四半期報告書-第161期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更)」をご確認ください。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、持ち直しつつあるもオミクロン株感染拡大もあり、予断を許さない状況が続いています。世界経済は回復基調にあるものの、物流網の混乱が生じたほか、半導体不足、原油価格上昇が相まって、先行き不透明な状況が続きました。
このような環境の下、当社グループは2021年4月に新中期経営計画をスタートさせ、持続可能な社会実現のために、「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」に貢献するグローバル・ニッチ No.1を創造し続ける企業グループを目指し、成長戦略の実践と経営基盤の強化に取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間では、全体的に業績は回復に向かいました。台湾スペシャルガラス新工場では計画通り試作品の生産を開始し、繊維事業・グラスファイバー複合材は事業構造改革等を遂行しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は62,120百万円(前年同四半期比6.4%の増収)、営業利益は5,655百万円(前年同四半期比32.4%の増益)、経常利益は5,976百万円(前年同四半期比43.1%の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,994百万円(前年同四半期比37.3%の減益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
グラスファイバー事業部門
グラスファイバー事業部門に属する原繊材事業、機能材事業、設備材事業の状況と具体的な取り組みは、以下のとおりです。
①原繊材事業
原繊材事業では、強化プラスチック用途の複合材の販売は堅調に推移しましたが、第1四半期連結会計期間に実施した国内大型溶融炉の定期修繕など一過性の収益マイナス要因が影響しました。
この結果、売上高は17,191百万円(前年同四半期比0.7%の増収)、営業利益は1,763百万円(前年同四半期比5.0%の減益)となりました。
②機能材事業
機能材事業では、高速大容量通信に資する電子材料向けスペシャルガラス・クロスの伸長が収益に貢献しました。
この結果、売上高は16,475百万円(前年同四半期比11.0%の増収)、営業利益は2,022百万円(前年同四半期比4.9%の増益)となりました。
③設備材事業
設備材事業では、住宅向け断熱材の販売が前年同期を上回ったものの、設備・建設資材向けガラスクロスの販売は低調に推移しました。
この結果、売上高は13,744百万円(前年同四半期比1.4%の減収)、営業利益は336百万円(前年同四半期比20.4%の増益)となりました。
④ライフサイエンス事業
ライフサイエンス事業のメディカル事業では、国内外とも前年同期の販売を上回りました。飲料事業においては、飲料生産受託の数量が堅調に推移しました。
この結果、売上高は12,051百万円(前年同四半期比19.6%の増収)、営業利益は1,850百万円(前年同四半期比19.9%の増益)となりました。
⑤繊維事業
繊維事業では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による厳しい環境が続いていましたが、外出機会の増加とともに、市況が改善に向かい販売は前年同期を上回りました。また、構造改革では接着芯地等の開発・製造・販売を一体運営する子会社、日東紡アドバンテックス株式会社を軸に、収益改善を進めました。
この結果、売上高は2,006百万円(前年同四半期比16.8%の増収)、営業損失は68百万円(前年同四半期は営業損失564百万円)となりました。
⑥その他の事業
その他の事業は、産業機械設備関連事業等の収益確保に取り組みました。
この結果、売上高は650百万円(前年同四半期比10.2%の減収)、営業利益は356百万円(前年同四半期比97.5%の増益)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は186,846百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,194百万円増加しました。主な要因は、有形固定資産の増加、受取手形及び売掛金の増加、現金及び預金の減少などであります。
負債は77,952百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,310百万円減少しました。主な要因は、未払法人税等の減少などであります。
純資産は108,894百万円となり、自己資本比率は55.2%と前連結会計年度末に比べ1.5ポイント上昇しました。
(2) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,835百万円であります。
(3) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等のうち、当第3四半期連結累計期間において完了したものは次のとおりであります。
(注)完了年月は固定資産勘定への振替年月であります。
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等について、当第3四半期連結累計期間において、変更があったものは、次のとおりであります。
(注)当初の計画に比べ、投資予定額総額を1,200百万円から2,000百万円に変更しております。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更)」をご確認ください。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、持ち直しつつあるもオミクロン株感染拡大もあり、予断を許さない状況が続いています。世界経済は回復基調にあるものの、物流網の混乱が生じたほか、半導体不足、原油価格上昇が相まって、先行き不透明な状況が続きました。
