四半期報告書-第4期第1四半期(平成31年3月1日-令和1年5月31日)

【提出】
2019/07/12 14:16
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年3月1日~2019年5月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得の改善を背景に緩やかな回復基調の景況感が見られたものの、消費税率の引き上げによる影響や長期化する米中貿易摩擦リスクの高まりから資本市場への影響が懸念されるなど、先行き不透明感が高まっている状況であります。
流通小売業におきましては、オーバーストア状態にあり、出店立地の確保が困難な状況の中で出店競争が激化しており、さらに少子高齢化、人口減少といった社会構造の変化から、市場規模の拡大が見込めない状況であるとともに、消費行動についても、EC市場をはじめとして消費者ニーズに応じた購買チャネルの選択肢も幅広く、企業にとって顧客の獲得競争もより一層厳しい経営環境となっております。
このような状況下、当社グループは、さらなる成長戦略実現に向け当第1四半期連結累計期間におきましても以下のとおり新規出店を行いました。
アミーゴペットワールドアミーゴ西条店(開店5月 広島県)

これにより当第1四半期連結会計期間末の店舗数は、251店舗となりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の連結営業収益は、317億2千3百万円(前年同期比51.9%増)、連結営業利益は10億1千6百万円(同28.5%増)、連結経常利益は10億8千7百万円(同25.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億2千1百万円(同10.6%増)となりました。
なお、2019年4月1日に実施した株式交換により株式会社ホームセンターバローが新たに連結子会社となったことにより、当第1四半期連結累計期間の経営成績には株式会社ホームセンターバローの2019年4月1日以降の数値が含まれております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[ダイユーエイト]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、来店客数が前年同期比で0.5%減少しましたが、客単価が前年同期比で1.3%増加したことにより、既存店売上高は0.7%の増加となりました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、期初の3月前半は天候に恵まれたこともあって、園芸、植物、農業資材等のホームニーズ商品やペット関連商品を中心として売れゆきが好調に推移しました。3月後半から4月にかけては低温降雨が続いたことにより、計画数値を下回る売上結果となりましたが、「新生活フェア」やパワーセールとして「アレンザホールディングス誕生祭」をはじめとした販促企画が一定の客数を確保したこと、また、大型連休前にキャンプ、バーベキュー等のレジャー用品の品揃え強化に重点的に取り組んでおり、レジャー関連商品の売上が伸長したこと、また、オンラインストアの売上が第1四半期を通じて好調に推移したことが既存店売上高の底上げに寄与しております。
販売費および一般管理費につきましては、前期においてホールディングスに開設したシェアードサービスセンターである事務センターにさらなる業務集約化を目指すこと、システム化の推進による業務効率化、経営統合により経費等の調達についても統合メリットを図っていくことなど、順次コスト面での取組みを開始しております。
これらの結果、ダイユーエイトにおけるセグメント営業収益は109億3千万円(前年同期比3.3%増)、セグメント利益(営業利益)は2億8千4百万円(前年同期比32.1%減)となりました。
[タイム]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、来店客数が前年同期比で0.3%減少しましたが、客単価が前年同期比で0.4%の増加したことにより、既存店売上高は0.1%増加となりました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向は、3月度は商号変更に伴い全週「タイム誕生祭」、4月度はホールディングス社名変更に伴い「アレンザホールディングス誕生祭」とパワーセールを実施し、日用品・化粧品等のハウスキーピング商品、サイクル・カー用品・レジャー用品等のエンジョイニーズ商品の売上高が前年同期比で伸長いたしました。一方で3月、4月については、平均気温が前年より低く日照時間が短い月となり農業薬品、農業肥料、用土を中心として農業資材、園芸、植物等のホームニーズ商品が低迷いたしました。そのような状況の中で、お客様に家族で楽しく過ごせるホームセンターへと進化するためにイベントによる“にぎわい”づくりや、幅広い年齢層のお客様に感動していただけるようなサービスを行っております。その他、他業態との差別化をすべくテーマ性のある売場構築に取組んでいるほか、アグリ生産部で生産し店舗にお届けしている「TIMES-FARM」ブランドの花苗、野菜苗等の一層の認知度の浸透を図っております。
