訂正有価証券報告書-第19期(2023/08/01-2024/07/31)

【提出】
2024/11/15 15:01
【資料】
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【項目】
104項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス5類への移行後、人流とインバウンドの活発化による経済正常化が進む中、ゆるやかな回復がみられました。しかしながら、資源・エネルギー価格の高騰などによる物価高、長引くウクライナやイスラエルの情勢不安等、多くの懸念材料により依然として先行き不透明な状況が続いております。
一方で、当社の事業に関連するインターネット広告の市場規模につきましては、2023年(1月~12月)の市場規模は前年比7.8%増と拡大しております。(注)
このような環境の下、当社は「公正な不動産投資市場を創造する」をビジョンとして、不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営してまいりました。
「楽待」では、有料会員サービス「楽待プレミアム」において不動産投資に関する質の高い記事及び動画を継続して発信し、不動産投資家への有益なコンテンツの提供を充実させ会員数の増加を図っております。また、高度なAIテクノロジーであるChatGPTを活用し、不動産会社が利用しやすい機能をリリースするなど営業強化における施策も行ってまいりました。さらに「不動産投資の楽待公式アプリ」の質を高めていくことで「楽待」の利用価値を向上させていると考えております。
これらの結果、当事業年度の営業収益は2,364,276千円(前期比13.0%増)となり、営業利益は1,060,857千円(前期比5.7%減)、経常利益は1,181,853千円(前期比5.0%増)、当期純利益は808,040千円(前期比6.3%増)となっております。また、当事業年度のページビュー(PV)数は148,920千PV(前期比7.4%増)、「楽待」ウェブサイト会員数は407千人(前期比13.9%増)、物件掲載数は71千件(前期比19.0%増)となっております。
(注)出典 株式会社電通「2023年 日本の広告費」
当社は不動産投資ポータルサイト事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
(営業収益)
当事業年度の営業収益は2,364,276千円となり、前事業年度に比べ271,186千円増加しました。これは主に楽待プレミアムの登録者増加並びに物件掲載サービス及び広告掲載サービスが増加したこと等によるものであります。
(営業利益)
当事業年度の営業費用は1,303,418千円となり、前事業年度に比べ335,721千円増加しました。これは主に業務委託費及び広告宣伝費が増加したこと等によるものであります。この結果、営業利益は1,060,857千円となりました。
(経常利益)
当事業年度の営業外収益は120,996千円となり、前事業年度に比べ120,025千円増加しました。これは主に有価証券利息及び為替差益が増加したこと等によるものであります。この結果、経常利益は1,181,853千円となりました。
(当期純利益)
当事業年度において、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は373,813千円となり、これらの結果、当期純利益は808,040千円となりました。
② 財政状況
(資産)
当事業年度末の資産合計は、6,158,639千円となり、前事業年度末と比較して746,265千円の増加となりました。これは主に現金及び預金が3,584,953千円減少したこと、及び売掛金が60,149千円、投資有価証券が4,165,473千円増加したこと等によるものです。
(負債)
当事業年度末の負債合計は、505,880千円となり、前事業年度末と比較して7,087千円の増加となりました。これは主に未払金が44,254千円、前受金が35,463千円増加したこと、及び未払法人税等が57,273千円減少したこと等によるものです。
(純資産)
当事業年度末の純資産合計は、5,652,759千円となり、前事業年度末と比較して739,178千円の増加となりました。これは繰越利益剰余金が656,626千円、その他有価証券評価差額金が78,484千円増加したこと等によるものです。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、1,221,431千円となり、前事業年度末と比較して3,558,737千円の減少となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって獲得した資金は、663,808千円となりました。これは主に、税引前当期純利益1,181,853千円を計上した一方で、法人税等の支払額432,681千円が生じたこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用した資金は、4,092,267千円となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出4,048,848千円が生じたこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用した資金は、150,111千円となりました。これは配当金の支払額150,111千円が生じたことによるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
A.生産実績
該当事項はありません。
B.受注実績
該当事項はありません。
C.販売実績
当社の販売実績は、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(収益認識関係)1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容
A.当社の経営成績について
当社の当事業年度の経営成績等は、営業収益が2,364,276千円、営業利益が1,060,857千円、経常利益が1,181,853千円、当期純利益が808,040千円となりました。この主な要因として、営業収益の楽待プレミアムの登録者増加、物件掲載サービス及び広告掲載サービスの増加、並びに人件費の増加があげられます。
B.当社の資本の財源及び資金の流動性について
当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」の記載のとおりであります。
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、営業費用に用いる運転資金は自己資金を基本としており、当事業年度末における金融機関からの借入金はありません。