四半期報告書-第117期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/10 10:44
【資料】
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【項目】
28項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況の分析
①経営成績
当第1四半期連結累計期間の日本経済は,企業収益や雇用・所得環境の着実な改善を背景に,個人消費は持ち直し,設備投資は増加基調をたどるなど,緩やかな回復傾向が続いた。
建設業界においては,民間建設投資は製造業を中心として堅調に推移したが,官公庁工事で前年同期に大型案件の受注があった反動がみられ,業界全体の受注高は前年をやや下回る水準で推移した。
このような状況のもと,当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は,完成工事高の増加から,前年同期に比べ5.0%増加し3,571億円となった。利益については,完成工事高は増加したものの,工事採算の低下に伴う完成工事総利益の減少などにより,営業利益は前年同期に比べ24.8%減少し198億円,経常利益は22.1%減少し223億円,親会社株主に帰属する四半期純利益は30.0%減少し156億円となった。
セグメントごとの経営成績は次のとおりである。(セグメントごとの経営成績については,セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載している。また,報告セグメントの利益は,四半期連結財務諸表の作成にあたって計上した引当金の繰入額及び取崩額を含んでいない。なお,セグメント利益は,四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っている。)
(当社建設事業)
当社建設事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は,前年同期に比べ9.4%増加し2,921億円となり,セグメント利益は前年同期に比べ6.5%増加し187億円となった。
(当社投資開発事業)
当社投資開発事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は,前年同期に比べ13.5%増加し45億円となり,セグメント利益は前年同期に比べ26.7%増加し16億円となった。
(その他)
当社が営んでいるエンジニアリング事業,LCV事業※及び子会社が営んでいる各種事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は,前年同期に比べ5.5%増加し1,103億円となり,セグメント利益は前年同期に比べ42.6%増加し29億円となった。
※LCV(Life Cycle Valuation)事業:施設・インフラのライフサイクルにわたり,その価値を最大化するためにレベルの高い技術やサービスを提供することをコンセプトとする事業
②財政状態
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の資産の部は,現金同等物(現金預金及び有価証券に含まれる譲渡性預金)の増加などにより,前連結会計年度末に比べ268億円増加し1兆8,078億円となった。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間末の負債の部は,支払手形・工事未払金等は減少したものの,未成工事受入金の増加などにより,前連結会計年度末に比べ143億円増加し1兆1,389億円となった。
なお,連結有利子負債の残高は3,431億円となり,前連結会計年度末に比べ49億円の増加となった。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の純資産の部は,株式相場の上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加などにより,前連結会計年度末に比べ124億円増加し6,688億円となった。また,自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.2ポイント増加し36.7%となった。
(2) 経営方針・経営戦略等並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において,当社グループが定めている経営方針・経営戦略等並びに事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はない。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は28億円である。なお,当第1四半期連結累計期間において,当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。