これらの結果、タイムにおけるセグメント営業収益は39億4百万円(前年同期比1.0%減)、セグメント利益(営業利益)は5千2百万円(前年同期比74.0%減)となりました。
[アミーゴ]
ペットショップアミーゴは、既存店ベースで来店客数が前年同期比で2.0%増加し、客単価が前年同期比で3.5%増加したことにより、既存店売上高は5.6%増加となりました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、例年と比較して平均気温が低かったため、クール用品やウェア、ベッドなど主力である夏物商材の動き出しが遅い傾向にあります。一方でペットの健康や商品の素材・原材料にこだわるペットオーナー様が増加していることから、犬・猫のプレミアムフードやデンタルガムの需要が年々増加する傾向にあり、全体の売上高を押し上げる要因となっております。また、アクアリウム部門においては上半期がシーズンとなるメダカや金魚の展開を拡大し、特に昨年からブームが継続しているメダカのハイグレード品種等の販売好調が部門全体の売上に大きく寄与し、前年同期比4%の伸長をしております。第1四半期は既存店6店舗の改装に加え、5月30日に広島県東広島市に県内8店舗目となる「ペットワールドアミーゴ西条店」を新規出店し、さらなる中国地方のドミナント化を進めております。西条店のオープンセールには同県他店をご利用のビギナーからヘビーユーザーまで幅広い層の多くのお客様にご来店頂きました。
これらの結果、アミーゴにおけるセグメント営業収益は43億5千7百万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益(営業利益)は7千5百万円(前年同期比23.8%減)となりました。
[ホームセンターバロー]
ホームセンターバローは、既存店ベースの来店客数が前年同期比で0.2%増加し、客単価が前年同期比で3.1%増加したことにより、既存店売上高は3.3%増加となりました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、建築資材、工具・金物などの専門性の高い商材に加え、強化してきたタイヤ交換やリフォームなどのサービス部門も売上を伸ばし、客単価の上昇に寄与しました。また、5月に入って天候にも恵まれ、農業資材・苗、家電・アウトドア等の季節品の販売も好調に推移しました。ペットフォレストにおいては、フード・スナックが新商品を中心として好調に推移しました。また、接客向上による既存のお客様へのアプローチ強化に取り組んでおります。
販売面につきましては、2019年4月1日より販促企画「アレンザホールディングス誕生祭」を展開するとともに、アレンザグループのプライベートブランド商品を導入したことが、客数の増加に繋がりました。4月には、プロユース向けの資材や工具を豊富に揃えるPROsite(プロサイト)の2店舗目となる「PROsite名港店」(愛知県名古屋市港区)を業態変更によりオープンし、他店舗でも品揃えを改善するなど、建築資材、工具・金物の売上高が大幅に伸長する要因となっております。また、2019年2月に開設したネット販売専門の「eショップ店」も順次売上を伸ばしており、知名度の浸透とともに今後さらなる拡大を見込んでおります。
販売費および一般管理費につきましては、PROsite名港店の改装費用負担などがあったものの、営業時間の見直しや業務効率化などの経費削減活動に取り組むことにより、経費の削減を進めております。
これらの結果、ホームセンターバローにおけるセグメント営業収益は103億7百万円、セグメント利益(営業利益)は5億5千2百万円となりました。なお、ホームセンターバローは当第1四半期連結累計期間より連結子会社となっているため、前年同期比は記載しておりません。
[その他]
セグメント営業収益は33億3千3百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益(営業利益)は8千9百万円(前年同期比9.6%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の財政状態としましては、総資産が746億3百万円、負債が546億8千4百万円、純資産は199億1千8百万円となりました。以上の結果、自己資本比率は25.2%となりました。