四半期報告書-第160期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた緊急事態宣言の発令により経済活動が大幅な制限を受け、製造業の企業収益や生産が減少し景気が急速に悪化するなど厳しい状況が続いております。世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻化し収束への見通しが立たない中、新型コロナウイルス感染拡大第二波の懸念、貿易摩擦や香港問題を巡る米中対立の深刻化、金融市場の混乱等も予見され、先行きは不透明さが増しております。
このような環境の下、当社グループは『中期経営計画《Go for Next 100》』の最終年度を迎えました。当社の各事業セグメントに新型コロナウイルス感染拡大による影響が現れていますが、前第4四半期連結会計期間に立ち上げたスペシャルガラスの新溶融炉を期初よりフル稼働させて投資効果を発現させるとともに、持続的な成長実現に必要な設備投資、人材投資、研究開発を計画的に実施しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は19,584百万円(前年同四半期比5.0%の減収)、営業利益は2,049百万円(前年同四半期比20.7%の増益)、経常利益は2,140百万円(前年同四半期比14.0%の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益及び投資有価証券売却益を含む特別利益11,174百万円を計上したことなどにより8,569百万円(前年同四半期比772.8%の増益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①繊維事業
繊維事業では、昨年より続く市況低迷の下、新型コロナウイルス感染拡大による百貨店等の営業自粛の影響を受けました。また、日東紡(中国)有限公司を譲渡したことにより、損益の改善はみられたものの、売上高は減少しました。
この結果、売上高は552百万円(前年同四半期比51.4%の減収)、営業損失は148百万円(前年同四半期は営業損失89百万円)となりました。
グラスファイバー事業部門
原繊材事業、機能材事業、設備材事業では、前年度に実施したスペシャルガラス生産設備増強による投資効果が発現しておりますが、汎用品を中心に市況悪化の影響を受けました。グラスファイバー事業部門に属する各事業の状況と具体的な取り組みは以下のとおりです。
②原繊材事業
原繊材事業では、基盤強化施策に伴う人件費及び減価償却費の増加がありましたが、電子材料向けスペシャルガラス(NEヤーン、Tヤーン)の製造及びNEヤーンの外部への販売が伸長し、増益に寄与しました。一方、汎用品の電子材料向けヤーン及び強化プラスチック用途の複合材は非常に厳しい状況が継続し、売上高が減少しました。
この結果、売上高は5,686百万円(前年同四半期比13.5%の減収)、営業利益は1,064百万円(前年同四半期比61.4%の増益)となりました。
③機能材事業
機能材事業では、高速大容量通信に資する電子材料向けスペシャルガラスの需要が引き続き堅調で、スペシャルガラス・クロス販売が拡大しました。また、前第2四半期連結会計期間にBaotek Industrial Materials Ltd.が連結子会社となり売上高が増加しました。
この結果、売上高は5,538百万円(前年同四半期比52.1%の増収)、営業利益は940百万円(前年同四半期比58.7%の増益)となりました。
④設備材事業
設備材事業では、設備・建設資材向けガラスクロス及び住宅向け断熱材の販売減がありましたが、前第1四半期は大型修繕による一時的な損益悪化があったため、損益は改善いたしました。
この結果、売上高は4,397百万円(前年同四半期比15.8%の減収)、営業利益は22百万円(前年同四半期は営業損失110百万円)となりました。
⑤ライフサイエンス事業
ライフサイエンス事業のメディカル事業では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、来院患者数が大幅に減少したことや企業・学校等の定期健康診断が行われなかったことなどで、収益が悪化いたしました。また、飲料事業においても、外出自粛等により飲料生産受託の数量が減少しました。
この結果、売上高は3,229百万円(前年同四半期比16.1%の減収)、営業利益は535百万円(前年同四半期比27.8%の減益)となりました。
⑥その他の事業
その他の事業は、産業機械設備関連事業等の収益確保に取り組みました。
この結果、売上高は179百万円(前年同四半期比8.7%の減収)、営業利益は63百万円(前年同四半期比51.4%の減益)となりました。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は177,594百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,769百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金の増加などであります。
負債は75,477百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,357百万円増加しました。主な要因は、未払法人税等の増加などであります。
純資産は102,116百万円となり、自己資本比率は54.7%と前連結会計年度末に比べ0.5ポイント上昇しました。
(2) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は510百万円であります。
