四半期報告書-第7期第2四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。この結果、前第2四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、以下の経営成績に関する説明において増減額及び前年同四半期比(%)を記載せず説明しております。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年8月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症は重症者数が減少に転じる等落ち着きを見せているものの、ウクライナ情勢も収束が見えない中、日米金利差を起因とした急激な円安、原材料やエネルギー価格及び物流コストの高騰を背景とした物価上昇が加速しており、個人所得の伸び悩みもあって消費マインドは慎重姿勢が見られます。小売業界におきましても、高齢化・人口減少に加え消費者の節約志向も強まる中、他業態との販売競争も激化しており先行きは一層不透明感を増した期間となりました。
このような状況の中、当社グループは、主力事業であるホームセンター店舗、ペット専門店の営業において、”withコロナ”を前提とした環境変化に対応するため、引き続き新型コロナ感染症の防止策を徹底し、従業員とお客様の安全を確保したうえで、安心してお買い物をしていただける店舗環境作りに取組みました。加えて、昨今頻発する震災被害に対しても、地域のお客様の生活を支える「社会インフラ」として生活必需品の安定供給に継続して注力してまいりました。
また、「新たな生活様式」の定着化によるライフスタイルの変容、非接触志向のオンラインを活用した購買、キャッシュレス決済の進捗等消費者のデジタルシフトが加速する中で、商品ニーズ、消費行動の変化を迅速に捉え対応するとともに、「商品力の向上」としてPB商品の販売拡大、オリジナル商品開発による差別化を進め、お客様にご支持いただける店舗づくりを進めております。
新規出店につきましては、当第2四半期連結累計期間において、タイムは岡山県にホームセンターを1店舗開設いたしました。アミーゴは愛知県に1店舗(ペット専門店)を開設しております。ジョーカーは、東京都に1店舗(ペット専門店)開設しましたが、スクラップ&ビルドにより1店舗退店しております。ホームセンターバローは1店舗退店いたしました。これにより当第2四半期連結会計期間末の店舗数は285店舗となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の連結営業収益は、750億6千万円(前年同四半期796億3千4百万円)、連結営業利益は34億9千5百万円(前年同四半期42億3千7百万円)、連結経常利益は37億2千3百万円(前年同四半期45億4百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億8百万円(前年同四半期29億8百万円)となりました。第1四半期連結会計期間の期首より収益認識会計基準等を適用しておりますが、その影響として、営業収益は45億4千万円減少、営業利益は5千3百万円増加、経常利益は2百万円増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は0百万円増加しております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[ダイユーエイト]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比3.2%増加しましたが、来店客数が前年同期比で3.2%減少したことにより、既存店売上高は0.1%の減少とほぼ前年並みの売上となりました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、期間を通して天候が安定せず寒暖差も大きな日が多かったことから季節商品の売場作りが難しい期間となりました。春先は、品ぞろえ強化に取組んできた植物、園芸が低温の影響を受け苦戦しましたが、後半になって気温の上昇とともに需要が回復し、除草剤・肥料等の園芸・農業資材等と共に売上が伸長いたしました。2022年3月16日に発生しました震度6弱の福島県沖地震の影響で補修・防災商品等の特需が発生し、作業資材、木材塗料等の売上が前年同期比で増加しております。また、夏場は、6月後半の猛暑により扇風機・エアコン等の家電製品が売上を牽引いたしました。一方で8月のお盆商戦は天候に恵まれず、キャンプ用品等のアウトドア用品を始めとして夏物需要が低迷し季節商品を中心に前年比で売上が伸び悩みましたが、注力している切花は大きく売上を伸ばしたほか、除草剤・殺虫剤等も好調に推移しました。
