四半期報告書-第30期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/12 15:28
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間における国内経済の状況は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、世界各国の経済
活動が制限された結果、サービス業などのインバウンド需要や輸出の大幅な減少により、内外需要ともに大きく
落ち込みました。緊急事態宣言解除後の経済活動には段階的に再開の動きは見られるものの、雇用環境は急激に
悪化し、外出自粛や営業自粛の要請等により個人消費は軟調に推移しており、企業は設備投資に慎重な姿勢を示
すなど景気の先行きには不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、当社が属する情報サービス産業においては、企業による新型コロナウイルス感染拡大
抑止策となるテレワーク制度の導入が進み、「リモートアクセス環境の構築」、「コミュニケーションツールの
導入」などに伴うネットワーク、インフラ・セキュリティの増強や整備、電子契約等のオンラインツールの需要
が増加しました。一方、感染症の拡大や蔓延の長期化による景気への先行き不安から、企業の開発プロジェクト
の凍結や見送りなど、業務委託やシステムエンジニアリングサービスへの影響も少なくない状況となっておりま
す。
このような環境下、当社のシステム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業は主力とする事業領域にお
いて概ね堅調な推移を見せましたが、案件の一時中断による待機要員の発生や、間接部門の体制強化に伴う人件費の増加により当第2四半期累計期間の経営成績において、売上高は2,102,084千円(前年同四半期比3.4%増)に、営業利益は114,976千円(同14.1%減)、経常利益は112,135千円(同14.1%減)、四半期純利益は75,563千円(同14.6%減)となりました。
当社は、システム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の状況
① 資産の部
当第2四半期会計期間末の流動資産は2,230,526千円であり、前事業年度末に比べ134,773千円減少しました。主な要因は、仕掛品が15,566千円増加した一方、現金及び預金が25,553千円、売掛金が113,684千円減少したことによるものであります。
当第2四半期会計期間末の固定資産は264,602千円であり、前事業年度末に比べ13,921千円増加しました。主な要因は、敷金が3,203千円、繰延税金資産が5,374千円増加したことによるものであります。
② 負債の部
当第2四半期会計期間末の流動負債は734,413千円であり、前事業年度末に比べ113,871千円減少しました。主な要因は、買掛金が80,960千円、未払金が16,419千円、未払法人税等が14,653千円減少したことによるものであります。
当第2四半期会計期間末の固定負債は346,031千円であり、前事業年度末に比べ56,344千円減少しました。主な要因は、退職給付引当金が5,295千円増加した一方、長期借入金が60,110千円減少したことによるものであります。
③ 純資産の部
当第2四半期会計期間末の純資産は1,414,684千円であり、前事業年度末に比べ49,363千円増加しました。主な要因は、資本金及び資本剰余金がそれぞれ3,665千円、利益剰余金が42,033千円増加したことによるものであります。
なお、自己資本比率は56.7%(前事業年度末は52.2%)となっております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ25,553千円減少し、1,531,473千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は97,870千円(前年同期は104,557千円の獲得)となりました。これは主に、税引前四半期純利益112,135千円、売上債権の減少129,677千円等があった一方、たな卸資産の増加17,086千円、仕入債務の減少80,960千円、法人税等の支払額56,153千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は26,236千円(前年同期は26,033千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出9,739千円、敷金の差入による支出4,907千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は97,187千円(前年同期は116,982千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出62,634千円、配当金の支払額33,529千円等によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。