品及び製品が84百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が61百万円、その他が24百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は777百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円増加いたしました。これは主に、有形固定資産が24百万円、投資その他の資産が38百万円それぞれ増加したことによるものです。
(繰延資産)
当第1四半期連結会計期間末における繰延資産の残高は0百万円となり、前連結会計年度末に比べ0百万円減少いたしました。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,166百万円となり、前連結会計年度末に比べ127百万円増加いたしました。これは主に、買掛金が10百万円、短期借入金が100百万円、その他が50百万円それぞれ増加した一方で、未払法人税等が18百万円、賞与引当金が18百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は332百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円増加いたしました。これは、退職給付に係る負債が3百万円、資産除去債務が6百万円それぞれ増加した一方で、その他が4百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は1,327百万円となり、前連結会計年度末に比べ35百万円減少いたしました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失計上に伴い利益剰余金が21百万円、配当金の支払により利益剰余金が13百万円それぞれ減少したことによるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(自 2020年9月1日 至 2020年11月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済活動の抑制により、非常に厳しい状況となりました。感染拡大防止策と経済活動の両立が図られ、個人消費に一部持ち直しの動きがみられたものの、国内の感染者数が再度増加傾向になるなど、未だ感染収束の見通しは立っておらず、先行き不透明な状況が継続しております。
当社が属するカジュアルファッション業界におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛やインバウンド需要の消失、さらにテレワークの普及や生活環境の変化によるファッション衣料品需要への影響から、前連結会計年度より引き続き、非常に厳しい経営環境が継続しております。
このような状況の下、当社は引き続き、インターネット販売事業や本社機能においてはテレワークで業務を遂行するなどの対応をとってまいりました。インターネット販売事業においては、前連結会計年度から注力してきた流入強化施策の効果もあり、新規来訪客数は堅調に推移しております。一方でコロナ禍において起こっているファッションECサイトのサービス競争激化及び在庫処分を目的とした値引き競争過熱の影響もあり、既存客数は減少しており、当該事象への対応が急務となっております。当社スタッフによるSNSやオンライン接客を通じての発信により、当社ブランド、当社ECサイトの魅力をより一層伝えながら事業運営を進めております。店舗販売事業においては、当第1四半期連結累計期間において3店舗を新規出店致しました。新規出店戦略については、採算管理を徹底しながらも積極的に進めていく方針で、順調な進捗状況となっております。
期初からの販売動向につきましては、前年同四半期と比べると、比較的堅調に推移しておりましたが、前述の新型コロナウイルス感染者数再拡大の影響により、徐々に低調となり、特に11月の中旬から下旬にかけては実店舗では来客数が急速に落ち込み、さらに気温が平年より高く推移したことの影響も重なり、当第1四半期連結累計期間の販売は厳しい結果となりました。
このような状況もあり、業務効率化等でのコストダウンを並行して進めており、この危機を乗り切るため、全社員一丸となって業績回復に取り組んでおります。連結子会社ANAPラボ(旧ATLAB)については、従来のファッション事業とは異なる新規事業等も含めて引き続き事業拡大を目指しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,439百万円(前年同四半期比5.0%減)となりました。売上高が減少したことによる粗利益の減少の影響を受け、コストダウンは進めたものの、営業損失23百万円(前年同四半期は営業損失28百万円)、経常損失18百万円(前年同四半期は経常損失31百万円)となりました。また、インターネット販売事業のソフトウェアにおける減損損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失21百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失37百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(インターネット販売事業)
インターネット販売事業につきましては、前述したとおりファッションECサイトのサービス競争激化の影響もあり売上高が減少しております。そのような状況の中、業務効率化や人員の適正配置など事業効率を上げる取組みを進めております。
以上により、売上高は710百万円(前年同四半期比14.6%減)、セグメント利益は9百万円(前年同四半期比76.4%減)となりました。
(店舗販売事業)
店舗販売事業につきましては、前連結会計年度末より出店3店舗を行った結果、当第1四半期連結会計期間末における店舗数は32店舗になりました。売上高は既存店舗、新規出店店舗ともに好調に推移しており、新型コロナウイルス感染者数再拡大の影響はあったものの、前述の新規出店の影響により増加しております。
以上により、売上高は643百万円(前年同四半期比2.3%増)、セグメント利益は56百万円(前年同四半期比51.2%増)となりました。
(卸売販売事業)
卸売販売事業につきましては、既存の取引先に対する販売増加に伴い、売上高が増加しております。
以上により、売上高は71百万円(前年同四半期比74.0%増)、セグメント利益は0百万円(前年同四半期はセグメント損失2百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は2,049百万円となり、前連結会計年度末に比べ36百万円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金が38百万円、商品及び製品が84百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が61百万円、その他が24百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は777百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円増加いたしました。これは主に、有形固定資産が24百万円、投資その他の資産が38百万円それぞれ増加したことによるものです。
(繰延資産)
当第1四半期連結会計期間末における繰延資産の残高は0百万円となり、前連結会計年度末に比べ0百万円減少いたしました。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,166百万円となり、前連結会計年度末に比べ127百万円増加いたしました。これは主に、買掛金が10百万円、短期借入金が100百万円、その他が50百万円それぞれ増加した一方で、未払法人税等が18百万円、賞与引当金が18百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は332百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円増加いたしました。これは、退職給付に係る負債が3百万円、資産除去債務が6百万円それぞれ増加した一方で、その他が4百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は1,327百万円となり、前連結会計年度末に比べ35百万円減少いたしました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失計上に伴い利益剰余金が21百万円、配当金の支払により利益剰余金が13百万円それぞれ減少したことによるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。