このような環境の下、当社グループは2021年4月に新中期経営計画をスタートさせ、持続可能な社会実現のために、「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」に貢献するグローバル・ニッチ No.1を創造し続ける企業グループを目指し、成長戦略の実践と経営基盤の強化に取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間では、全体的に業績は回復に向かいました。台湾スペシャルガラス新工場では計画通り試作品の生産を開始し、繊維事業・グラスファイバー複合材は事業構造改革等を遂行しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は62,120百万円(前年同四半期比6.4%の増収)、営業利益は5,655百万円(前年同四半期比32.4%の増益)、経常利益は5,976百万円(前年同四半期比43.1%の増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,994百万円(前年同四半期比37.3%の減益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
グラスファイバー事業部門
グラスファイバー事業部門に属する原繊材事業、機能材事業、設備材事業の状況と具体的な取り組みは、以下のとおりです。
①原繊材事業
原繊材事業では、強化プラスチック用途の複合材の販売は堅調に推移しましたが、第1四半期連結会計期間に実施した国内大型溶融炉の定期修繕など一過性の収益マイナス要因が影響しました。
この結果、売上高は17,191百万円(前年同四半期比0.7%の増収)、営業利益は1,763百万円(前年同四半期比5.0%の減益)となりました。
②機能材事業
機能材事業では、高速大容量通信に資する電子材料向けスペシャルガラス・クロスの伸長が収益に貢献しました。
この結果、売上高は16,475百万円(前年同四半期比11.0%の増収)、営業利益は2,022百万円(前年同四半期比4.9%の増益)となりました。
③設備材事業
設備材事業では、住宅向け断熱材の販売が前年同期を上回ったものの、設備・建設資材向けガラスクロスの販売は低調に推移しました。
この結果、売上高は13,744百万円(前年同四半期比1.4%の減収)、営業利益は336百万円(前年同四半期比20.4%の増益)となりました。
④ライフサイエンス事業
ライフサイエンス事業のメディカル事業では、国内外とも前年同期の販売を上回りました。飲料事業においては、飲料生産受託の数量が堅調に推移しました。
この結果、売上高は12,051百万円(前年同四半期比19.6%の増収)、営業利益は1,850百万円(前年同四半期比19.9%の増益)となりました。
⑤繊維事業
繊維事業では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による厳しい環境が続いていましたが、外出機会の増加とともに、市況が改善に向かい販売は前年同期を上回りました。また、構造改革では接着芯地等の開発・製造・販売を一体運営する子会社、日東紡アドバンテックス株式会社を軸に、収益改善を進めました。
この結果、売上高は2,006百万円(前年同四半期比16.8%の増収)、営業損失は68百万円(前年同四半期は営業損失564百万円)となりました。
⑥その他の事業
その他の事業は、産業機械設備関連事業等の収益確保に取り組みました。
この結果、売上高は650百万円(前年同四半期比10.2%の減収)、営業利益は356百万円(前年同四半期比97.5%の増益)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は186,846百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,194百万円増加しました。主な要因は、有形固定資産の増加、受取手形及び売掛金の増加、現金及び預金の減少などであります。
負債は77,952百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,310百万円減少しました。主な要因は、未払法人税等の減少などであります。
純資産は108,894百万円となり、自己資本比率は55.2%と前連結会計年度末に比べ1.5ポイント上昇しました。
(2) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,835百万円であります。
(3) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等のうち、当第3四半期連結累計期間において完了したものは次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の内容 | 完了 年月 | 完成後の 増加能力 |
提出会社及び連結子会社 | 福島工場他 (福島市、真岡市、台湾他) | 原繊材事業 | スペシャルガラスの生産設備増強 | 台湾新工場建屋他 2021年9月 | 台湾拠点での延床面積約20,000㎡増加他 |
(注)完了年月は固定資産勘定への振替年月であります。
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等について、当第3四半期連結累計期間において、変更があったものは、次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の内容 | 投資予定額 | 資金調達 方法 | 着手年月 | 完了予定 年月 | 完成後の 増加能力 |
総額 (百万円) | ||||||||
Nittobo America Inc. | カリフォルニア工場 (米国 カリフォルニア州) | ライフサイエンス事業 | 抗血清の 製造設備 | 2,000 (注) | 自己資金等 | 2019年 3月 | 2022年秋 | 生産能力 約2倍 |
(注)当初の計画に比べ、投資予定額総額を1,200百万円から2,000百万円に変更しております。