EC部門につきましては、コロナ禍のもとで非接触志向の高まりから市場規模も拡大しているなかで、EC取扱い品目の増加と、さらなるユーザーサービス機能を拡充させるために即日発送可能商品数を大幅に増加させたことにより前年同期比で取扱高を大きく伸ばすことができました。
利益面につきましては、PB商品の取扱いアイテム数の拡大と販売強化による収益率の改善に取組んでおり、今後さらなる商品開発のスピードを高めると共にオリジナル商品の拡大に重点的に取組んでまいります。
販売費及び一般管理費につきましては、電気料・物流コストの高騰、キャッシュレス決済手数料の負担増加の影響により販売費及び一般管理費が前年より増加しております。
これらの結果、ダイユーエイトにおけるセグメント営業収益は237億6千1百万円(前年同四半期244億1千8百万円)、セグメント利益(営業利益)は11億7千万円(前年同四半期11億4千4百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は10億3千7百万円減少し、セグメント営業利益は3百万円増加しております。
[タイム]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比で2.3%の増加しましたが、来店客数が前年同期比で6.2%減少したことから、既存店売上高は4.1%減少いたしました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向は、3月~5月は天候に恵まれ、用土・肥料・ガーデン用品を中心に園芸用品が伸長し、酒類については家飲み需要の定着化によりビール・ウイスキーが好調に推移しました。6月~8月は、天候に左右されながらも農業肥料、農業薬品、農業機材、収穫用品等の農業資材が好調となりました。3年ぶりに「行動制限」がなかったお盆休みは、帰省によりお盆向けの切花が伸長した他、扇風機や冷風扇等の冷房用品が好調に推移しました。また、自転車におきましては、スポーツ・レジャーとしてライフスタイルに取り入れる人が増えつつあり、引き続き電動アシスト自転車が売上を牽引しております。一方、前年は新型コロナウイルスの影響により、収納用品・床材等の一時的な販売数増加、住まいのメンテナンス需要により木材・塗料等のDIY商品、在宅勤務や外出自粛によりキッチン・器具・調理用品等の家庭用品が好調に推移しておりましたが、今期は需要が例年以下に減少していることから、売上高は低迷しております。
販売費及び一般管理費につきましては、作業に応じた人員の配置、残業時間の削減を実施した他、折込みチラシ回数の削減、レギュラーポイントセールの見直し、間接部門の経費削減を行うことで必要コストの圧縮を継続しております。
これらの結果、タイムにおけるセグメント営業収益は83億3千万円(前年同四半期82億3千5百万円)、セグメント利益(営業利益)は9千3百万円(前年同四半期2億4千9百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は9千4百万円減少し、セグメント営業利益は4百万円増加しております。
[ホームセンターバロー]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比で4.9%増加しましたが、来店客数が前年同期比で6.4%減少したことにより、既存店売上高は1.9%の減少となりました。
商品別販売動向につきましては、春先は、花苗、野菜苗を中心に園芸関連につきましては堅調に推移いたしましたが、6月末に梅雨明けしたものの7月は週末に雨が集中したことや、前期の新型コロナウイルス対策需要の反動から前年比減収となりました。一方、専門性強化に取り組んでいる農園芸機械や、タイヤ販売・サービス、需要が戻りつつあるリフォーム・エクステリアは好調に推移いたしました。また、お盆におきましては鮮度を重視して取り組んでいる切花が好評で前年を上回る実績となりました。資材・工具金物専門店「プロサイト」におきましては、SNS発信によりお客様とのつながりを高め、お客様の声から品揃えを強化する取り組みを続けており、前年を上回る実績を続けております。PB商品につきましては、取扱商品の拡大、売場展開強化を行い構成比が上がってきております。
販促におきましては、デジタル販促へのシフトを進めております。「ルビット」アプリ会員様販促を中心に取り組んでおり、会員様販促やイベント、バローグループ共同販促の展開により相乗効果を出しております。
EC事業におきましては、売上は大きく前年を上回る実績で推移しております。ホームセンター商材である工具、金物の強化を実施しており、品揃えを充実し、更により早くお届けできるよう物流の改善をいたしました。また、売れ筋商品を集中的に販売することで、仕入れ交渉を行い利益率の改善にも取り組んでおります。