(3) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、前年同期比で、繊維事業セグメントにおける生産及び販売の実績に著しい減少、並びに機能材事業セグメントにおける生産及び販売の実績に著しい増加がありました。その内容については、「(1)財政状態及び経営成績の状況」をご覧ください。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた緊急事態宣言の発令により経済活動が大幅な制限を受け、製造業の企業収益や生産が減少し景気が急速に悪化するなど厳しい状況が続いております。世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻化し収束への見通しが立たない中、新型コロナウイルス感染拡大第二波の懸念、貿易摩擦や香港問題を巡る米中対立の深刻化、金融市場の混乱等も予見され、先行きは不透明さが増しております。
このような環境の下、当社グループは『中期経営計画《Go for Next 100》』の最終年度を迎えました。当社の各事業セグメントに新型コロナウイルス感染拡大による影響が現れていますが、前第4四半期連結会計期間に立ち上げたスペシャルガラスの新溶融炉を期初よりフル稼働させて投資効果を発現させるとともに、持続的な成長実現に必要な設備投資、人材投資、研究開発を計画的に実施しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は19,584百万円(前年同四半期比5.0%の減収)、営業利益は2,049百万円(前年同四半期比20.7%の増益)、経常利益は2,140百万円(前年同四半期比14.0%の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益及び投資有価証券売却益を含む特別利益11,174百万円を計上したことなどにより8,569百万円(前年同四半期比772.8%の増益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①繊維事業
繊維事業では、昨年より続く市況低迷の下、新型コロナウイルス感染拡大による百貨店等の営業自粛の影響を受けました。また、日東紡(中国)有限公司を譲渡したことにより、損益の改善はみられたものの、売上高は減少しました。
この結果、売上高は552百万円(前年同四半期比51.4%の減収)、営業損失は148百万円(前年同四半期は営業損失89百万円)となりました。
グラスファイバー事業部門
原繊材事業、機能材事業、設備材事業では、前年度に実施したスペシャルガラス生産設備増強による投資効果が発現しておりますが、汎用品を中心に市況悪化の影響を受けました。グラスファイバー事業部門に属する各事業の状況と具体的な取り組みは以下のとおりです。
②原繊材事業
原繊材事業では、基盤強化施策に伴う人件費及び減価償却費の増加がありましたが、電子材料向けスペシャルガラス(NEヤーン、Tヤーン)の製造及びNEヤーンの外部への販売が伸長し、増益に寄与しました。一方、汎用品の電子材料向けヤーン及び強化プラスチック用途の複合材は非常に厳しい状況が継続し、売上高が減少しました。
この結果、売上高は5,686百万円(前年同四半期比13.5%の減収)、営業利益は1,064百万円(前年同四半期比61.4%の増益)となりました。
③機能材事業
機能材事業では、高速大容量通信に資する電子材料向けスペシャルガラスの需要が引き続き堅調で、スペシャルガラス・クロス販売が拡大しました。また、前第2四半期連結会計期間にBaotek Industrial Materials Ltd.が連結子会社となり売上高が増加しました。
この結果、売上高は5,538百万円(前年同四半期比52.1%の増収)、営業利益は940百万円(前年同四半期比58.7%の増益)となりました。
④設備材事業
設備材事業では、設備・建設資材向けガラスクロス及び住宅向け断熱材の販売減がありましたが、前第1四半期は大型修繕による一時的な損益悪化があったため、損益は改善いたしました。
この結果、売上高は4,397百万円(前年同四半期比15.8%の減収)、営業利益は22百万円(前年同四半期は営業損失110百万円)となりました。
⑤ライフサイエンス事業
ライフサイエンス事業のメディカル事業では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、来院患者数が大幅に減少したことや企業・学校等の定期健康診断が行われなかったことなどで、収益が悪化いたしました。また、飲料事業においても、外出自粛等により飲料生産受託の数量が減少しました。
この結果、売上高は3,229百万円(前年同四半期比16.1%の減収)、営業利益は535百万円(前年同四半期比27.8%の減益)となりました。
⑥その他の事業
その他の事業は、産業機械設備関連事業等の収益確保に取り組みました。
この結果、売上高は179百万円(前年同四半期比8.7%の減収)、営業利益は63百万円(前年同四半期比51.4%の減益)となりました。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は177,594百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,769百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金の増加などであります。
負債は75,477百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,357百万円増加しました。主な要因は、未払法人税等の増加などであります。
純資産は102,116百万円となり、自己資本比率は54.7%と前連結会計年度末に比べ0.5ポイント上昇しました。
(2) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は510百万円であります。
(3) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、前年同期比で、繊維事業セグメントにおける生産及び販売の実績に著しい減少、並びに機能材事業セグメントにおける生産及び販売の実績に著しい増加がありました。その内容については、「(1)財政状態及び経営成績の状況」をご覧ください。