訂正四半期報告書-第6期第3四半期(令和3年9月1日-令和3年11月30日)

【提出】
2022/01/28 13:44
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年3月1日~2021年11月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大に対して断続的に緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が繰返し発令されたことに伴い、行動制限や営業自粛など、経済活動の停滞が長期化する状況が継続しておりましたが、ワクチン接種の進捗により感染者数も低位で推移するなど、人流の戻りや経済活動の正常化が期待されている中で、世界各地で新たな変異株の感染が確認されるなど、依然として収束見通しは立たず経済へ及ぼす影響も不透明な状況が継続しております。
このような状況の中で、当社グループは、主力事業であるホームセンター店舗、ペット専門店の営業において、ソーシャルディスタンスの確保、手指消毒の完全実施、呼びかけ等の基本的な感染防止策を改めて徹底するとともに新型コロナワクチンの職域接種を実施するなど従業員とお客様の安全を確保したうえで、安心してお買い物をしていただける店舗環境作りに取組み、地域のお客様への生活インフラとして生活必需品の供給に継続して注力して参りました。また「新たな生活様式」の定着化、リモートワークの普及など消費者のライフスタイルの変容、非接触志向のオンラインを活用した買い物、キャッシュレス決済の利用など、消費者のデジタルシフトが加速する中で、商品ニーズ、消費行動の変化を迅速に捉え対応し、中期成長戦略で掲げる「商品力の向上」としてPB商品の拡大を進めるとともにグループ内での物流改革施策等、中期経営計画を着実に進めて参りました。
新規出店につきましては、当第3四半期連結累計期間において、ダイユーエイトはオフィス用品専門店1店舗(山形県)、自転車専門店1店舗(福島県)、ホームセンターバローはプロショップ(愛知県)、キャンプ用品専門店(岐阜県)、ペットショップ(神奈川県)をそれぞれ1店舗、合計3店舗、タイムは広島県にホームセンターを1店舗、アミーゴは岡山県、京都府、富山県、秋田県にそれぞれ1店舗(ペット専門店)、合計4店舗を開設しております。また、スクラップ&ビルドにより4店舗退店しております。これにより当第3四半期連結会計期間末の店舗数は281店舗となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の連結営業収益は、1千178億2千6百万円(前年同期比0.2%減)、連結営業利益は57億2千5百万円(同20.1%減)、連結経常利益は61億3千9百万円(同18.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は38億8千1百万円(同19.7%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[ダイユーエイト]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比で3.4%増加しましたが、来店客数が前年同期比で6.9%減少したことにより、既存店売上高は3.7%の減少となりました(2019年同期比3.4%増)
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、従来より重点的に品ぞろえ、サービス地域一番店を目指し取組んできた植物、園芸が第3四半期全体を通じて計画を上回る売上水準で推移しております。当期は2月に発生しました福島県沖地震の影響で木材、工具などを中心に家回りの補修特需が発生したこと、長期化するコロナ禍での巣ごもり需要により、観葉植物、花苗、家庭用除草関連用品等の売上が好調であったことに加えて夏場の猛暑の影響や、秋口には平均気温が前年比で落ち込むなどの季節ごとの天候与件も相まって、エアコン、扇風機、石油暖房、電気暖房等、季節家電商品の売上がそれぞれ好調に推移したことも第3四半期全体の売上高の底上げに寄与しております。しかしながら前年はコロナ特需の発生により客数を大きく伸ばし、生活衛生用品、家庭用品、収納用品、家電等を中心に売上指数が非常に大きかったため、当期は相対的に客数減少の反動が大きく前年同期比で既存店売上高は減収という結果となりました。
EC部門につきましては、コロナ禍のもとで非接触志向の高まりから市場規模も拡大しているなかで、新カテゴリーの導入と取扱い品目の増加、さらなるユーザーサービス機能を拡充させるために即日発送可能商品数を大幅に増加させたことにより前年同期比でEC取扱高を大きく伸ばすことができました。
利益面につきましては、PB商品の取扱いアイテム数の拡大と販売強化による収益率の改善に取組んでおり、今後さらなる商品開発のスピードを高めオリジナル商品の拡大に重点的に取組んで参ります。
コスト面につきましては、広告等の販売促進費の増加、キャッシュレス決済利用率の増加に伴う手数料負担の増加の影響により販売費及び一般管理費が前年同期比で増加しております。
これらの結果、ダイユーエイトにおけるセグメント営業収益は354億9千万円(前年同期比1.5%減)、セグメント利益(営業利益)は14億4千1百万円(前年同期比31.8%減)となりました。
[タイム]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比で2.8%増加しましたが、来店客数が前年同期比で7.8%減少したことにより、既存店売上高は5.3%減少となりました(2019年同期比1.8%増)
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向は、ホームセンタータイムの主要な出店エリアである中国、四国地方は天候与件もあり植物、園芸が計画を上回る売上水準で推移いたしました。また当第3四半期におきましては、殺虫剤・洗濯洗剤・住居洗剤も好調に推移したほか、季節商品に関しては例年と比較して10月第4週目から早めに気温が低下した影響により、電器暖房・石油暖房を中心に売上が出足好調に推移いたしました。しかしながら前年はコロナウイルス感染拡大の影響により生活衛生用品、日用品等の生活必需品や巣ごもり需要による木材塗料、工具金物といったDIY用品の売上が大きく伸長いたしましたが、当期は建築木材・作業資材の価格高騰もあり、既存店売上高は前年同期比で減収となりました。