ペット事業におきましては、巣籠り需要の反動から減収となりました。PB商品の開発を強化しており、新たに展開した犬スナックは、計画を上回る実績で推移しております。7月には初めての取り組みとして「大昆虫展」イベントを実施いたしました。お客様が昆虫に触れ合う場を提供し、飼育に関する知識・情報発信を行い、夏休みのお子様の思い出作りにとご家族でご来店を頂きました。
コスト面につきましては、水道光熱費の上昇がありますが、全体で経費削減に取り組み、計画内での推移をしております。
これらの結果、ホームセンターバローにおけるセグメント営業収益は285億4千1百万円(前年同四半期306億1千4百万円)、セグメント利益(営業利益)は13億1千5百万円(前年同四半期16億4千1百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は14億9千万円減少し、セグメント営業利益は4千7百万円増加しております。
[アミーゴ]
ペットワールドアミーゴは、既存店ベースで、来店客数が前年同期比で1.7%減少、客単価が前年同期比で2.2%減少したことにより、既存店売上高は3.9%減少となりました。
コロナ禍における様々な自粛や行動制限が縮小傾向となり、お客様の動向には変化が見られます。2年間見られたペット需要の増加は落ち着き、生体の販売頭数には鈍化が見られ、売上高が前年同期を下回っております。その他のカテゴリーにおける第2四半期の商品別販売動向につきましては、犬・猫のおやつ、プレミアムフード、小動物のフード等が好調に推移しております。また、外出・旅行等の需要拡大により、コロナ禍に著しく落ち込んでいたペットホテルサービスは回復しております。
今期は販売活性化策として什器レイアウトの変更、店舗設備の入替など既存店4店舗の改装を計画しており、第2四半期までに3店舗実施しました。改装店舗における来店客数、売上高ともに前年並みに好調に推移していることから引き続き効果を検証してまいります。
販売費及び一般管理費につきましては、売場改善を目的とした生体管理設備への投資、動物愛護法改正に対応する設備投資コストが増加傾向ですが、健全な生体管理の維持を目的に必要不可欠な投資として実施しております。また、著しい電気料の高騰がコストアップの大きな要因となっております。
これらの結果、アミーゴにおけるセグメント営業収益は102億6千万円(前年同四半期119億8千4百万円)、セグメント利益(営業利益)は8億1千5百万円(前年同四半期10億2千5百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は17億3千8百万円減少し、セグメント営業利益は2百万円減少しております。
[その他]
セグメント営業収益は97億3千4百万円(前年同四半期78億3千6百万円)、セグメント利益(営業利益)は22億8百万円(前年同四半期9億7千6百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は1億7千9百万円減少し、セグメント営業利益には影響しておりません。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の財政状態としましては、総資産が812億5千万円、負債が516億円、純資産は296億5千万円となりました。以上の結果、自己資本比率は35.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億1千2百万円増加し、48億4千1百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は38億6千5百万円(前年同四半期は35億6千5百万円の資金の使用)となりました。この主な要因は、税金等調整前四半期純利益33億5千2百万円、減価償却費14億1千4百万円、仕入債務の増加5億4千3百万円等により資金が得られましたが、売上債権の増加4億9千9百万円、棚卸資産の増加7億8千1百万円、法人税等の支払額6億8千3百万円等に資金が使用されたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は22億5千7百万円(前年同四半期は20億3千6百万円の資金の使用)となりました。この主な要因は、貸付金の回収による収入により107億1千2百万円資金が得られた一方、有形固定資産の取得による支出19億8千7百万円、貸付による支出107億5百万円等に資金が使用されたことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は9億9千4百万円(前年同四半期は15億8百万円の資金の獲得)となりました。