四半期報告書-第64期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/14 15:08
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国においては、雇用情勢が堅調に推移し、景気の拡大が継続しているものの、個人消費の伸び悩みや米中貿易摩擦により設備投資が減速するなど景気の下押し要因も強まり始め、力強さに欠ける状況にあります。欧州では、米中貿易摩擦等による外需の落ち込みが内需にまで波及しつつあり、英国のEU離脱交渉等も影響し、全体的に減速感を強めています。中国においては、米中貿易摩擦の長期化により、経済成長は鈍化傾向にあります。足元での景気対策による底入れ感は見られるものの、持続性に関しては未だ不透明な状況であります。
わが国経済では、所得環境の改善により、景気は緩やかな回復基調にありましたが、相次ぐ自然災害や、消費税増税の影響、米中貿易摩擦の拡大等が景気の下振れリスクとして懸念されています。
当社グループの主要な取引先であるアパレル業界におきましては、販売チャネルの多様化、低価格志向・選別消費の傾向が続き、消費税増税や天候不順等による消費マインドの低下もマイナス要因となり、総じて厳しい環境下にあります。
このような状況の中、当社グループでは、インナーウェアや生地加工で売上高が減少しましたが、特定の大手SPA向けのカジュアルウェアで当第3四半期連結会計期間の受注が回復傾向となり、売上高、利益ともに改善が見られました。
生産の状況といたしましては、当第3四半期連結会計期間において、受注の急増に応えるべく、効率的な生産に努めました。また更なる生産体制の強化と効率化を目的とした新設備の導入を進める等、生産性の向上とコストダウンに注力しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は420億64百万円(前年同期比12.7%減)、営業利益は25億28百万円(同22.4%減)、経常利益は26億59百万円(同16.0%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前第3四半期連結累計期間に特別損失として計上した解約違約金2億69百万円等の剥落により、18億44百万円(同21.8%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べて6億65百万円増加し、450億円となりました。主な要因としては、原材料及び貯蔵品の減少15億20百万円等があったものの、仕掛品の増加14億13百万円、商品及び製品の増加6億54百万円、無形固定資産の増加2億15百万円等があったことによるものです。
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて41百万円減少し、192億76百万円となりました。主な要因としては、短期借入金の増加7億38百万円、長期借入金の増加6億43百万円等があったものの、支払手形及び買掛金の減少8億78百万円、未払法人税等の減少5億79百万円等があったことによるものです。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ7億6百万円増加し、257億24百万円となりました。主な要因としては、配当金の支払4億99百万円、為替換算調整勘定の減少6億63百万円等があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加18億44百万円等があったことによるものです。
(2) 研究開発活動
該当事項はありません。