販売費および一般管理費につきましては、作業に応じた人員の配置、残業時間の削減を実施した他、折込みチラシ回数や配布エリアの削減、ポイントセールの見直し、間接部門の経費削減を行うことで必要コストの圧縮に継続して取組んでおります。
これらの結果、タイムにおけるセグメント営業収益は120億6千7百万円(前年同期比0.9%減)、セグメント利益(営業利益)は2億4千8百万円(前年同期比52.7%減)となりました。セグメント利益の前年同期比減少の主な要因としましては、新店を開設したことに伴う出店一時費用の負担が増加したことによるものであります。
[ホームセンターバロー]
ホームセンター事業は、既存店ベースの客単価が前年同期比で4.3%増加しましたが、来店客数が前年同期比で7.5%減少したことにより、既存店売上高は3.6%減少となりました(2019年同期比2.5%増)
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、第3四半期全体を通して穏やかな天候が続いたこともあり花苗・野菜苗を中心に園芸関連商品や木材、建築資材が好調に推移しました。また、リフォーム部門は前期はコロナウイルス感染の影響により受注件数が落ち込んでおりましたが、当期に入って堅調に持ち直し、第3四半期売上高は前年同期比で大きく伸長いたしました。
新規出店としましては新業態となるキャンプギア用品に特化したアウトドア専門店「CAMP LINK(キャンプリンク)岐阜店」が10月22日にオープンしております。新たなPBブランドとして岐阜県の県鳥である“雷鳥”を意味する「ロックターミガン」を立ち上げ、マグカップ、焚き火台、シュラフなど品質、機能にこだわった商品を展開するとともに、岐阜県出身のYoutuber「さばいどる かほなん」氏に公式アンバサダーに就任頂き、イベントの開催など新たな情報発信に取組んで参りました。これら新たな取組みを行う一方で、前年はコロナ特需の影響が大きかった日用品部門、インテリアや家電製品などの季節商品の売上高が前年を下回ったこともあって当第3四半期の既存店売上高は減収という結果になりました。
EC部門においては、ECモール販促の見直しや仕入部門の強化を行い、荒利益率の改善を図って参りました。また、オリジナルセット商品の展開や、翌日お渡し対応商品の強化に取組んだ結果、EC部門全体の売上高が前年同期比で伸長している状況であります。
ペット事業におきましては、既存店ベースの売上高は6.3%増加となりました。当第3四半期は小動物、鳥、魚の生体販売と用品販売の強化に重点的に取り組むとともに各種イベントを開催し新規顧客の開拓と拡販に取組んで参りました。また、しつけ、ペット美容などのサービス機能の充実強化を実現したことにより前年と比較して荒利益率が改善しております。ペット専門店の新規出店としましては、神奈川県に「ペットフォレスト湘南茅ケ崎店」を10月29日オープンしております。新店の新たな取組みとしては犬猫生体の販売は行わず、地域の動物愛護センターと連携しペットの譲渡や譲受に関する情報交換やお客様に必要なペット情報を共有できる「たまごスペース」を店内正面に設置したこと、さらにコミュニスペース、レクチャールームを設置することで、お客様とのつながりを重視し、地域のペットライフのコミュニティスペースを目指す新たなペットショップのカタチに挑戦して参ります。
コスト面につきましては、キャッシュレス決済利用増加による手数料負担の増加、EC売上高増加にともなう配送費等の負担増加があった一方で、チラシ販促からWEB・SNSによる販促強化へのシフト、経費削減に取組んだことで計画内で推移しております。
これらの結果、ホームセンターバローにおけるセグメント営業収益は455億1千5百万円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益(営業利益)は22億5千5百万円(前年同期比24.8%減)となりました。
[アミーゴ]
ペットショップアミーゴは、既存店ベースで客単価が0.7%減少しましたが、来店客数が前年同期比で3.3%増加したことにより、既存店売上高は2.5%増加となりました(2019年同期比20.9%増)
当第3四半期連結累計期間につきましては、前期はコロナ禍における外出自粛により室内で飼育できるペット需要が高まったことで生体販売数が大きく伸長いたしましたが、当期は犬猫生体販売伸長率は前年同期と比較して下回っている状況であります。ウサギ、ハムスターなどのコンパクトアニマルについては依然として需要が高く生体、関連用品ともに堅調に推移しております。ペット用品につきましては季節物のペットウェアやベッド、クール商品、ペットシーツなどの消耗品関連、犬、猫のおやつなどの販売が好調であったほか、犬猫プレミアムフードも高い支持を受けており第3四半期通期の売上高の底上げに寄与しております。
当第3四半期は既存店5店舗の設備入替、店内レイアウトの変更など既存店活性化を目的として店舗改装を実施しており、改装店舗における売上高を前年同期比で伸長させることができました。
新規出店としましては、既存出店エリアである岡山県に岡南店、新規出店エリアとなる京都府アル・プラザ醍醐店、富山県内2店舗目となる高岡蓮華寺店、同じく秋田県内2店舗目となる横手店を開設しており、既存出店エリアのさらなるドミナント化の深耕と新規エリアの開拓を進めております。
これらの結果、アミーゴにおけるセグメント営業収益は180億4千1百万円(前年同期比7.9%増)、セグメント利益(営業利益)は14億9千9百万円(前年同期比14.1%増)となりました。
[その他]
セグメント営業収益は115億7千2百万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は11億1千6百万円(前年同期比53.1%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の財政状態としましては、総資産が810億6千4百万円、負債が531億6千3百万円、純資産は279億円となりました。以上の結果、自己資本比率は32.9%となりました。