この主な要因は、短期借入金の増加14億4千6百万円、長期借入れによる収入10億円により資金が得られた一方、長期借入金の返済による支出24億3千1百万円、配当金の支払額5億4千3百万円等により資金が使用されたことによるものです。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年8月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症は重症者数が減少に転じる等落ち着きを見せているものの、ウクライナ情勢も収束が見えない中、日米金利差を起因とした急激な円安、原材料やエネルギー価格及び物流コストの高騰を背景とした物価上昇が加速しており、個人所得の伸び悩みもあって消費マインドは慎重姿勢が見られます。小売業界におきましても、高齢化・人口減少に加え消費者の節約志向も強まる中、他業態との販売競争も激化しており先行きは一層不透明感を増した期間となりました。
このような状況の中、当社グループは、主力事業であるホームセンター店舗、ペット専門店の営業において、”withコロナ”を前提とした環境変化に対応するため、引き続き新型コロナ感染症の防止策を徹底し、従業員とお客様の安全を確保したうえで、安心してお買い物をしていただける店舗環境作りに取組みました。加えて、昨今頻発する震災被害に対しても、地域のお客様の生活を支える「社会インフラ」として生活必需品の安定供給に継続して注力してまいりました。
また、「新たな生活様式」の定着化によるライフスタイルの変容、非接触志向のオンラインを活用した購買、キャッシュレス決済の進捗等消費者のデジタルシフトが加速する中で、商品ニーズ、消費行動の変化を迅速に捉え対応するとともに、「商品力の向上」としてPB商品の販売拡大、オリジナル商品開発による差別化を進め、お客様にご支持いただける店舗づくりを進めております。
新規出店につきましては、当第2四半期連結累計期間において、タイムは岡山県にホームセンターを1店舗開設いたしました。アミーゴは愛知県に1店舗(ペット専門店)を開設しております。ジョーカーは、東京都に1店舗(ペット専門店)開設しましたが、スクラップ&ビルドにより1店舗退店しております。ホームセンターバローは1店舗退店いたしました。これにより当第2四半期連結会計期間末の店舗数は285店舗となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の連結営業収益は、750億6千万円(前年同四半期796億3千4百万円)、連結営業利益は34億9千5百万円(前年同四半期42億3千7百万円)、連結経常利益は37億2千3百万円(前年同四半期45億4百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億8百万円(前年同四半期29億8百万円)となりました。第1四半期連結会計期間の期首より収益認識会計基準等を適用しておりますが、その影響として、営業収益は45億4千万円減少、営業利益は5千3百万円増加、経常利益は2百万円増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は0百万円増加しております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[ダイユーエイト]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比3.2%増加しましたが、来店客数が前年同期比で3.2%減少したことにより、既存店売上高は0.1%の減少とほぼ前年並みの売上となりました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向につきましては、期間を通して天候が安定せず寒暖差も大きな日が多かったことから季節商品の売場作りが難しい期間となりました。春先は、品ぞろえ強化に取組んできた植物、園芸が低温の影響を受け苦戦しましたが、後半になって気温の上昇とともに需要が回復し、除草剤・肥料等の園芸・農業資材等と共に売上が伸長いたしました。2022年3月16日に発生しました震度6弱の福島県沖地震の影響で補修・防災商品等の特需が発生し、作業資材、木材塗料等の売上が前年同期比で増加しております。また、夏場は、6月後半の猛暑により扇風機・エアコン等の家電製品が売上を牽引いたしました。一方で8月のお盆商戦は天候に恵まれず、キャンプ用品等のアウトドア用品を始めとして夏物需要が低迷し季節商品を中心に前年比で売上が伸び悩みましたが、注力している切花は大きく売上を伸ばしたほか、除草剤・殺虫剤等も好調に推移しました。
