四半期報告書-第120期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/01 13:41
【資料】
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【項目】
37項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況の分析
①経営成績
当第3四半期連結累計期間の日本経済は,新型コロナウイルス感染症の影響下で経済活動が一定の制約を受け,一部業種の企業収益に弱い動きがみられたものの,設備投資や輸出などにおいて持ち直しの動きが続き,緊急事態宣言等の解除後は個人消費にも回復傾向がみられました。
建設業界においては,官公庁工事の受注が堅調に推移したことに加え,感染症の影響により減少していた民間工事の受注も持ち直し,業界全体の受注高は前年同期を上回る結果となりました。
当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は,完成工事高及び開発事業等売上高の減少により,前年同期に比べ2.6%減少し1兆33億円となりました。
利益については,工事採算の低下に伴う完成工事総利益の減少や販売費及び一般管理費の増加などにより,営業利益は前年同期に比べ65.1%減少し246億円,経常利益は60.2%減少し299億円,親会社株主に帰属する四半期純利益は,57.4%減少し235億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(セグメントごとの経営成績については,セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。また,報告セグメントの利益は,四半期連結財務諸表の作成にあたって計上した引当金の繰入額及び取崩額を含んでおりません。なお,セグメント利益は,四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。)
(当社建設事業)
当社建設事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は,前年同期に比べ3.0%減少し8,383億円となり,セグメント利益は前年同期に比べ58.5%減少し307億円となりました。
(当社投資開発事業)
当社投資開発事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は,前年同期に比べ20.8%減少し203億円となり,セグメント利益は前年同期に比べ14.4%減少し70億円となりました。
(その他)
当社が営んでいるエンジニアリング事業,LCV事業及び子会社が営んでいる各種事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は,前年同期に比べ17.8%減少し2,443億円となり,セグメント利益は前年同期に比べ11.5%増加し95億円となりました。
②財政状態
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の資産の部は,現金同等物(現金預金及び有価証券に含まれる譲渡性預金)やPFI事業等棚卸資産は減少したものの,受取手形・完成工事未収入金等の増加などにより,前連結会計年度末に比べ688億円増加し1兆9,775億円となりました。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債の部は,連結有利子負債の増加などにより,前連結会計年度末に比べ968億円増加し1兆1,840億円となりました。
なお,連結有利子負債の残高は5,445億円となり,前連結会計年度末に比べ1,218億円の増加となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産の部は,自己株式の取得などにより,前連結会計年度末に比べ279億円減少し7,934億円となりました。また,自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.9ポイント低下し39.8%となりました。

(2) 経営方針・経営戦略等並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において,当社グループが定めている経営方針・経営戦略等並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は109億円であります。なお,当第3四半期連結累計期間において,当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。