EC部門につきましては、コロナ禍のもとで非接触志向の高まりから市場規模も拡大しているなかで、EC取扱い品目の増加と、さらなるユーザーサービス機能を拡充させるために即日発送可能商品数を大幅に増加させたことにより前年同期比で取扱高を大きく伸ばすことができました。
利益面につきましては、PB商品の取扱いアイテム数の拡大と販売強化による収益率の改善に取組んでおり、今後さらなる商品開発のスピードを高めると共にオリジナル商品の拡大に重点的に取組んでまいります。
販売費及び一般管理費につきましては、電気料・物流コストの高騰、キャッシュレス決済手数料の負担増加の影響により販売費及び一般管理費が前年より増加しております。
これらの結果、ダイユーエイトにおけるセグメント営業収益は237億6千1百万円(前年同四半期244億1千8百万円)、セグメント利益(営業利益)は11億7千万円(前年同四半期11億4千4百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は10億3千7百万円減少し、セグメント営業利益は3百万円増加しております。
[タイム]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比で2.3%の増加しましたが、来店客数が前年同期比で6.2%減少したことから、既存店売上高は4.1%減少いたしました。
売上高における既存店ベースでの商品別販売動向は、3月~5月は天候に恵まれ、用土・肥料・ガーデン用品を中心に園芸用品が伸長し、酒類については家飲み需要の定着化によりビール・ウイスキーが好調に推移しました。6月~8月は、天候に左右されながらも農業肥料、農業薬品、農業機材、収穫用品等の農業資材が好調となりました。3年ぶりに「行動制限」がなかったお盆休みは、帰省によりお盆向けの切花が伸長した他、扇風機や冷風扇等の冷房用品が好調に推移しました。また、自転車におきましては、スポーツ・レジャーとしてライフスタイルに取り入れる人が増えつつあり、引き続き電動アシスト自転車が売上を牽引しております。一方、前年は新型コロナウイルスの影響により、収納用品・床材等の一時的な販売数増加、住まいのメンテナンス需要により木材・塗料等のDIY商品、在宅勤務や外出自粛によりキッチン・器具・調理用品等の家庭用品が好調に推移しておりましたが、今期は需要が例年以下に減少していることから、売上高は低迷しております。
販売費及び一般管理費につきましては、作業に応じた人員の配置、残業時間の削減を実施した他、折込みチラシ回数の削減、レギュラーポイントセールの見直し、間接部門の経費削減を行うことで必要コストの圧縮を継続しております。
これらの結果、タイムにおけるセグメント営業収益は83億3千万円(前年同四半期82億3千5百万円)、セグメント利益(営業利益)は9千3百万円(前年同四半期2億4千9百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は9千4百万円減少し、セグメント営業利益は4百万円増加しております。
[ホームセンターバロー]
ホームセンター事業は、既存店ベースで、客単価が前年同期比で4.9%増加しましたが、来店客数が前年同期比で6.4%減少したことにより、既存店売上高は1.9%の減少となりました。
商品別販売動向につきましては、春先は、花苗、野菜苗を中心に園芸関連につきましては堅調に推移いたしましたが、6月末に梅雨明けしたものの7月は週末に雨が集中したことや、前期の新型コロナウイルス対策需要の反動から前年比減収となりました。一方、専門性強化に取り組んでいる農園芸機械や、タイヤ販売・サービス、需要が戻りつつあるリフォーム・エクステリアは好調に推移いたしました。また、お盆におきましては鮮度を重視して取り組んでいる切花が好評で前年を上回る実績となりました。資材・工具金物専門店「プロサイト」におきましては、SNS発信によりお客様とのつながりを高め、お客様の声から品揃えを強化する取り組みを続けており、前年を上回る実績を続けております。PB商品につきましては、取扱商品の拡大、売場展開強化を行い構成比が上がってきております。
販促におきましては、デジタル販促へのシフトを進めております。「ルビット」アプリ会員様販促を中心に取り組んでおり、会員様販促やイベント、バローグループ共同販促の展開により相乗効果を出しております。
EC事業におきましては、売上は大きく前年を上回る実績で推移しております。ホームセンター商材である工具、金物の強化を実施しており、品揃えを充実し、更により早くお届けできるよう物流の改善をいたしました。また、売れ筋商品を集中的に販売することで、仕入れ交渉を行い利益率の改善にも取り組んでおります。
ペット事業におきましては、巣籠り需要の反動から減収となりました。PB商品の開発を強化しており、新たに展開した犬スナックは、計画を上回る実績で推移しております。7月には初めての取り組みとして「大昆虫展」イベントを実施いたしました。お客様が昆虫に触れ合う場を提供し、飼育に関する知識・情報発信を行い、夏休みのお子様の思い出作りにとご家族でご来店を頂きました。
コスト面につきましては、水道光熱費の上昇がありますが、全体で経費削減に取り組み、計画内での推移をしております。
これらの結果、ホームセンターバローにおけるセグメント営業収益は285億4千1百万円(前年同四半期306億1千4百万円)、セグメント利益(営業利益)は13億1千5百万円(前年同四半期16億4千1百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は14億9千万円減少し、セグメント営業利益は4千7百万円増加しております。
[アミーゴ]
ペットワールドアミーゴは、既存店ベースで、来店客数が前年同期比で1.7%減少、客単価が前年同期比で2.2%減少したことにより、既存店売上高は3.9%減少となりました。
コロナ禍における様々な自粛や行動制限が縮小傾向となり、お客様の動向には変化が見られます。2年間見られたペット需要の増加は落ち着き、生体の販売頭数には鈍化が見られ、売上高が前年同期を下回っております。その他のカテゴリーにおける第2四半期の商品別販売動向につきましては、犬・猫のおやつ、プレミアムフード、小動物のフード等が好調に推移しております。また、外出・旅行等の需要拡大により、コロナ禍に著しく落ち込んでいたペットホテルサービスは回復しております。
今期は販売活性化策として什器レイアウトの変更、店舗設備の入替など既存店4店舗の改装を計画しており、第2四半期までに3店舗実施しました。改装店舗における来店客数、売上高ともに前年並みに好調に推移していることから引き続き効果を検証してまいります。
販売費及び一般管理費につきましては、売場改善を目的とした生体管理設備への投資、動物愛護法改正に対応する設備投資コストが増加傾向ですが、健全な生体管理の維持を目的に必要不可欠な投資として実施しております。また、著しい電気料の高騰がコストアップの大きな要因となっております。
これらの結果、アミーゴにおけるセグメント営業収益は102億6千万円(前年同四半期119億8千4百万円)、セグメント利益(営業利益)は8億1千5百万円(前年同四半期10億2千5百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は17億3千8百万円減少し、セグメント営業利益は2百万円減少しております。
[その他]
セグメント営業収益は97億3千4百万円(前年同四半期78億3千6百万円)、セグメント利益(営業利益)は22億8百万円(前年同四半期9億7千6百万円)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用による影響として、セグメント営業収益は1億7千9百万円減少し、セグメント営業利益には影響しておりません。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の財政状態としましては、総資産が812億5千万円、負債が516億円、純資産は296億5千万円となりました。以上の結果、自己資本比率は35.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億1千2百万円増加し、48億4千1百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は38億6千5百万円(前年同四半期は35億6千5百万円の資金の使用)となりました。この主な要因は、税金等調整前四半期純利益33億5千2百万円、減価償却費14億1千4百万円、仕入債務の増加5億4千3百万円等により資金が得られましたが、売上債権の増加4億9千9百万円、棚卸資産の増加7億8千1百万円、法人税等の支払額6億8千3百万円等に資金が使用されたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は22億5千7百万円(前年同四半期は20億3千6百万円の資金の使用)となりました。この主な要因は、貸付金の回収による収入により107億1千2百万円資金が得られた一方、有形固定資産の取得による支出19億8千7百万円、貸付による支出107億5百万円等に資金が使用されたことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は9億9千4百万円(前年同四半期は15億8百万円の資金の獲得)となりました。この主な要因は、短期借入金の増加14億4千6百万円、長期借入れによる収入10億円により資金が得られた一方、長期借入金の返済による支出24億3千1百万円、配当金の支払額5億4千3百万円等により資金が使用されたことによるものです。